医療脱毛のリスクを徹底解説|レーザーが人体に与える影響と火傷・毛嚢炎・硬毛化【医師監修】

相談にのってもらえませんか?
れいあさんは、レーザー脱毛のどんなところが不安なんですか?


でも、安心してください。レーザー脱毛でがんになることはありませんよ。


その奥にある内臓に影響を及ぼすことはありません。


美容整形のような美容治療って施術後に元の状態に戻るまで時間がかかるって言いますよね?

ダウンタイム:美容整形やレーザー治療の施術後に生じる肌トラブルから回復するまでの期間のこと。肌トラブルには、痛みやむくみ、腫れ、赤み、内出血などの症状がある。
ただ医療脱毛は他の美容治療と比較するとダウンタイムの影響がほとんど無く、かつその期間も短いことで知られているんですよ。
例えば施術後のお肌に赤みやむくみがあらわれることもありますが、お肌の状態が良ければ一日、長くても2~3日で治ることがほとんど。
施術前の注意事項を守って正しく施術を受ければ、比較的大きな肌トラブルの心配は少ない治療法と言えるんです。

れいあさんのようにレーザー脱毛に不安を感じてしまうのは、レーザー脱毛に使われるレーザーについてよく知らないから。
レーザー脱毛の仕組みがわかれば、レーザー脱毛が決して危なくない施術であることがわかりますよ。
そこで今回は…
- そもそもレーザーって何?赤外線が熱を発生させる仕組みとは
- レーザー脱毛は内臓に影響する?レーザーの熱がお肌に届く深さとは
- レーザー脱毛で肌にトラブルが起こることは無い?レーザー照射後の肌への影響とは
- レーザー脱毛のリスクを避けるために必要なこと
についてご紹介していきます。
結論:レーザー脱毛は注意事項守って正しく施術を受ければ怖くない!医療脱毛のリスクを知って安全に施術を受けよう
レーザー脱毛とは、「レーザー」と呼ばれる光の一種が「黒色をした物体」に「吸収」されて「熱」が発生するメカニズムを利用したもの。
ムダ毛は「黒色」をしているため、お肌にレーザーを照射すると「黒い毛」だけにレーザーが「吸収」されて、毛が「高温」になります。
すると毛の一番奥にある毛乳頭の毛母細胞やバルジ領域にある幹細胞に「熱ダメージ」が伝わるので、毛が生えなくなるんですね。
毛乳頭:毛穴の一番奥で、毛細血管から酸素や栄養素を受け取って毛を成長させる組織。
自己処理によって一時的にはムダ毛が無くなったように見えますが、毛穴の奥では毛が常に成長しています。
このため、近いうちに毛が伸びてきて、永遠に自己処理を繰り返さなければいけなくなるのです。

根本的に毛を生えなくするには、毛母細胞や幹細胞の働きを停止させる必要があるんですね。
また、レーザー脱毛に使用されるレーザーは、お肌からおよそ5㎜以内のところにしか届かないものが使用されています。
このためお肌の奥にある内臓に影響を与える心配はありません。
レーザーのお肌への影響は、レーザーの施術で発生する熱エネルギーの大きさと患者のお肌状態に左右されます。
しかし、使い方を誤ればその熱が他の部分まで広がってしまい、火傷など肌トラブルの原因になることがあることも事実です。

同じようにレーザーを照射していても、患者側のお肌状態によって発生する熱エネルギーが変わってきます。
特に極端に乾燥したお肌や日焼けしたお肌はレーザーの熱で温度上昇しやすく、火傷のリスクを高めてしまうからです。
安全で効果的なレーザー脱毛の施術を受けるには、クリニック側の技術力、そして施術をしても安全な患者の肌状態の両方揃えることが大切となります。

このような理由からレーザー脱毛に適したお肌を作るために、レーザー脱毛にはいくつか注意事項があるんですね。
クリニックから指導された注意事項をしっかり実践していけば、レーザー脱毛による肌トラブルのリスクを最小限に抑えることができます。
ところで、レーザー光線はなぜ熱を発生させることができるか知っていますか?
ここからはレーザー脱毛に使用されるレーザーの仕組みについてご紹介していきましょう。
そもそもレーザーって何?赤外線の熱を発生させる仕組みとは
多くの脱毛法の中でも特に効果の高い脱毛法として知られるクリニックのレーザー脱毛。
実はレーザー脱毛に使用されるレーザーには、赤外線とよばれる光の一種が利用されています。
赤外線は太陽光にも含まれている光の一種
赤外線について詳しくなくても、太陽の光なら誰でもわかりますね。
晴れの日にはぽかぽかとした太陽の陽射しを実感することができます。
お休みの日など時間に余裕があるときには、陽の当たる窓際でゆったり日向ぼっこをして過ごしたことがある人も多いのではないでしょうか?
実は赤外線の光は太陽の光の中に含まれている光の一種なのです。
こんなにもある!太陽光の種類
太陽の光と言えば、白っぽくて眩しいものといったイメージですね。
しかし実は太陽光とはたった一種類の光ではありません。
さまざまな光が交じり合って白っぽく見えているだけなのです。
光はあっという間に人間に近づいて遠ざかっていってしまい、光の姿をとらえるのは簡単ではありません。

しかし、さまざまな研究によって光は波の動きをしていることがわかってきました。
この話を突き詰めると非常にややこしくなってしまうので、ここでは省略します。

海にいくと、海辺の波は盛り上がったり沈んだりと上下運動を繰り返していますね。
実は光の粒子も海の波と同じように盛り上がったり沈んだり上下運動を繰り返しながら、ものすごいスピードで移動しているのです。
海の波を眺めていると、大きく盛り上がって沈むものもあれば、比較的穏やかで小さな動きをしている波もありますね。
太陽の光も同じように、大きな波の動きや小さな波の動きをする光が交じり合っているのです。
光が一回波の運動をするときに進む距離に使われる単位は㎚(ナノメートル)。
私たちが定規でみる1㎜の1,000,000(100万)分の1の単位です。
いかに光の波の動きが小さなものであるかよくわかりますね。

