2019.04.20

【医療脱毛】脱毛時に使われる笑気麻酔について徹底解説【医師監修】

脱毛の窓口 脱毛に使われる笑気麻酔について徹底解説

つるみ先生、脱毛をしたいのですが、どうしても痛みが不安です。

れいあさんのように、痛みが不安な人はとても多いですよ。
ですから、クリニックでは「笑気麻酔」というものを用意しています。

笑気麻酔とはどんなものなのでしょうか?

笑気と呼ばれるガスを吸い込むことで、リラックス効果と鎮痛効果をもたらしてくれるものです。
れいあさんも使うことを検討してみてはいかがでしょうか?

今回の記事では、クリニックで使用される「笑気麻酔」について説明していきます。

  • 医療脱毛クリニックでは、麻酔を使用することができる
  • 笑気麻酔とは
  • 医療脱毛クリニックで使用されている麻酔とは
  • 笑気麻酔の料金はどれくらい?
  • どんな風に麻酔をするの?
  • 笑気麻酔を使用する上での注意点
  • どんな場合に笑気麻酔がおすすめ?
  • 笑気麻酔は施術何回目まで使う?

この記事はこんな方におすすめです

  • 医療レーザーによる脱毛をしたいが、痛みが不安な方
  • レーザー脱毛の際に緊張して痛みを強く感じてしまう方
  • 笑気麻酔について知りたい方
  • 医療レーザー脱毛に興味がある方

医療用レーザーによる脱毛を受けたいと思っていても、「痛みが不安でどうしてもスタートできない」という人は多いのではないでしょうか
しかし、医療機関である脱毛クリニックでは、さまざまな方法で施術時の痛みを緩和できるように配慮してくれます。
その中のひとつが「笑気麻酔」。この記事では、「笑気麻酔」とはどんなものなのかを説明していきます。
脱毛に伴う痛みが不安な人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次

医療脱毛クリニックでは、麻酔を使用することができる

医療脱毛クリニックで脱毛を行うメリットのひとつが、「施術時に麻酔を使用することができる」こと。
これは医療機関ならではのポイントと言えるでしょう。
医療レーザーは痛みを伴うから、と脱毛サロンを選ぶ人もいますが、サロンでは麻酔を使用することができません
痛みが心配なのであれば、医療脱毛クリニックを選んで麻酔を使いながら脱毛を進めていく、という方が負担が少なく脱毛を完了できる可能性もあります。

笑気麻酔とは

笑気麻酔は、ガスを吸入することにより痛みを緩和させる全身麻酔の一種
この笑気麻酔を導入して不安なく施術を受けられるように配慮しているクリニックも多くなってきています。
また、医療脱毛クリニックだけではなく、歯科などでも広く使われている麻酔です。

笑気麻酔のメカニズム

笑気麻酔は、笑気と呼ばれるガスを鼻から吸い込むことによって、頭をぼんやりさせたりふわふわした感覚にさせるもの。
このガスは主に「亜酸化窒素」と「酸素」から構成されており、非常に安全性が高いものと言われています。
笑気ガスを吸い込むとおよそ2〜3分で気持ちがリラックスしてきます。
このように鎮静効果があるため、施術に対する不安や恐怖を和らげるとともに鎮痛効果もあるため、患者の負担を軽減することができます
ガスを吸い込むことによる全身麻酔ではありますが、完全に意識を失うものではありません
ただ、眠気が出て実際に眠ってしまうという人も中にはいるようです。

どれくらいで効果がなくなるの?

笑気麻酔の吸入を止めると、すぐに麻酔の影響がなくなります
ふわふわした感覚もすぐになくなるため、歩いて帰宅することももちろん可能です。
もちろん、すぐに歩くのが不安という人は少し休んでからクリニックを出るか、カフェなどで少し休憩してから移動するようにすると良いでしょう。

医療脱毛クリニックで使用されている麻酔とは

最初に説明した通り医療機関である医療脱毛クリニックでは、麻酔を使用して施術時の痛みを和らげることができます。
クリニックで使用されている麻酔は何種類かあります。

局所麻酔

医療脱毛を行う際に多く用いられるのがこの「局所麻酔」と呼ばれる種類の麻酔です。
麻酔クリーム」と「麻酔テープ」の2種類があります。
多くのクリニックで用いられているのが「麻酔クリーム」です。

