【医療脱毛】硬毛化・増毛化が起きてしまった時の対処法【医師監修】

医療脱毛で施術を受けると硬毛化することがあるんですって!
わざわざ毛を無くすためにクリニックに通っているのに、逆に毛が太く黒くなってしまうことがあるなんて、信じられません…。
確かにせっかく施術を受けているのに、硬毛化したらショックですよね…。
実はこの硬毛化現象についてはまだ完全に原因が解明されておらず、100%予防することは難しいんです。
ただし硬毛化することは稀なので、医療脱毛をしたからといってみんなが硬毛化するというわけではないんですよ。


もし、硬毛化しちゃったらどうしたらいいんですか?
きちんと硬毛化に対応してくれるクリニックなら、無料で対応してくれますよ。

そこで今回は、
- そもそも硬毛化とはどんな症状なの?
- 硬毛化が起こる原因とは?
- 硬毛化が起こる割合はどのくらい?
- 硬毛化の見分け方・自己診断方法
- 硬毛化を発見したときの行動手順
- クリニックの硬毛化治療ってどんな内容?
- 硬毛化リスクを考慮したクリニック選びの基準とは
- 硬毛化してしまった場合、追加費用はいくら発生するのか?
以上の内容についてご紹介していきます。
ぜひクリニックの医療脱毛への硬毛化の不安を解消してから、クリニックで無料カウンセリングを受けてくださいね。
結論:硬毛化する割合は10%以下!万が一硬毛化を見つけたら、剃らずに医師に診てもらおう。追加照射すれば解消できる
ずばり結論から言えば、たとえムダ毛が硬毛化しても追加照射すれば硬毛化した毛を脱毛することができます。
ですので、硬毛化したからといって毛が永遠に生え続けるわけでは無いんです。
ただし、予定していたコース(施術回数)内に脱毛が完了しなくなる場合もあり得るので、クリニック選びの時点で硬毛化対策がしっかりしているクリニックを選ぶことが大切ですね。
この10%という割合はスペインのレーザー脱毛を行っている施設での検証データで、10年以上前のものです。
今から10年以上前と言えば、日本にレーザー脱毛が普及し始めたばかりの頃のもの。
現在ではレーザー脱毛が普及して、クリニックでも様々な種類のレーザーや脱毛機を使用して施術ができるようになりました。
このため、現在では硬毛化する確率はさらに下がっていると考えて良いでしょう。

しかし、本来なら無くなるはずの箇所に太くて黒い毛が生えてきたらやはりびっくりしてしまいますよね。
当然クリニックの医療脱毛が順調に進んでいればあり得ないことなので、すぐに対策が必要となります。
このため施術を受けた箇所で硬毛化だと感じたら、その毛をクリニックに診てもらいましょう。
医師が硬毛化だと診断すれば、硬毛化治療を受けることができます。
硬毛化治療の具体的な内容については、後ほど詳しくご紹介しますね。
それでは次に、硬毛化現象について詳しく解説していきましょう。
そもそも硬毛化とはどんな症状なの?
医療脱毛するためにクリニックに通うなら、当然ムダ毛が無くなってすべすべ肌になることを期待しますよね。
もちろん順調に医療脱毛が進めば、期待通りムダ毛が段々生えなくなって思い通りの肌を手に入れることができます。
しかし、実は医療脱毛には副作用があり、まれに照射したあとの肌に元々の毛よりも太くて黒い毛が生えてきてしまうことがあるんです。
前回施術した後には順調に毛が抜けているので、「あれ?」と違和感を実感することになります。
そこで「自分の毛が硬毛化しているのではないか?」と気づくわけですね。
実は硬毛化の他に、毛が増える増毛化と呼ばれる現象も存在します。
しかし、人間の毛穴は生まれた時に決まるため、医学的に医療脱毛によって毛が増えることは考えにくいと言われています。
このため、実際には毛が増えたのではなく硬毛化によって毛が太く黒くなったため、毛が増えて見えるというのが医学的な解釈となっています。
硬毛化が起こる原因とは?
実はなぜ硬毛化が起こるのかその理由は完全には解明されず、まだ研究段階です。
しかし有力な説として、「クリニックのレーザーによって毛根に熱エネルギーが十分に与えられないと、毛根を破壊できずに中途半端に毛を作る細胞が刺激され、太くて黒い毛が生えてしまう」と考えられています。
このため、硬毛化が起こるのはクリニックの医療脱毛だけでなく、光やレーザーによって毛根にダメージを与える脱毛サロンや家庭用脱毛機でも同じことが起こり得ると言えます。
また、脱毛サロンや家庭用脱毛機はクリニックのように毛根を破壊する高い出力で照射ができない分、熱エネルギーが不足しやすく硬毛化しやすいのです。
硬毛化のリスクを下げたいのなら、脱毛サロンや家庭用脱毛機ではなく、高い出力で照射できるクリニックの医療脱毛を選ぶべきと言えるでしょう。
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硬毛化しやすい部位が存在する
クリニックの医療脱毛は、基本的にムダ毛に含まれるメラニン色素(黒い色)にレーザーを反応させ、熱エネルギーに転換することでムダ毛の奥にある毛根を破壊して脱毛を促します。
実はムダ毛の一番奥にはムダ毛を作る細胞が詰まっており、この部分に高い熱エネルギーを加えることで、ムダ毛を作る活動を停止させることができるのです。
ただし、体に生えているムダ毛には太くて黒い毛だけでなく、細くて色が薄い毛(産毛)も存在します。
これらのムダ毛に含まれているメラニン色素(黒い色)の量には違いがあるため、ムダ毛の毛根に与える熱エネルギーに違いが生じてくるのです。
このような太くて黒い毛はメラニン色素が豊富なので、レーザーに反応しやすく高い熱エネルギーで毛根を破壊できます。
このため、両わきやデリケートゾーン、ひざ下、ひざ下など太くて黒い毛は比較的早い時点で脱毛効果を実感できるのです。
一方、顔や太ももなどの部位には細くて色が薄い毛(産毛)が生えています。
これらの毛はメラニン色素(黒い色)が少ないので、レーザーに反応しにくく十分に熱エネルギーを与えることができないことがあります。