太陽光に含まれる光をこの波長の小さい順に並べると次のようになります。
太陽光の種類 | 波長の違い (光が1回波運動を したときに進む距離) |
|
放射線 | γ(ガンマ)線 | 0.01nm未満 |
x(エックス)線 | 0.01~10nm | |
紫外線 | 紫外線A波 | 200~280 nm |
紫外線B波 | 280~315 nm | |
紫外線C波 | 315~380 nm | |
可視光線 | 紫 | 380-450 nm |
青 | 450-495 nm | |
緑 | 495-570 nm | |
黄色 | 570-590 nm | |
オレンジ | 590-620 nm | |
赤 | 620-760 nm | |
赤外線 | 760-1,000,000㎚ | |
電波 | 1,000,000㎚ 以上のもの |
紫外線や放射線など一部の光の名前を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?白っぽい光にしか見えない太陽光にも、たくさんの種類があることがよくわかりますね。
人間の目に見える波長の光は可視光線だけ
実は上記で紹介した光の種類すべてを人間の目で把握することはできません。
これは人間の目の仕組みの限界によるもので、人間の目には可視光線と呼ばれる光の波長の領域しか見えていないからです。
一方、動物の中には、赤外線や紫外線を察知できるものも存在します。
例えば、ヘビは赤外線センサーによって獲物をとらえますし、昆虫は紫外線の種類の違いを見分けることが可能です。
目に見えない赤外線は、可視光線の赤色より波長が長い
レーザー脱毛に使用される赤外線は可視光線の光の波長よりも長い波長をしています。
赤外線は可視光線の「赤色」の波長のすぐ隣に分類され、「可視光線の範囲外」にあります。
これが「赤外線」と言う名前の由来です。
目に見えない紫外線は、可視光線の紫より波長が短い
日焼けやシミの原因として知られる紫外線は、可視光線の紫色よりも短い波長をしています。
紫外線は可視光線の「紫色」の波長のすぐ隣に分類され、「可視光線の範囲外」にあります。
これが「紫外線」と言う名前の由来です。
赤外線は安全?波長が短い光ほど高いエネルギーを持ち、人体へのダメージが大きい
今度は赤外線を人間の体への安全面から確認していきましょう。
実は太陽光のうち波長が短い光は大気やオゾン層で反射、吸収されることでカットされ、ほとんど地表には届きません。
このため波長が短く有害な光ほどほとんどオゾン層でカットされ、波長が長くエネルギーの少ない光が多く地表に降り注いでいます。
だから地球上で多くの生物が生きていくことができるわけですね。
太陽光のうち地表に降り注いでいる光の割合は、紫外線で6%、可視光線で52%、赤外線で42%となります。
放射線の一種であり最も波長が短いγ線やX線は、長時間浴びると遺伝子が傷つき癌になるリスクがある
γ線やX線は太陽光の中では最も波長が短い分類に入ります。
高いエネルギーによって、あらゆる物質を突き抜けていくのが波長が短い光の特徴です。
物質だけでなく人間の体も突き抜けていくため、γ線やX線は光の粒子の衝撃によって体に深刻なダメージが与えられてしまうのです。
地表に届く紫外線(紫外線A波と紫外線B波)には、日焼けによる炎症やしみ、しわ、皮膚がんなどのリスクが指摘されている
太陽光のうちγ線やⅹ線の次に波長が短く高いエネルギーをもっているのが紫外線です。
実は紫外線は3種類あり、紫外線A波、紫外線B波、紫外線C波に分類することができます。
紫外線のうち一番波長が短いのが紫外線C波。
波長が短い紫外線C波もまたオゾン層に吸収され、地表に届くことはありません。
波長が短い紫外線B波は95%が雲やオゾン層に吸収されてしまいますが、残りの5%が地表に降り注いでいます。
紫外線B波は波長が短い分エネルギーが強く、お肌の表皮の一番奥にあるDNAの配列に傷をつけることがわかっています。

表皮:皮膚のうち一番表にある組織。
皮膚は表面から表皮(0.1~0.2mm)と真皮(1~4mm)、皮下組織(2~9mm)の3つの構造となっている。
それぞれ体を守るための役割が異なっており、表皮では紫外線やほこりなど外部の刺激から体の内部を守る役割がある。
真夏に海水浴に出かけると日焼けによって肌に赤みが生じたり水ぶくれができるのは、この紫外線B波によるもの。
地表に降り注ぐ量は紫外線のうち5%と少ないですが、その影響の大きさから決して軽んじることはできません。
しかし、何年もの間過度に紫外線を浴び続けると、DNAの傷が蓄積されて次第にDNAの傷を修復しきれなくなります。
その結果エラーの起こった異常細胞が増殖して、皮膚がんになることが分かっているのです。

一方、紫外線A波は紫外線B波よりも波長が長いため、オゾン層を潜り抜け95%が地表に到達します。
波長が長い分エネルギーは小さいですが、紫外線A波はお肌の表皮を潜り抜け、真皮にあるコラーゲンにまで影響を与えます。
長期間紫外線A波を浴び続けるとシワやたるみの原因になることが分かっています。
可視光線の光は人間の目に色による彩りを与えてくれている
さきほども紹介したように、人間の目に見える光は可視光線だけ。
この光の波長が見えることで、私たちはさまざまな風景や景色を色とりどりに楽しむことができます。
もし、可視光線がなければこれほどまで景色が美しく感じられることは無かったでしょう。
可視光線は人間に色を与えてくれる以外には、特に悪影響はありません。
さらに波長が長い赤外線は地球上に暖かさをもたらしている
赤外線には物質に吸収されやすいという特徴があります。
ものすごいスピードで移動している赤外線の粒子が物質にぶつかって吸収されると、そのエネルギーが物質に伝わります。
するとその物質を構成している分子の揺れ(正確には熱運動と言う)が激しくなるので熱が発生するんですね。
これが赤外線によって熱が発生する仕組みです。
赤外線のおかげで地球が温まり、多くの生物が地球上に繁栄できるようになりました。
光の波長の違いによる特徴が医療現場の治療でも生かされている
ここまで紹介してきたようにおなじ太陽に含まれている光でも、その波長の長さによって性質が異なります。
病院など医療の現場では、これら光の性質の違いを生かした治療が行われているのです。
実際の医療現場で自然にある太陽光をそのまま利用することはありません。いったいなぜなのでしょうか?
このため、距離が離れるほどぶつかり合った光は広がっていき、エネルギーが小さくなってその影響力も下がってしまうのです。

しかし人工的に光(レーザー)を作り出すと、必要な光の種類だけを集めてその効果を増強することができます。
同じ種類の光だけを集めた光(レーザー)を作れば、その波の動きが増強されてエネルギーが高められるというだけでなく、光が拡散せずまっすぐに進むようになります。

γ線の高い破壊力を生かしたがん治療
太陽光に含まれるγ線はオゾン層にカットされて地表に届くことはありません。しかし、人工的に作り出すことで、γ線は治療に活用されています。
γ線が活躍するのは、その高いエネルギーと破壊力を生かしたがん治療です。
いわばがん細胞は通常の細胞がエラーを起こした異常細胞であり、人間の体の免疫システムでは殺すことができません。
またがん細胞は死ぬことがない細胞であるため、人間の体にある栄養素を吸収しながら無限に増殖して生命活動に欠かせない臓器の活動を蝕んでいきます。
最悪の場合、人は死に至ってしまいます。
γ線はこのような場合がん細胞を殺すための治療に使用されており、医療現場以外では食品の殺菌にも活用されています。
x線のさまざまな物質をすり抜ける性質を生かしたレントゲン撮影
X線の活用で有名なのはレントゲン撮影。
レントゲン撮影には体の内部にメスを入れること無く、体の内部の状態を写真から把握できるというメリットがあります。
このため一見体の表面からは見えない病気であってもレントゲン撮影によって早期発見につなげ、早期治療に役立てることができるのです。
x線の動きを写真からたどることで、間接的に臓器などの異常を発見することができるのです。

X線やCT検査で心配されるのは、放射線(x線)の被ばく線量(人間の体への健康被害が確認されている量)です。
高いエネルギーでX線の粒子が体を突き抜けていくため、その際にDNAに傷がつくことが心配されるのです。
また撮影が必要な箇所にだけ必要最小限のx線を照射するため、無駄に多くのx線を照射することはありません。
そもそも人間の体には損傷したDNAを修復して元通りにする働きがあります。
このため少々DNAに傷ができてもただちに深刻な病気に発展することはありません。

実際x線によるレントゲン撮影で人体に影響があらわれる数値までx線を浴びるには、腹部で1000回、頭部で600回もの撮影回数が必要となります。
このため何回か連続してX線やCT検査を受けた程度では、がんなどの病気にかかるリスクはかなり低いと言えます。
紫外線の化学反応を生かした紫外線療法
紫外線療法では紫外線粒子の高いエネルギーによって、異常を起こしている細胞のDNAを破壊する効果が期待できます。
実際の医療現場では悪性リンパ腫(がん)やアトピー性皮膚炎の治療に対して保険が適用されています。
ただし、紫外線療法にも治療後の肌の強い赤みや、がんを発症するリスクが全くないわけではありません。
このため、実際に紫外線療法を実施するかどうかについては、病気の重さと治療の必要性を考慮した上で慎重に検討されることになります。
赤外線の熱反応を生かしたレーザー脱毛や美肌治療
波長の長い赤外線にはγ線やx線、紫外線のような高いエネルギーはありません。
しかし、赤外線には黒色や青色、赤色など特定の色をした物質にのみ吸収されやすいという性質があり、この性質を生かしてさまざまな治療に活用されているのです。
これらの赤外線を肌に照射すると、赤外線の粒子がぶつかった衝撃で黒い毛の分子が激しく揺れて熱を発生させます。
この熱が毛乳頭やバルジ領域にまでひろがってダメージを与えるので、毛が生えなくなるのです。

