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DOCTOR’S COLUMN
肌育注射でも、最初に伺うのは「何が気になっているのか」「どうなりたいのか」です。肌育注射は製剤によって成分も得意な悩みも異なるため、そのお答えによって選ぶ製剤が変わります。
私の場合、顔全体の乾燥や小じわにはスキンバイブをおすすめすることが多いです。首の横じわにもスキンバイブを使います(スキンバイブは顔面と頸部への使用で国内承認を受けている製剤です)。ハリや質感の悩みでは、皮膚そのものが薄く、表面の質感を変えたい方にはプルリアル デンシファイ、肌質に加えて顔全体のゆるみ感も気になる方にはジャルプロ スーパーハイドロ、と使い分けています。毛穴や凹凸、ニキビ跡では、まずジュベルックを検討します。目元にはリジュランiを使います。
以前の私は、たくさん針を刺して肌にあえて小さな傷をつけ、その修復の過程で肌質を整えるという考え方で施術していました。今は、刺す回数をできるだけ減らし、製剤そのものの働きで肌質を整えることを重視しています。痛みや腫れといった患者さまの負担を減らせること、施術時間を短くできることが理由です。
製剤ごとに、特に気をつけている点もあります。ジュベルックはしこりが起きないよう、製剤を均一に調製し、目の下では注入する層と量に注意します。リジュランiは目周りの腫れや内出血を避けるため、1か所に入れすぎないようにしています。プルリアルはヒアルロン酸を含むため、むくみや膨らみが出やすい目周りや、むくみやすい方には慎重に使います。スーパーハイドロは、製剤が想定する注入層を守ることを徹底しています。スキンバイブは、浅すぎる注入によるしこりや変色、まれですが重大な血管障害に注意し、皮内にゆっくり、入れすぎないように注入します。目周り・眉間・額は特に慎重に扱います。
どの製剤でも、施術前には麻酔成分や製剤成分へのアレルギー、注入部位の炎症や感染の有無を確認し、炎症や感染がある部位には注入しません。注入中に強い痛み、皮膚が白っぽくなる変化、見え方の異常が出た場合は、ただちに中止して対応します。
肌質の改善には、どうしても回数と時間がかかります。変化の程度にも個人差があります。それでも、肌質は美しさのベースです。焦らず、気長にじっくり取り組んでいきましょう。
美容目的の肌育注射は自由診療(保険適用外)です。効果には個人差があります。費用、主なリスク・副作用、未承認製剤・適応外使用に関する説明は肌育注射のページをご確認ください。
気になる部位や、希望する変化をお聞かせください。