このように細くて色が薄い毛は熱エネルギーが不足しがちなため、硬毛化しやすい部位となるのです。
硬毛化しやすい部位
- 顔
- うなじ
- 肩
- 背中
- ひじ上
- お腹
- 太もも
硬毛化が起こる割合はどのくらい?
硬毛化が起こる割合が稀とは言え、具体的にどの程度の人が施術を受けて硬毛化を体験しているのか気になる人もいるでしょう。
日本で今のところ硬毛化に関する具体的なデータは発表されていませんが、海外で発表されている論文が参考になります。
先ほどご紹介したスペインのレーザー脱毛による施設での検証では、543人の患者を対象にレーザー照射を行ったところ、57人に硬毛化現象が見られました。
この論文は10年以上昔に発表されたもので少し古いものですが、当時のデータによるとおよそ10%の人に硬毛化現象が見られたことになります。
また、医療レーザーの脱毛機メーカーであるキャンデラ社が68施設に実施したアンケート調査でも、硬毛化現象があらわれた施設は54%存在し、やはり硬毛化現象は起こり得るということが確認されています。
ただし、現在では脱毛機も進化し、複数の脱毛機を使い分けて施術を行うクリニックが増えています。
このため硬毛化する割合は10年前よりは下がっていると言えるでしょう。
硬毛化の見分け方・自己診断方法
硬毛化現象が起こりうるのだとしたら、その対処法もあらかじめ知っておく必要があります。
実際に自分が硬毛化してしまったら、いつの時点で、何を基準に判断すればよいのでしょうか?
硬毛化を発見できるタイミングは照射後1~3ヶ月以降
実は硬毛化というのは、照射後すぐにはわかりません。
なぜなら硬毛化とは照射後毛が抜け落ちてから、元々の毛よりも太くて黒い毛が生えてくる現象だからです。
このため、「照射後思い通りに毛が抜けない」というのは、硬毛化とは別の原因が考えられます。
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基本的にクリニックで施術後毛が抜け落ちるまで1週間~1ヶ月程度かかります(脱毛機の種類によります)。
その後に生えてきた毛を確認してからでなければ、本当に毛が硬毛化したかどうか判断できません。
照射した部位の毛が抜けた後、細くて色が薄い毛の中に、両わきやデリケートゾーンのような太い毛が一部生えてきた
硬毛化とは、産毛や細くて色が薄い毛に起こりやすい現象で、元々の毛よりも太くて黒い毛が生えてくることが特徴です。
このため、肌を観察した時に太ももやお腹、背中などに不自然に太くて黒い毛を見つけたら、それは硬毛化現象である可能性があります。
普段細くて色が薄い毛しか生えないところに太くて黒い毛を発見したら、硬毛化を疑ってよいでしょう。
硬毛化を発見したときの行動手順
実際に自分の毛が硬毛化してしまったらどうしたらいいのでしょうか?ここではそんな時でも慌てずに行動できる手順をご紹介します。
①自分の肌を観察して、硬毛化しているかどうか確認する
まずは肌をじっくり観察して本当に硬毛化しているかどうか確認することが大切です。
上記の硬毛化の自己診断方法でもご紹介しましたが、硬毛化現象が生じるには、照射後1~3ヶ月程度の期間様子を見る必要があります。
例えば、照射後2週間程度で毛が抜けない場合、それは硬毛化ではありません。まずは自己診断基準に当てはまっているかどうか冷静に確かめることが大切です。
②硬毛化していると感じたら、毛は剃らずクリニックに再診の予約をする
本当に硬毛化してしまった場合に大切なのは、クリニックに硬毛化した証拠を提示できること。
硬毛化した毛が気に入らないからといって剃ってしまうと、肌を診ても医師が硬毛化かどうか診断できなくなってしまいます。
硬毛化が疑われた時点で肌はそのままにして、速やかにクリニックに再診の予約をしましょう。
③クリニックの医師によって硬毛化と診断されて初めて、硬毛化治療が受けられる
いくら自分で硬毛化だと思っていても、医師が診断すると硬毛化ではない場合もあります。
クリニックの硬毛化治療が受けられるのはあくまでも医師が硬毛化していると判断した場合のみ。
契約時に硬毛化保証をしてくれるクリニックなら、医師が硬毛化と判断した場合無料で硬毛化治療が受けられます。
しかし、別の原因で毛が生えてきた場合は硬毛化とはみなされず、通常のコース内で照射されることになります。
また、コースが終了している場合は、追加で照射する必要があるため、コース料金とは別途費用が発生します。
クリニックの硬毛化治療ってどんな内容?
通常のレーザー照射の副作用として生じた硬毛化現象。いったいどうやってクリニックはこの症状を治療するのでしょうか?
- レーザーの熱量不足を解消するため、レーザーの出力を上げる
- 硬毛化によってレーザーへの反応が良くなったため、これまで通り同じ出力で照射する
- 次生えてくる毛の硬毛化のリスクを下げるため、そして硬毛化によりレーザーへの反応が良くなったため出力を下げて照射する
- レーザーの波長を変えることで、熱エネルギーを増やす
- 熱破壊式脱毛機から蓄熱式脱毛機に変えることで、メラニン色素への影響を少なくする
- 硬毛化した毛が抜け落ちた後細い毛が生えてくることを期待して、あえて照射せず時間をあけてみる
硬毛化治療①:レーザーの熱量不足を解消するため、レーザーの出力を上げて熱量を増やす
先ほどご紹介した通り、医療脱毛の硬毛化現象はレーザーによる毛根への熱エネルギー不足が原因とする考え方が主流です。
このため、硬毛化した毛に対しては、レーザーの出力を上げて熱エネルギーを増やすことで対処する方法が一般的。
熱エネルギーの増加で毛根を破壊できれば、硬毛化した毛も生えてこなくなるというわけです。
このため毛根を確実に破壊しつつ、周辺の肌にはダメージを与えないぎりぎりの出力を見極めなければいけません。
脱毛機の出力設定は、ムダ毛の太さや肌の色、肌の水分保有量などの条件によって変わってきます。
このような複合的な条件に対して出力を見極めて施術をするには、クリニックの高い技術力が問われます。