バルジ領域:毛の元となる毛母細胞を作り出す組織。
毛穴の入り口と毛乳頭の間くらいの浅い位置に存在する。
毛から伝わった熱によってバルジ領域がダメージを受けると、毛母細胞が作られなくなる結果毛が生えなくなる。
人間の体は主にたんぱく質で構成されていて、熱に弱いという性質があります。
生卵を加熱してゆで卵にすると二度と生卵に戻れないように、人間の体も一度熱によって性質を変えてしまうと、二度と元通りにもどることはできません。
レーザー脱毛はこのような人間の体の性質を生かした治療法と言えます。

シミやくすみの原因となるのは、肌で作られたメラニン色素(黒い色)。
メラニン色素は紫外線を浴びた時など肌が刺激を受けた時の防衛反応として作り出されています。
このためいったんメラニン色素が作られても、シミやくすみは徐々に薄くなっていくのが一般的です。
しかし、長期間紫外線を浴び続けたり、またはターンオーバーの働きが停滞しているといつまでも肌にメラニン色素が残ってしまい、シミやくすみとなってしまいます。

美肌治療では、このような肌に残ったメラニン色素にレーザーを照射し、熱ダメージを与えて破壊します。
破壊されたメラニン色素は体に異物として認識されるため、早く体外に排出しようとする体の働きが促されます。
その結果、シミやくすみがかさぶたのように肌表面に浮き上がり、最終的に剥がれ落ちてシミやくすみが改善されるのです。
レーザー脱毛は内臓に影響する?レーザーの熱がお肌に届く深さとは
レーザー脱毛が赤外線を活用した治療法であり、熱反応によって脱毛を促していることがわかりました。
しかし、心配なのはそのレーザーが及ぶ深さです。
レーザーが内臓まで到達することで健康に被害が及ぶことは無いのでしょうか?
レーザーの熱が届く深さは最大5㎜、お肌の分厚さは3~13㎜程度
これまでご紹介してきたように赤外線であるレーザーには、それぞれ波長(赤外線が波運動を一回するのに進む距離のこと)があり、この波長の違いがお肌に到達する深さに影響します。
レーザー脱毛に使用される赤外線のレーザーは以下の3種類となり、それぞれお肌に及ぼす深さが違います。
- アレキサンドライトレーザー:755nm=お肌表面から1.8㎜程度の深さ
- ダイオードレーザー:800~810nm=お肌表面から2.0㎜の深さ
- ヤグレーザー:1064nm=お肌表面から4.0㎜の深さ
以上の深さから見ると、レーザーの及ぼす範囲はお肌の厚さ3~13㎜の範囲内におさまるため、内臓には全く影響をあたえないことがわかりますね。
毛乳頭までの深さは平均2㎜が目安。Vラインなど根深い毛は4㎜程度
ところで実際のムダ毛の毛乳頭はお肌表面からどの程度の深さにあるのでしょうか?
実はムダ毛の深さというのは1本1本異なっていて、部位ごとにも違います。
両わきやVラインなど一部の太くて黒い毛はお肌表面から4㎜程度の深いところから生えていますが、その他の部位の毛乳頭は平均2㎜程度のところに生えています。
このため、根深い毛に関しては深くまで届くヤグレーザーを、お肌表面の毛はアレキサンドライトレーザーを、中間くらいの深さの毛にダイオードレーザーを使い分けることでより脱毛効果を高めることができるのです。
レーザー脱毛で唯一体の器官(眼球)に届く部位は、皮ふが薄いまぶたのみ
基本的にレーザーが体の臓器や器官に届くことはありませんが、一箇所だけ例外があります。それは眼球です。
まぶたは体の皮ふの中で最も薄い場所となるため、赤外線であるレーザーはまぶたを通過して眼球に影響を与えてしまいます。
眼には黒い部分があるため、この黒い部分にレーザーが吸収されると熱が発生します。
その結果目の機能に障害があらわれ、最悪の場合失明に至る場合もあるのです。

このためほとんどのクリニックでは眉毛の下部分の照射をすることができません。
眉毛の照射ができても、眉毛の上部分(おでこの部位)のみであることがほとんどです。
クリニックのレーザー脱毛では、このようなリスクに配慮し目の上にゴーグルやタオルをかぶせるなどの保護措置が取られています。
これは顔脱毛をする場合だけでなく、他の部位を脱毛するときも同じです。
どうしてもレーザー脱毛で眉毛の下を脱毛したい場合は、アリシアクリニックのようなクリニックを選ぶと良いでしょう。