麻酔クリーム

脱毛したい部位の表面にクリームを塗ることで皮膚の感覚を鈍らせ、痛みを和らげる効果が期待できるものです。
麻酔が効き始めるまでには30分程度必要なため、脱毛の施術時間もその分長めに必要。
また、施術途中で麻酔クリームを使用することができないため、事前の申し出が必要になります。

麻酔テープ

脱毛したい部位に貼って使用します。
テープには麻酔クリームと同じ成分が付着しており、貼った部分の感覚を鈍くして痛みを緩和します。
麻酔クリームと比較すると、皮膚に浸透する薬の量が少なくなるため、麻酔クリームの方が鎮痛効果は高いといえます。

精神鎮静法

「精神鎮静法」とは、まずは心と体をリラックスさせて不安や緊張を取り除き、痛みを感じにくくさせて治療を行うようにする方法です。
医療脱毛クリニックでも用いられていますが、歯科治療などを行う際にも用いられているものです。

笑気麻酔

この記事で紹介している笑気麻酔は、鼻からガスを吸って気持ちをリラックスさせるもの。
鎮静作用とともに鎮痛作用もあり、痛みを感じにくくなります
ただし、「痛みの緩和」という観点からいえば麻酔クリームの方が高い鎮痛効果を持ちます。
医療脱毛を行う際には痛みに対する不安や緊張などを強く感じている人も多いため、リラックスさせることで恐怖を感じることなく施術を受けることができるようになる、というメリットがあります。

静脈内鎮静法

笑気麻酔よりも強い効果が期待できる麻酔法となります。
静脈内鎮静法は専門の麻酔医によって行われるため、一般的な医療脱毛クリニックで導入しているところはほとんどありません。

笑気麻酔の料金はどれくらい?

麻酔を使用することによりレーザー脱毛への恐怖や痛みが緩和されるのであれば、ぜひ使用したいと考える人が多いはず。
ただし麻酔を使用する際には別料金が必要なクリニックがほとんどですので、カウンセリングの際などに料金を確認することが必要です。
例えばリゼクリニックは「30分/3,240円(税込)」という料金設定になっています。
一般的に、30分で3,000円程度の料金としているクリニックが多いようです。

痛みに弱い人は、あらかじめ麻酔代も考えておく必要がありますね。

どんな風に麻酔をするの?

施術前に、リラックスした状態で鼻からガスを吸い込むことによって麻酔を行います。
すぐに麻酔が効いてくるため、麻酔クリームのように待機する時間は必要ありません。

笑気麻酔を使用する上での注意点

笑気麻酔は、非常に副作用やリスクが少ない方法と言われています
呼吸器や循環器にもほとんど影響を与えない方法と言われているため、安心して使用することができますが、持病がある場合には念のため医師に相談をしておくとより安心と言えるでしょう。
ただし、笑気麻酔を使用する上では、下記のような注意点がありますので覚えておきましょう。

注意点その①:その日は激しい運動ができない

笑気麻酔を行ったあとはすぐに帰宅することはできますが、激しい運動はできません
そのため、施術を受けた日はできるだけリラックスして過ごすようにしてください。

注意点その②:気分が悪くなった時にはすぐに申し出ること

非常に安全性が高い方法ではあるものの、ガスを吸入している最中に気分が悪くなったり頭痛が起こってしまった場合には、すぐにスタッフに申し出ることが大切。
念のためガスの吸入をストップしてもらい、様子を見てください。
このように、少しでも違和感を感じた場合にすぐに診察が受けられる点も、医療機関で脱毛を行うメリットと言えるでしょう。

注意点その③:運転を禁止しているクリニックもある

笑気麻酔は、ガスの吸入をストップするとすぐに排出されるため、すぐに歩いて帰宅することが可能
ただし、笑気麻酔を使用した後の運転を禁止しているクリニックもあります
その場合は車で来院した場合は笑気麻酔を使用することができないため注意が必要。
ただ、運転OKとしているクリニックで受ける場合でも、笑気麻酔をした後に本当に自分は運転しても大丈夫か、しっかりと判断する必要があります。

せっかくクリニックに行っても笑気麻酔が使えない、ということにならないように注意しましょう!

どんな場合に笑気麻酔がおすすめ?