硬毛化治療②:硬毛化によってレーザーへの反応が良くなったため、これまで通り同じ出力で照射する
硬毛化してしまった毛は元々の毛よりも太く黒く変化しているため、毛に含まれるメラニン色素の量が増えています。
硬毛化した毛は硬毛化する前よりレーザーが反応しやすくなるので、これまでと同じような出力でも毛根を破壊できるだけの熱エネルギーを与えられるという考え方による治療法です。
硬毛化治療③:次生えてくる毛の硬毛化リスクを下げるため、そして硬毛化によってレーザーへの反応が良くなったため出力を下げて照射する
中途半端に毛根を刺激したことで毛を作る細胞を活性化してしまったのなら、毛根への刺激を少なくすれば硬毛化するリスクを下げることができるという考え方です。
現時点で硬毛化してしまっている毛は太くて黒い毛に変化しているため、レーザーの出力を弱くしても十分に熱エネルギーを与えられることができるという考えが根底にあります。
このため、刺激したくない毛根とは現時点で生えている毛ではなく、次の施術の時に生えてくる毛が対象となります。
このレーザーの出力を弱める方法は、硬毛化の予防に重点を置いた治療法です。
硬毛化治療④:レーザーの波長(肌へ届く深さ)を替えることで、熱エネルギーを増やす
実はムダ毛の毛穴はお肌表面からの深さが一つ一つ異なっています。
このため、レーザーを照射してもレーザーの深さが足りていなければ、より肌の奥にある毛根への熱エネルギーが不足して硬毛化する場合があるのです。
クリニックの医療脱毛で使用されるレーザーの種類は主に3種類。アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーが有名です。
いずれのレーザーもムダ毛のメラニン色素(黒い色)に反応する仕組みで、レーザーを熱エネルギーに変えることでムダ毛の一番奥にある細胞を破壊して脱毛を促しています。
そしてこれらのレーザーは、それぞれお肌に及ぼす深さが異なります。
810nmの波長を持つダイオードレーザーは、アレキサンドライトレーザーよりも深い毛穴まで影響を与えることができます。
そして最も波長が長くお肌の奥深くまで熱エネルギーを与えられるのが、1064nmのヤグレーザー。
このため、根深いところに生えている男性のヒゲ脱毛や女性のデリケートゾーン(VIO脱毛)によく使用されています。