ちなみにアリシアクリニックでは眼への影響に配慮し、まぶた部分を上に引っ張った状態で照射を行います。
つまり絶対に目に向けてハンドピース(照射面)を向けないことで、眼にレーザーが入らないように工夫しているわけですね。
逆にいうと上に引き延ばせない部分に関してはアリシアクリニックであっても照射ができません。
どうしても眉毛の下部分を脱毛したい方は、ニードル脱毛(絶縁針脱毛)を選ぶのも選択肢の一つです。
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【永久脱毛】ニードル脱毛(針脱毛)について徹底調査【医師監修】
唯一の永久脱毛であるニードル脱毛(針脱毛)について脱毛初心者向けにやさしく、かつ徹底的に解説しました。
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レーザー脱毛で肌にトラブルが起こることは無い?レーザー照射後の肌への影響
赤外線であるレーザーは、お肌を通過して毛を作っている組織(毛乳頭やバルジ域)に熱ダメージを与えます。
レーザーで肌トラブルが起こることは無いのでしょうか?
レーザー脱毛の施術が安全にかつ効果的に行われるための3原則とは
実はレーザー脱毛の技術は「選択的光熱理論」と呼ばれる考え方に基づいて開発されました。
この理論は、
黒い色をした毛にレーザーが吸収された後、発生した熱が毛を作っている毛乳頭やバルジ領域だけにダメージを与え、周囲の皮ふに影響を与えなければ安全で高い脱毛効果が期待できる
というもの。
つまり「毛を作っている組織だけを選んで熱ダメージを与えることができれば、安全で効果的な脱毛ができる」というわけですね。
このような施術を行うには、次の3つの原則を満たす必要があります。
原則が一つでも満たされないと、火傷などの肌トラブルが起こる場合や、脱毛効果が下がってしまう場合があるのです。
原則①:レーザーが黒い毛だけに吸収され、毛の成長に関わる毛乳頭や毛母細胞の誕生にかかわるバルジ領域までしっかりと到達する波長を選ぶこと
現在医療脱毛で活用されているアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザー、ヤグレーザーはすべてこの選択的光熱理論に基づいて開発されたものです。
どのレーザーもムダ毛の黒色に吸収されやすいという性質を持っています。
初めに開発されたレーザーがアレキサンドライトレーザーで、その後ダイオードレーザー、ヤグレーザーが開発されるにつれ、肌により深くレーザーが到達するようになりました。
クリニックではそれぞれのレーザーを使い分けることで、お肌表面に生えている毛から根深い毛までしっかりと脱毛することができます。
原則②:高まった毛の熱が周囲の皮ふに広がってしまう時間までに照射を終えること
レーザーによってエネルギーを与えられた毛の熱はしばらくすると、周囲に広がっていきます。
コップに入れた熱いお茶を放置しておくと周囲の空気を温めながら次第に冷えていくように、レーザーによって熱された毛もその熱を周囲に伝えながら冷えていくのです。
このため、レーザー脱毛では毛のすぐ側に接している毛乳頭やバルジ領域に熱を伝えつつも、お肌に熱が伝わる前に照射を終える必要があります。
原則③:毛乳頭やバルジ領域が今後二度と活動できないように十分な熱ダメージが与えられること
いくらレーザーを照射しても、レーザーによって発生した熱エネルギーが不足していると毛乳頭やバルジ領域の活動を停止することができません。
すると、せっかく照射しても期待通りの脱毛効果が得られず、再び毛が生えてきてしまうことになります。
毛が生えなくなるにはレーザーによって発生させた熱によって、毛乳頭やバルジ領域の働きをしっかり破壊してしまうことが大切なのです。
上記3つの条件がそろわない場合に起こり得る医療脱毛のリスク
上記の三つがそろわない場合、いったいどんなリスクが起こり得るのでしょうか?
照射した毛がかえって太く黒くなる硬毛化
硬毛化とはまれに照射した後に生えてきた毛が、以前よりも太く黒い毛になってしまう現象のこと。
原因はまだ完全には解明されていませんが、レーザーの照射による熱が不足し、毛母細胞(毛を作っている細胞)に中途半端な刺激を与えてしまったことが主な原因と考えられています。
硬毛化が起こりやすい部位はうなじや背中、二の腕、肩部分などの細くて色が薄い毛や顔の産毛。
これらの部位の毛は毛に含まれるメラニン色素(黒色)が少ないため、同じようにレーザーを照射しても熱エネルギーが不足しやすいのです。
毛に含まれるメラニン色素の量によって発生する熱エネルギーが左右されるといったレーザー脱毛の特性が、硬毛化のリスクにつながっていると言えます。
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【医療脱毛】硬毛化・増毛化が起きてしまった時の対処法【医師監修】
二の腕や背中など元々毛深い部位ではないのに、脱毛をしたせいで毛が太く濃くなったらビックリしますよね?でも硬毛化は時々起こってしまうものなのです。この記事では硬毛化の原因と起こってしまったときの対処法を脱毛初心者向けにやさしく解説しています。
レーザーの出力が強すぎる、または照射時間が長すぎることでおこる火傷
施術者が未熟な場合に起こる現象で、レーザーは適切な出力、照射時間で施術を行わなければ、思わぬ肌トラブルにつながることがあります。
脱毛に必要な出力や照射時間を超えてレーザーを照射してしまうと、毛の熱がお肌にまで伝わって火傷になるリスクが高まります。
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【医療脱毛】脱毛で火傷をした!傷跡が残る?原因と対処法まとめ【医師監修】
脱毛後に赤みや腫れがひどくなっていく、水ぶくれになってしまった。治し方も分からないし、傷跡が残らないか心配になりますよね?この記事では脱毛時の火傷の原因とその対処法を、初心者向けにやさしく解説しています。
日焼けが原因で起こる火傷
お肌は太陽の紫外線を浴びると、お肌の防御反応として肌にメラニン色素(黒い色)を作り出します。
このため、日焼け肌にレーザーを照射すると、毛だけでなくお肌のメラニンにもレーザーが反応して熱エネルギーが発生してしまいます。
その結果火傷のリスクを高めてしまうのです。
選択的光熱理論の一つの目の条件は、毛だけにレーザーが吸収されること。
効果的で安全なレーザー脱毛を行うには、肌にメラニン量が少ないことが必要なのです。
このためクリニックのカウンセリングでは必ず、施術前に日焼けをしないように指導されます。
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【医療脱毛】脱毛中に日焼けしちゃった!困った時の対処法8つ【医師監修】
「脱毛期間中に日焼けをしていまうのは厳禁です!」とクリニックでは必ず説明します。では、脱毛中に日焼けをしてしまったら、数ヶ月施術を我慢するしかないのでしょうか。ここでは、脱毛中に日焼けしてしまった場合の対処法を8つご紹介していきます。
肌の乾燥によって起こる火傷
レーザー脱毛の効果はお肌の水分状態によっても左右されます。
十分に潤ったお肌にレーザーを照射すると、お肌の水分が熱を吸収してくれるためレーザーの熱の肌への影響を和らげることができます。
しかし、乾燥した肌はレーザーによる熱の影響をダイレクトに受けてしまいます。
このため潤ったお肌と同じような出力の高さ、照射時間で施術してしまうと、火傷のリスクが高まってしまうのです。
このためクリニックのカウンセリングでは必ず、施術前に肌の保湿をしっかり行うように指導されます。
レーザーの出力が弱すぎる、または照射時間が短すぎることで下がってしまう脱毛効果
火傷を恐れるあまりレーザーの出力が弱すぎたり、照射時間が短すぎても意味がありません。
レーザー脱毛では毛そのものを熱するだけでは足りず、毛の周辺にある毛乳頭やバルジ領域に熱が伝わる必要があるからです。
未熟な施術者の場合、患者の火傷を恐れて弱い出力、短い照射時間で施術してしまうことがあります。
すると十分に毛乳頭やバルジ領域に熱が伝わらないため、脱毛効果が下がってしまうのです。
熱エネルギーが不足していると中途半端に毛母細胞を刺激してしまい、硬毛化するリスクも高まります。
火傷にならないぎりぎりの出力と照射時間を見極めて最大限の脱毛効果を引き出すには、熟練の技術が求められます。
脱毛機のハンドピースが肌に当たっていないことで起こる照射もれ
上記でご紹介した選択的光熱理論は、脱毛したい部位にしっかりとレーザーが照射できたことを前提とした脱毛効果について述べられたもの。
そもそも肌にハンドピース(照射面)が当たっていなければ、脱毛効果は全く期待できません。
照射漏れとは、レーザーが照射されなかったことで施術後に一部の毛だけが固まりで残ってしまう現象のこと。
患者側から見ればあり得ないようにも感じますが、人が作業している以上こうしたミスは全く起こらないとは言い切れないのです。