痛みを感じやすい部位の施術を行うときや、肌が痛みを感じやすい状態になっているときなどに笑気麻酔を使用することがオススメです。

施術への不安や緊張を強く感じてしまっている場合にもおすすめです。

痛みを感じやすい部位とは?

脱毛を行う場合には、痛みを感じやすい場所というものがあります。
下記の部位を脱毛する際には、笑気麻酔を使用すると不安なく施術を受けられるはずですよ。

痛みが不安な場合は、ぜひカウンセリングなどで相談してみましょう。

VIO(デリケートゾーン)

VIO脱毛を受けた人は「痛みが強かった」と話す人も多く、男女ともに痛みを感じやすい部位
デリケートゾーンは毛が太く量も多いためです。

鼻の下

鼻の下は皮膚が薄いため、痛みを感じやすい場所です。
鼻の下の毛を毛抜きで抜いたときに涙が出るくらい痛かった経験がある人も多いでしょう。

ひざ、足の甲など

ひざや足の甲も、脂肪がついていないために痛みを感じやすい場所となっています。
足の指なども痛みを感じやす部位。

眉の上

眉の上は太い毛が多く、さらに皮膚も薄いためにびっくりするほど痛みを感じる人も。
ただし、眉の上はクリニックによっては施術対象外となっている場合もあります。
施術ができるかどうかは確認が必要。

男性のヒゲ

男性のヒゲは、体に生えている毛の中で最も硬いと言われているほど。
さらに密集して生えていることも多いため、非常に痛みを感じることも多くなっています。

痛みを感じやすいタイミングとは?

痛みを感じやすい部位は上記で説明した通りですが、状態やタイミングによって痛みを感じやすくなってしまうケースもあります。
このようなケースに当てはまるのであれば、笑気麻酔を使用することで施術時の負担を軽減できる可能性が高いです。

肌が乾燥している場合

乾燥肌の人や乾燥しやすい時期に注意したいポイントです。
肌が乾燥していると、レーザーを照射した際に痛みを感じやすくなります。
乾燥している肌は、本来レーザーを照射した時の熱を吸収する役割を持つ水分が少ないため、皮膚の細胞にダイレクトにダメージが伝わることになり、痛みが強くなります。
そのため、乾燥肌の人はレーザー脱毛を受ける際に、麻酔を使用することを検討する必要があるかもしれません。

生理中

女性の場合、生理中は肌が敏感になっている時期のため痛みを感じやすい傾向があります。
部位によっては、生理中でもレーザー脱毛の施術を受けることが可能ではありますが、痛みや肌のコンディションのことを考えると、施術を控えたほうが良いと言えるでしょう。

日焼けした肌

日焼けした肌は、毛だけではなく肌全体に熱が伝わってしまうため痛みを感じやすくなります。
また、使用するレーザー脱毛機の種類によっては、日焼けした肌には施術ができない場合もありますので、いずれにしても、脱毛を行なっている間は日焼けをしないように気をつける必要がありますね。

笑気麻酔は施術何回目まで使う?

脱毛が完了するまでは、何度か施術を繰り返す必要があります。
ただ、一般的に施術回数を重ねると痛みも徐々に軽減されていくと言われています。
これは、医療用レーザーを照射することで、だんだんとムダ毛も細くなっていくからです。
初回の施術時には麻酔を使っていたとしても、最後の方では麻酔が必要なくなることも。
2〜3回目までは痛みが強く、それ以降は徐々に痛みを感じなくなっていく人が多いようです。
ただ、痛みを感じる度合いは人によって異なるため、様子を見ながら使用するかどうかを医師やスタッフとともに決めていくと良いでしょう。

まとめ

この記事では、脱毛に対する不安や緊張・痛みを緩和する効果が期待できる「笑気麻酔」についてご紹介してきました。
下記の項目に当てはまる人は、笑気麻酔の使用を検討してみると良いでしょう。

  • レーザー脱毛の痛みが心配な人
  • 痛みに対して弱い
  • 医療機関での治療の際、どうしても緊張してしまう

ただし、すべてのクリニックで笑気麻酔を導入しているわけではないことに注意が必要です。
導入しているクリニックは限られていますので、ホームページや電話などで確認をするか、カウンセリングの際に笑気麻酔の用意があるかどうかを確認しましょう。
痛みが心配でも、笑気麻酔を使用することによって不安なく脱毛を完了させることができるようになります。
医師と相談しながら、必要に応じて利用するようにしてくださいね。
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