以上のようなレーザーの違いから、波長(お肌へ届く深さの違い)が短いアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーの場合、お肌の浅いところにある毛根には十分な熱エネルギーが与えられるものの奥深くにある毛根には熱エネルギーが届かず、中途半端な熱エネルギーによって硬毛化の要因となる場合があります。
このような背景から、クリニックにアレキサンドライトレーザーやダイオードレーザー、ヤグレーザーなど異なる種類のレーザーが揃っていれば、レーザーの種類を変更することで硬毛化を予防し、たとえ硬毛化しても対処できることがわかります。
硬毛化治療⑤:熱破壊式脱毛機から蓄熱式脱毛機に変えることで、メラニン色素への影響を少なくする
現在最も多くのクリニックで導入されている脱毛機は、レーザーによる熱エネルギーによって毛根を破壊する熱破壊式タイプ(アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザー、ヤグレーザーを照射)です。
熱破壊式はムダ毛のメラニン色素にレーザーを反応させるため、どうしてもムダ毛のメラニン色素の量に熱エネルギーが左右されてしまいます。
蓄熱式タイプは熱破壊式とは異なり、じわじわと弱い出力で熱を蓄熱することが特徴。
このため毛根付近の温度が60℃程度しか上昇せず、熱破壊式タイプと比較すると施術時の痛みが少ないというメリットがあるのです。
このように蓄熱式タイプの脱毛機が弱い出力でも脱毛できるのは、ターゲットにしているのがムダ毛の奥にある毛根ではなく、浅いところにあるバルジ領域であるため。
バルジ領域は「ムダ毛を作れ」と指令を出す役割を果たしており、指令を封じることでムダ毛を作れない状態にできるのです。

蓄熱式タイプは熱破壊式タイプの脱毛機よりもムダ毛のメラニン色素の量の影響を受けにくく、両わきやデリケートゾーン(VIO)のような太くて黒い毛だけでなく、顔や背中といった細くて色が薄い毛まで脱毛効果ができます。
このため、蓄熱式タイプの脱毛機だけで全身脱毛することも可能で、熱破壊式タイプとは違ってメラニン色素の少ない産毛や細くて色が薄い毛でも熱エネルギーが不足しにくいのです。
クリニックの中には熱破壊式タイプの脱毛機だけでなく、蓄熱式タイプの脱毛機両方とも導入されているクリニックがあります。
このようなクリニックなら熱破壊式タイプの脱毛機から蓄熱式タイプの脱毛機へ変更することで、硬毛化した毛に対処できると言えます。
硬毛化治療⑥:硬毛化した毛が抜け落ちた後細い毛が生えてくることを期待して、あえて照射せず時間を空けてみる
実はムダ毛には毛周期と呼ばれる成長段階があり、ある一定のサイクルで生え変わっています。
このためたとえクリニックのレーザーで硬毛化してしまった毛であっても、一定の期間を置くことで自然に抜け落ちるのです。
実は硬毛化した毛が抜け落ちた後、次に生えてくる毛が細い毛に戻っていることがあります。
このため、あえてレーザーで照射しないで硬毛化した毛が抜け落ちるのを待ってから、施術を開始する方法もあるのです。
次生えてくる毛が太くて黒い毛だった場合、脱毛完了期間が長くなるだけで治療を行った意味がなくなってしまいます。
このためあえて期間を置く方法は、他の治療法を試した結果期待通りの結果が得られなかった場合の最終手段として行われます。
以上の①~⑤の硬毛化治療は、いずれも本来なら脱毛できていたはずの毛に対して硬毛化治療を行うため、契約当初予定していたコース回数よりも施術回数が多くなる可能性があります。
このため、硬毛化治療は、コース料金に加えて追加料金が発生する可能性があるのです。