クリニックでは照射部位に事前にマーカーで線を引くなどして、照射漏れが起こらないように最大限注意を支払っています。
しかし、人間の体はさまざまな形状をしているため、お腹や背中といった平らな部分だけでなく、顔やデリケートゾーンなど凹凸のある細かな部分にもしっかりとハンドピースを当てなければいけません。
上記のような凹凸の大きな複雑な部位はハンドピースを当てることが難しいため、照射漏れが起きやすくなります。
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【医療脱毛】脱毛で照射もれがあった場合の対処法【医師監修】
レーザー脱毛は人の手で行うため、照射漏れを完全に防ぐことは不可能です。問題は照射漏れが起きてしまった時にどうすれば良いのか?ということです。この記事は照射漏れに気づいた時にどのように対処すれば良いか、脱毛初心者向けにやさしく解説しています。
上記3つの原則をクリアしていても起こり得る医療脱毛のリスク
実はクリニックが選択的光熱理論の3つの原則をしっかりとクリアして施術を行ったとしても、起こってしまうリスクも存在します。
照射後の肌に起こる炎症性浮腫(肌の赤みやむくみ)
施術直後のお肌の毛穴は、ごく軽いやけど状態になっています。
施術直後に肌に赤みやむくみがあらわれるのは、レーザーによって毛が高温となり、毛に接している毛乳頭やバルジ領域に熱ダメージを与えたため。
太くて黒い毛ほど高い熱エネルギーが発生するため、太くて黒い毛が密集する両わきやビキニラインに見られる症状です。
炎症性浮腫は通常一日以内、長くても2~3日程度で症状が治まることが一般的。
炎症性浮腫は多くの人に起こる正常な反応であり、特に心配はありません。
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【医療脱毛】脱毛後の赤みや腫れ、どこまでが正常?それを超えたらどうするの?【医師監修】
脱毛後の赤みや腫れがなかなか引かない時、不安になりますよね。
様子を見ていいのか、すぐにクリニックに行くべきなのか。
この記事では脱毛後の赤みや腫れについて、どこまでが正常でどこからが対処が必要なのか、初心者向けにやさしく解説しています。
肌にニキビのようなブツブツができる毛嚢炎
毛嚢炎は、施術後の傷ついた毛穴に細菌が侵入することで起こるお肌の防衛反応のひとつ。ニキビのようなブツブツがお肌にあらわるのが特徴です。
細菌と聞くと怖いイメージですが、毛嚢炎に関係しているのは常在菌と呼ばれる誰の肌にもいる菌によるもの。
表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌による炎症反応です。
常在菌自体は怖い菌ではないため、肌の状態が回復すれば自己免疫力によって毛嚢炎は自然に消滅します。
しかし、疲れが溜まっていたり体調が良くないと免疫力が下がって、毛嚢炎が長引く場合があります。
3~4日程度様子を見て改善が見られない場合は、施術を受けたクリニックに肌を診てもらうと安心です。
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【医療脱毛】脱毛後に白いブツブツが⁈毛嚢炎ができた時の対処法【医師監修】
脱毛した後に毛穴に沿って白いブツブツ(毛嚢炎)ができることがあります。見た目が良くないのでビックリするのですが、適切に対処すれば問題ありません。この記事では毛嚢炎の原因と、できてしまった時の対処法を脱毛初心者向けにやさしく解説しています。
レーザー照射によって感じる痛み
レーザー脱毛では、毛のメラニン色素にレーザーを吸収させて熱を発生させるため、その熱を痛みとして感じることがあります。
よく言われるのが「輪ゴムでバチンとはじかれたような痛み」。
痛みが少ないと話題の蓄熱式の脱毛機(SHR脱毛機)でも、「熱くなったマグカップを押し当てられたような感じ」と表現されることがあります。
最近は脱毛機の冷却技術の発展によってレーザーを照射したときの肌表面の温度が下がり、痛みをかなり緩和できるようになりました。
最新の技術が搭載された新しい脱毛機ほど、痛みを感じにくくなっています。
それでもレーザー脱毛は無痛というわけではありません。
細い毛や色が薄い毛は比較的痛みが少ない傾向にありますが、太くて黒い毛が密集するVラインは熱エネルギーが集中することで痛みを感じやすい傾向にあります。
また色素沈着‘(肌にメラニン色素が多い状態)しやすいIラインやOラインは、レーザーが肌に反応することで痛みを感じやすい部位となります。
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【医療脱毛】こうすれば痛くない!部位ごとの痛みと対処法まとめ【医師監修】
医療脱毛は効果があるのは分かっているけど、「痛いのは嫌」という方は多いと思います。この記事ではレーザー脱毛の痛みを最小にするために何ができるのか、脱毛初心者のためにやさしく解説しています。脱毛時の不安を少しでも解消できたらと思います。
施術後の敏感な肌を刺激することで起こる炎症後色素沈着
レーザー脱毛の後の肌は、毛穴が軽いやけど状態にあり、とても敏感になっています。
このようなお肌に刺激が加わると、肌の防衛反応としてメラニン色素が作られて一時的に色素沈着しやすくなるのです。
そもそもメラニン色素はレーザー脱毛直後だけでなく、自己処理や紫外線、手が触れることによる摩擦、ニキビ痕、怪我など、軽いものから重いものを含め肌に炎症ができたときに作られます。
特にレーザー脱毛直後は毛穴に熱がこもり、肌に小さな痛みやかゆみを感じやすい時期。
同時に肌が敏感な状態でもあるため、安易に肌をかきむしることでメラニン色素の分泌を促してしまうのです。
この時作られたメラニン色素がターンオーバーによって上手く排出されないと、色素沈着として残ってしまう可能性があります。
光過敏症によるアレルギー
実は体質によって、太陽の紫外線を浴びることでかゆみや赤みなど肌にアレルギー反応があらわれる人がいます。
脱毛に使用するレーザーは赤外線であるため、太陽光などの紫外線にのみアレルギー反応がある方ならレーザー脱毛の施術を受けることが可能です。
一方、光そのものに対してアレルギー反応が現れる人の場合は、赤外線のレーザーでもアレルギー反応がでる可能性が高く、施術を受けられません。
このように体質によっては、レーザー照射がアレルギーを引き起こすリスクになる場合があるのです。
リスクを考慮して照射できない部位
クリニックは医療機関であるため、レーザー照射をすることで健康被害が発生する場合には、照射を行わないことが一般的です。
ここからはリスク面から見て照射ができない部位についてご紹介してきましょう。
眉下など眼球に影響がある部位
毛穴を目立たなくする、お肌のトーンをアップするなどのメリットがある顔脱毛。メイク前の自己処理から解放されることで、朝の時間に余裕が生まれます。
そして顔脱毛の中でも特に気になるのが眉毛の脱毛ではないでしょうか?
眉毛を理想の形に脱毛してしまえば、メイクもしやすくなりますね。
しかし、眉毛の脱毛はそのリスクから一定の制限があることがほとんどです。
上記でもご紹介したようにまぶたは非常に皮ふが薄く、レーザーがまぶたを通過して眼球に影響を与えてしまうリスクがあります。
眼球の黒い部分はレーザーを吸収するため、熱が発生すると眼の機能を損なうような大きなダメージが心配されるのです。
このため技術力を売りにする一部のクリニック(アリシアクリニックなど)をのぞき、ほとんどのクリニックでは眼球にレーザーを照射してしまう恐れのある眉下部分の脱毛は実施していません。
Iラインの粘膜など、レーザーを照射することで肌トラブルのリスクが高まる部位
最近はデリケートゾーン(VIO)の脱毛を希望する女性が増えています。
VIO脱毛は下着からはみ出る毛を処理して見た目に自信が持てるようになるだけでなく、毛が無くなることで通気性が向上し、雑菌の繁殖を防いで清潔感がアップするメリットがあります。
生理時の蒸れや臭いに悩まずに済むようになるのも、VIO脱毛が選ばれる理由のひとつです。
どのようなデリケートゾーンに仕上げるかは女性によってさまざまで、ショーツからはみ出る部分のみを脱毛して自然な仕上がりを目指す女性もいれば、デリケートゾーンすべての毛を脱毛してハイジニーナにする女性もいます。
Vライン:デリケートゾーンの前面部分のこと。
Iライン:女性器の両サイドのこと。
Oライン:肛門周辺のこと。
このVIO脱毛の照射で問題となるのが、Iラインの粘膜部分の照射。
粘膜とは日常的に粘液が分泌されている部分で、人間の体では口の中やIラインの内側部分(小陰唇の内側)が挙げられます。
湿っているのにはちゃんと理由があるのです。
このような粘膜部分にレーザー照射をすると、その熱によって粘膜部分が乾燥してしまい清潔な環境を保てなくなってしまいます。
その結果肌トラブルが発生するリスクが高まるため、粘膜部分の照射は行わないのが一般的です。

Iラインの照射はどこまで可能?クリニックによる違いとは
Iラインの照射をどこまで行うかはクリニックの技術力と導入している脱毛機の種類によります。
ほとんどのクリニックでは粘膜そのものの照射はできないものの、粘膜ぎりぎりまで照射してもらうことができます。
Iラインをどこまで照射できるかは、脱毛機のハンドピースのサイズ(肌に当たる照射面)にも左右されます。
しかし、顔やデリケートゾーンなど凹凸の大きな細かい作業は苦手です。
一方小さなサイズのハンドピースは広い部分の照射には時間がかかるものの、きめ細やかな作業に向いています。
このようなハンドピースのサイズの違いが、Iラインの照射範囲に影響してくるのです。

脱毛機によって使用するハンドピースのサイズは違いますし、メーカーが公表しているハンドピースのサイズすべてをクリニックが導入しているとは限りません。
脱毛機のハンドピースのサイズ例(メーカーが公表している最小サイズのもの)
- 例)メディオスターNeXT PRO…10㎜×14㎜(長方形)
- 例)ソプラノアイス・プラチナム…10㎜×10㎜(正方形)
- 例)ライトシェアデュエット…9㎜×9㎜(正方形)
- 例)ジェントルレーズプロ…直径6㎜(円形)
- 例)ジェントルヤグ…直径1.5㎜(円形)
このため、比較的大きなサイズのハンドピースしか導入していないクリニックの場合、「Iラインで照射できるのは粘膜から〇㎝程度離してのところまで」と言われる場合があります。
粘膜のギリギリまでIラインの脱毛を希望する方は、クリニックのカウンセリング時にどこまで照射できるのかしっかり確認しておくようにしましょう。
肝斑がある場所
レーザー脱毛には美肌効果があると聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
メラニン色素に反応させるレーザー脱毛では、毛だけでなく肌にできたシミやくすみに対してもレーザーが反応します。
シミやくすみの原因であるメラニン色素に熱ダメージを与えるため、お肌のターンオーバーが促されてシミやくすみが解消しやすくなるのです。
比較的に薄いシミには改善効果がありますが、濃いシミの場合熱エネルギーが集中して火傷するリスクが高まります。
また、レーザーを照射することでかえって悪化してしまうシミもあるのです。

特に肝斑はレーザー照射によって悪化するリスクが高いシミとして知られています。
肝斑とは頬の両側や額などにできる色が薄いシミのこと。
30代~40代であらわれやすく、妊娠やピルなどの経口避妊薬をきっかけに発症し、年齢を重ねると薄くなることで知られています。
閉経後には見られない症状であるため、女性ホルモンが影響していると考えられています。
肝斑は非常に刺激に弱く、紫外線や摩擦などで悪化しやすい特徴があります。
当然レーザーによる刺激にも影響を受けるため、レーザー脱毛でも肝斑への照射は避ける必要があるのです。
ほくろ、しみなど色素沈着が濃い場所
比較的薄いシミならレーザーによる解消効果が期待できますが、メラニン色素が多いほくろや濃いシミ、乳輪部分は熱エネルギーが多く発生するため、火傷のリスクが高まります。
このためほくろや濃いシミなどメラニン色素が多い箇所は避けて照射されることが一般的です。
脱毛と同時にシミ解消を考えている方は、カウンセリング時に照射できるシミかどうか医師に相談してみましょう。
過度に日焼けがある箇所
日焼けの程度が大きいということは、それだけ肌にメラニン色素が増えているということ。
レーザー脱毛はメラニン色素に反応させるという仕組みから、積極的に日焼けを推奨するクリニックは存在しません。
脱毛機の中にはある程度日焼けに対応できる機種もありますが、それでも日焼け直後の炎症が残っている状態では照射ができません。
このため、日焼けの程度によっては施術を断られる場合があります。
日焼けによって増えたメラニン色素は、お肌のターンオーバー(およそ28日周期)によって次第に肌表面に押し出されていきます。
このため、日焼けの程度によっては次の施術まで3か月程度期間を開けなければいけない場合もあるのです。
皮膚炎や湿疹など肌トラブルがある箇所
レーザー脱毛は敏感肌やアトピー肌の方でも症状が落ち着いていれば施術を受けることができます。
しかし、レーザー脱毛とはそもそも人工的に熱を発生させることで毛を作っている組織を破壊する行為。
このため皮膚炎や湿疹など肌トラブルを起こしている場合、施術によってさらに症状を悪化させてしまうリスクがあります。
皮膚炎などの肌トラブルの程度がひどい場合には、施術を断られる場合があります。
そのような場合にはニードル脱毛(針脱毛)がおすすめです。

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医療脱毛のリスクを避けるために必要なこと
ここまでクリニックの医療脱毛で起こり得るリスクについてご紹介してきました。
クリニックは医療機関であるため健康被害が心配される場合、その部位を避けての照射が行われることが一般的です。
このため、敢えてリスクを冒してまで施術が行われるような心配はありません。
しかし、それでもレーザー脱毛は全くリスクが無いではありません。
クリニック側がたとえ万全の注意を支払って施術したとしても、患者の体調や肌状態によっては肌トラブルなどがあらわれることがあり得るのです。
そこでここからは医療脱毛のリスクを最小限にとどめるために必要なポイントについてご紹介していきます。
炎症性浮腫を避けるために必要なこと
レーザー脱毛直後にみられる炎症性浮腫は一日程度で症状が治まることが多く、正常な反応なので特に心配はありません。
たたし、肌が乾燥しているなど肌の状態によっては、2~3日程度症状が継続する場合があります。
施術後のアフターケアが充実したクリニックでは、このような炎症性浮腫の反応を見越して炎症止め軟膏を処方してくれるところがあります。
炎症止め軟膏がある場合は、軟膏を塗りながら肌の様子を見れば問題ありません。
それでも症状が改善しない場合は、クリニックで診察してもらうのがおすすめです。
毛嚢炎を避けるために必要なこと
毛嚢炎は施術直後の毛穴の軽いやけどによってお肌のバリア機能が低下し、細菌が侵入することで発症します。
施術後のお肌はとても敏感になっているため、一時的に細菌が侵入しやすくなっているのです。
毛嚢炎を予防するには、以下の対策を実施する必要があります。
肌の刺激を避け、摩擦によって傷をつくらない
人間のお肌は皮脂を食べる常在菌の働きによって弱酸性に保たれています。このおかげでアルカリ性の環境を好む細菌の繁殖を抑制することができているのです。
しかし、毛嚢炎の原因菌のひとつである黄色ブドウ球菌はアルカリ性の環境を好みます。
人間の血液や体液はアルカリ性であるため、お肌に傷がつくと黄色ブドウ球菌が繁殖して毛嚢炎が起こりやすくなるのです。
脱毛後はお肌にかゆみを感じる場合がありますが、傷をつくらないためにはかきむしらないことが大切です。
保湿ケアを行い、肌のバリア機能の低下を防ぐ
お肌にはホコリや紫外線など外部の刺激からお肌内部を守るバリア機能と呼ばれるはたらきがあります。
お肌の一番上には角質層と呼ばれる層があり、この層の角質細胞がすき間なく並ぶことで細菌やほこりの侵入を防いでいるのです。
しかし、レーザー脱毛後のお肌は毛穴に軽いやけどをしている状態となり、毛穴にこもった熱でお肌が乾燥しやすくなっています。
この状態のお肌は角質層の間にたくさんの隙間ができているため、細菌やほこりが侵入して毛嚢炎になるリスクが高まるのです。
毛嚢炎にならないためには、施術後にしっかりとお肌を保湿してバリア機能を下げないことが大切です。
肌を清潔にして、毛嚢炎の原因となる菌の繁殖を予防する
毛嚢炎になる原因のひとつに、菌が繁殖しやすいお肌環境になっていることが挙げられます。
お肌から分泌される皮脂や汗は常在菌の大好物。また湿度の高いじめじめとした環境も常在菌の繁殖を促進させます。
特に施術直後は毛穴が傷ついて菌が侵入しやすくなっているため、施術直後のお肌を清潔に保ってこれらの細菌の繁殖を予防することが大切となります。
規則正しい生活習慣によって免疫力の低下を予防し、細菌の感染を防ぐこと
万が一常在菌がお肌の内部に侵入してしまっても、人間の体には免疫反応と呼ばれる防衛機能があります。
このため常在菌を自己免疫力で倒せば、毛嚢炎の症状を悪化させず早い時点で治すことができます。
しかし、生活習慣の乱れやストレスが積み重なると、免疫力が下がり毛嚢炎の症状を悪化させてしまうことがあります。
普段から規則正しい生活習慣を心がけ、免疫力を下げないことが毛嚢炎の予防につながります。
光線過敏症やアレルギーを避けるために必要なこと
光線過敏症の方の場合、レーザー脱毛によってアレルギー反応があらわれる場合があります。
コース契約後にアレルギー反応で施術を断念したのでは遅すぎますね。
コース契約前にテスト照射を受け、アレルギー反応を確かめる
以上のような事態を未然に防ぐには、コース契約前のテスト照射がおすすめ。
テスト照射では施術に実際に使用する脱毛機のレーザーを肌に照射して、肌への反応を確かめることができます。
テスト照射を受けた後はすぐにコースを契約せず、2週間程度肌の様子を観察しましょう。
その上で医師にテスト照射後の肌の状態を診てもらい、施術が可能かどうか判断してもらうと安心です。
医師には過去の既往歴や服用している薬、アレルギー物質など漏れなく申告すること
光過敏症は外用薬や内服薬など薬を服用した後のレーザー照射によって症状があらわれることがあります。
このため、必ずしもアレルギー体質の人だけが光過敏症になるわけではありません。
このように自分が光過敏症かどうか判断できないときに役に立つのが、コース契約前に医師による診察です。
診察では肌状態や過去の既往歴、服用している薬、アレルギー物質など様々な情報から医師がレーザー脱毛の施術を受けても安全かどうかの判断を行ってくれます。
医師の診察の際に必要な情報が洩れていると医師が正確に診断することができません。
自分の体について知っていることは漏れなく伝えるようにしましょう。
施術時の痛みのリスクを避けるために必要なこと
医療脱毛は効果が高いことで知られていますが、痛みが全くないわけではありません。
このためコース契約前に施術時の痛みについて把握しておくことも大切です。
クリニックと契約する前に、導入している脱毛機の施術の痛みを把握する
実は施術時の痛みは脱毛機によっても変わってきます。
一般的に脱毛機は新しい機種の方が肌を冷却する機能が強化されており、痛みが少ないという特徴があります。
また、従来から使用されてきた熱破壊式脱毛機(毛乳頭を破壊するタイプ)よりも、最近新たに登場した蓄熱式脱毛機(バルジ領域を破壊するタイプ)の方が弱い出力で施術ができるため、痛みが軽いという特徴があります。
極端に痛みに弱い方は、痛みが少ないことで知られる蓄熱式脱毛機(メディオスターNextPROやソプラノアイス・プラチナム)で全身を照射してもらえるクリニックを選ぶのも一つの方法です。
コース契約前にテスト照射を受け、施術の痛みを確認してみる
クリニックのテスト照射は施術時の痛みを確認する目的でも受けることができます。
痛みが心配な方はぜひカウンセリング時にテスト照射について相談してみましょう。
脱毛期間中はしっかりと保湿を行って肌状態を整える
レーザー脱毛の施術の痛みはお肌状態にも影響を受けます。
乾燥して水分が少ないお肌はレーザーからの熱の影響を受けやすく、痛みを感じやすくなるからです。
脱毛を始めたら、脱毛が完了するまで毎日しっかりと保湿ケアを行いましょう。日々の心がけ次第で施術時の痛みを軽減できます。
保湿ケアに特別に高価な化粧品は必要ありません。家にある化粧水や乳液、クリームなどで十分です。
VIO脱毛など痛みを感じやすい部位を希望する方は、クリニックの麻酔の有無を契約前に確認する
クリニックでは痛みを緩和するために麻酔を使用することができます。
しかし、実は全てのクリニックで麻酔が利用できるわけではありません。
麻酔を使用しないクリニックでは、痛みを感じやすいVIO脱毛でも麻酔無しで施術が行われます。
特にVIO脱毛を希望する方は、クリニックの麻酔の有無は事前に確認しておきましょう。
火傷のリスクを避けるために必要なこと
火傷のリスクはある程度までなら患者側の日々の心がけで下げることができます。
しかし、クリニックの技術不足によって引き起こされる火傷がごく一部存在するのも事実です。
火傷のリスクを下げるためには、患者側の日々の心がけとクリニックの高い技術力の両方をそろえる必要があります。
施術日前後だけでなく、脱毛期間中は日焼けを避ける
レーザー脱毛はその仕組み上から、ムダ毛に集中的に熱を発生させることで高い脱毛効果が期待できます。
しかし紫外線によって日焼けをすると肌の防衛反応から、肌にメラニン色素が増えてしまいます。すると肌のメラニンにも熱が発生して、火傷のリスクが高まってしまうのです。
このような理由からレーザー脱毛では施術日前後だけでなく、脱毛期間中を通して日焼けを避ける必要があります。
お肌のターンオーバーはおよそ28日周期であり、いったんお肌に増えてしまったメラニン色素は簡単には無くなりません。
このため、買い物や通勤時間程度の短い時間でも十分に日焼けしてしまう可能性があるのです。

脱毛期間中は、日焼け止めや帽子、長袖、日傘などのアイテムを上手く活用して日焼けを避けることが大切です。
脱毛期間中はしっかりと保湿を行って、施術時の肌の温度上昇を和らげる
お肌に含まれている水分はレーザーによる熱を吸収する役割があり、肌の温度上昇を和らげてくれます。
このため日々の保湿ケアには火傷のリスクを下げる効果もあるのです。
レーザー脱毛を始めたら毎日保湿ケアを行って乾燥肌を予防しましょう。潤ったお肌にはレーザーの浸透率を高めることで、脱毛効果を向上させる効果もあります。
施術前に自分の肌状態についてクリニックとコミュニケーションをしっかりととる
クリニックの中にはレーザー脱毛の安全性を確保するために、施術前のヒアリングを実施しているところがあります。
このヒアリングでは「日焼けをしていないかどうか」「ステロイドを使用していないか」など医療脱毛のリスクに関係する内容が聞かれます。
施術前のヒアリングと医師や看護師による肌の問診のダブルチェックによって、火傷のリスクを防いでいるのです。
しかし、日焼けを黙ったまま施術を受けてしまうと、いつも以上にお肌の温度が上がって施術後に赤みや熱がひかないといった事態になりかねません。

クリニックでヒアリングが実施されていても実施されていなくても、自分の肌に関することは施術前に正直に申告することが火傷を避けるために大切なのです。
施術実績が豊富なクリニック(脱毛専門のクリニック)を選ぶ
安全で効果的なレーザー脱毛の施術を実施するには、選択的光熱理論の3つの条件を満たす必要があります。
しかし、実際の施術では患者の肌や毛の状態はさまざまであり、肌の色、肌の水分量、毛の太さ、毛の色などを複合的に判断して、適切な波長、出力、照射時間で施術を行わなければなりません。
このようなざまざまな状況に対して最適な判断で施術を行うには、クリニックの高い技術力が問われるのです。
安心して施術が受けられるクリニックを選ぶにはどうしたら良いのでしょうか?
それは施術実績が豊富なクリニックを選ぶことです。
実績に自信があるクリニックほどホームページ上に施術実績を公開しています。
また同じ美容クリニックを選ぶなら脱毛専門のクリニックがおすすめ。
レーザー脱毛の施術に特化しているので、安定した技術力が期待できます。
火傷をはじめとする肌トラブルに対して、速やかにアフターケアができるクリニックを選ぶ
火傷は未然に防ぐことが理想的ですが、起こってしまった場合のことも考えておく必要があります。
火傷をはじめとする肌トラブルが起こった場合でも、速やかにアフターケアしてくれることが大切なのです。
アフターケアが充実した充実したクリニックとはどんなクリニックなのでしょうか?
おすすめは次の条件を満たすクリニックです。
- 施術後の肌の赤みやむくみが現れた場合、炎症止め軟膏を無料で処方してくれる
- 万が一火傷などの肌トラブルがあった場合、医師による再診が無料で受けられる
- 万が一火傷などの肌トラブルがあった場合、薬を無料で処方してくれる
これだけ揃っていれば、万が一火傷のリスクにあっても安心して治療を受けることができます。
硬毛化を避けるために必要なこと
硬毛化は原因が完全に解明されていないため、100%避けることはできません。
しかし、硬毛化する主な原因は「照射したレーザーの熱エネルギーが不十分だったため、中途半端に毛を作っている細胞が刺激されて太くて黒い毛になった」と考えられており、この原因に対する対策が必要となります。
硬毛化を予防するためにクリニックが求められていることは「レーザー照射によって毛乳頭やバルジ領域に十分な熱エネルギーを与えて破壊し、熱エネルギーが不足する状態を防ぐ」ことです。
適切な出力を見極めて施術ができる施術実績が豊富なクリニック(脱毛専門のクリニック)を選ぶ
十分に毛乳頭とバルジ領域にダメージを与え破壊してしまうには、患者の肌や毛の状態から適切な出力を見極めて照射する必要があります。
硬毛化しやすいのは、背中や顔、肩といった細くて色が薄い毛が多い箇所。これらの毛はメラニン色素が少ないので、レーザーが反応しにくくエネルギーが不足しやすいのです。
施術実績が豊富なクリニックならこのような硬毛化リスクを踏まえたうえで、適切な出力によって照射を行ってくれます。
万が一硬毛化した場合も、対応できるだけの脱毛機が揃っているクリニックを選ぶ
レーザーによる熱エネルギーが不足することで起こる硬毛化。
この熱エネルギーの不足は単純にレーザーの出力の弱さだけでなく、レーザーの深さが足りていない可能性があります。
毛根が深いところにある毛の場合、浅いところにしか到達しないレーザーを照射しても毛根まで熱が届かない可能性があるのです。
クリニックの医療脱毛ではアレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーの3種類のレーザーが使用されています。
これら3種類のレーザーの中ではアレキサンドライトレーザーが最も波長が短く、ダイオードレーザー、ヤグレーザーと続くにつれてレーザーの波長が長くなり、お肌の奥にまで熱を届けることができます。
このため、アレキサンドライトレーザーの照射で硬毛化してしまったとしても、ダイオードレーザーやヤグレーザーに切り替えることで、熱エネルギーが届きやすくなり硬毛化が治ることがあるのです。
クリニックで導入されている脱毛機はさまざまであり、1種類しか導入していないところもあれば3種類以上脱毛機を導入しているクリニックもあります。
毛穴の深さに合わせて複数のレーザーを導入しているクリニックの方が、より硬毛化に対応することができます。
硬毛化してしまった場合に、硬毛化保証のあるクリニックを選ぶ
硬毛化現象のやっかいなところは、原因が完全に解明されていないため100%予防することができないこと。
毛が硬毛化すると、本来抜けたはずの毛が太くて黒い毛となって生えてくます。
その毛をあらたに脱毛する必要が出てくるため、コース料金以外に追加費用が発生するリスクがあるのです。
しかし、一部のクリニックでは毛が硬毛化してしまった場合に備えて、無料の再照射を約束した硬毛化保証制度が用意されています(リゼクリニックの場合1年間保証付き。最大2回分)。
このようなクリニックを選べば、万が一毛が硬毛化しても追加費用の心配がありません。
硬毛化リスクが心配な方は上記のような硬毛化保証が用意されているクリニックを選ぶと良いでしょう。
照射漏れを避けるために必要なこと
照射漏れはクリニック側の人為的ミスなので、本来はあってはならないことです。
しかし、患者側からそのミスを指摘するのは勇気がいりますね。
しかし、決して安くないお金を支払っているのですから、ミスの無い施術内容を期待するのは当然のことです。
照射漏れのようなトラブルに合わないためにはどうしたら良いのでしょうか?
施術実績が豊富なクリニック(脱毛専門のクリニック)を選ぶ
照射漏れに影響するのは、やはりクリニックの技術力。漏れなく正確にすべての部位にハンドピースを当てるのには、豊富な経験値が求められます。
同じお金を払って施術を受けるなら、未熟な担当者ではなく熟練の担当者に施術してもらいたいものですね。
クリニックの技術力を知る目安になるのは、施術実績です。
多くの施術をこなしているクリニックであれば、施術者の経験値も高くなります。
照射漏れに対して無料の再照射保証のあるクリニックを選ぶ
照射漏れはめったに起こることではありませんが、絶対に起こらないとも言い切れません。
どんなベテランの施術者でも数ミリ単位の違いまで正確に把握することは難しいからです。
クリニックの中には万が一照射漏れが起こった場合に無料の再照射を約束した保証を用意しているところがあります。
このような無料の再照射保証が用意されたクリニックを選んでおけば、万が一照射漏れに遭遇してもスムーズに照射してもらうことができます。
脱毛後の炎症後色素沈着を避けるために必要なこと
炎症後色素沈着ができる主な原因は、施術直後の敏感になっているお肌に対する刺激です。
施術直後のお肌は毛穴がごく軽いやけど状態になっていて、お肌を守るために一時的にメラニン色素が作られやすい状態になっているのです。
炎症後色素沈着を生じさせないためには、できるだけお肌に対する刺激を避け、お肌に対する保湿ケアを行って速やかにお肌のバリア機能を回復させる必要があります。
施術日当日は入浴と飲酒、運動を避ける
実は施術日当日の入浴や飲酒、運動はおすすめできません。
これら3つの行動をすると血行が良くなりお肌の温度が上昇して、お肌に痛みやかゆみを感じやすくなるからです。
体温が上がることでお肌がより乾燥しやすくなるという点も見逃せません。
施術直後なお肌はただでさえ敏感になっているため、入浴や飲酒、運動の影響で痛みやかゆみが増幅し、お肌をかきたくなります。
その結果、お肌の刺激によってメラニン色素が作り出され炎症後色素沈着の原因となるのです。
施術日当日どうしても入浴したい場合は、湯船につかるのではなく、シャワーで簡単に済ませるようにしましょう。
敏感な肌にさらに刺激を与える紫外線(日焼け)を避ける
上記でご紹介したように、紫外線はお肌に炎症を起こし、DNAに傷を作ります。
またお肌の防衛反応としてメラニン色素を増やします。
このため、ただでさえ施術後敏感な状態の肌に紫外線を浴びると、普段よりも過剰にメラニン色素が作られて色素沈着しやすくなるのです。
炎症後色素沈着を避けるには、普段以上に紫外線に注意を払い、紫外線を避けてお肌を守る必要があります。
まとめ
いかがでしたか?今回はレーザー脱毛の施術によって起こり得るリスクについてご紹介しました。
レーザー脱毛に使用されるレーザーは赤外線によるものであり、紫外線やX線、γ線のようながんのリスクはありません。
また、レーザー自体はお肌の5㎜程度の深さしか届かないので、内臓など体の内部への悪影響も無いのです。
熱エネルギーが少なければ十分な脱毛効果は得られませんし、多すぎると火傷のリスクが高まります。
この熱エネルギーを適切にコントロールするために、クリニックの技術力が大切となるのです。

そして、安全に施術が受けられるように、肌状態を整えておくことも忘れてはいけません。
極端に乾燥した肌や日焼け肌は、レーザーから発生する熱によって火傷のリスクを高めてしまうからです。
クリニックの無料カウンセリングでは、レーザー脱毛の注意事項として日々の保湿ケアや日焼け防止対策に関する説明が行われます。
施術実績が豊富で信頼できるクリニックを選び、かつクリニックから指導された注意事項をしっかりと実践すれば決してレーザー脱毛は怖いものではありません。
今回ご紹介した医療脱毛のリスクに関する知識を生かして、ぜひ安全に思い通りの素肌を手に入れてくださいね。
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