硬毛化リスクを考慮したクリニック選びの基準とは
硬毛化について完全に解明されていないものの、できれば硬毛化するリスクは避けたいもの。
硬毛化するリスクが少ないクリニックを選ぶことはできないものでしょうか?
硬毛化保証があるクリニックを選ぶ
実は硬毛化が起こった場合を想定して保証制度が用意されているクリニックが存在します。


[クレアクリニック公式サイト]
上記のように硬毛化保証が用意されているクリニックなら、万が一硬毛化してしまった場合でも無料で照射してもらえるので、追加費用の心配はありません。
硬毛化保証が用意されているクリニックは他に、新宿ドクター松井クリニック(東京都新宿区に一院のみ)などが存在しますが、クリニックの中では少数派です。
ほとんどのクリニックでは硬毛化保証が用意されていないため、硬毛化が気になる方は上記の硬毛化保証制度があるクリニックを選ぶことも選択肢の一つです。
また、硬毛化が起きた後の保証も大切ですが、硬毛化が起きないように対策がされているクリニックを選ぶという方法もあります。
ここからは硬毛化リスクを下げるために必要なクリニックの見極め方法をご紹介します。
硬毛化の影響を受けにくい脱毛機が導入されたクリニックを選ぶ
クリニックの医療レーザー脱毛による硬毛化は、レーザーによる熱エネルギーの不足から中途半端に毛根を刺激してしまうことが有力な考え方です。
このため、クリニックに導入された脱毛機をチェックすることで、硬毛化リスクについてある程度把握することができます。
熱破壊式タイプの脱毛機ではアレキサンドライトレーザー>ダイオードレーザー>ヤグレーザーの順に硬毛化しやすい
熱破壊式タイプのレーザーのうち波長(お肌に届く深さ)が最も短いアレキサンドライトレーザーは、3種類のレーザーの中で最もメラニン色素への反応に優れており、太くて黒い毛に高い効果を発揮します。
しかしその一方でメラニン色素の影響を受けやすく、細くて色が薄い毛や産毛ではレーザーが十分に反応せず、熱エネルギーが不足しがち。
またお肌表面のムダ毛にしか効果が無いため、お肌の奥にある毛根を中途半端に刺激してしまうリスクもあります。
このため3種類のレーザーの中で最も硬毛化リスクが高いのがアレキサンドライトレーザーと言われています。
両わきやデリケートゾーンなど太くて黒い毛の脱毛を希望する方はアレキサンドライトレーザーのみを使用した脱毛機でも構いませんが、全身脱毛や顔、背中など細くて色が薄い毛を脱毛したい場合にはアレキサンドライトレーザーは不向き。
また硬毛化リスクも高まるので、細くて色が薄い毛の脱毛を希望する方はクリニックがどんなレーザーを照射する脱毛機で施術するのか必ず確認しましょう。
複数のレーザーを使い分けることで硬毛化リスクを減少できる
上記のようにアレキサンドライトレーザーは細くて色が薄い毛では、熱エネルギーが不足し脱毛効果が下がる傾向にあります。
このため、太くて黒い毛や細くて色が薄い毛に合わせてレーザーを使い分けられるクリニックなら、たとえレーザーに反応しにくい細くて色が薄い毛であっても、硬毛化のリスクを下げることができます。
具体的には、両わきやデリケートゾーンにはアレキサンドライトレーザーを使用し、顔や背中、太ももなどにはダイオードレーザーやヤグレーザーを使用します。
レーザーを使い分けることで毛根に十分に熱エネルギーを与えて破壊できれば、硬毛化するリスクを下げることができます。
メラニン色素に影響を受けにくい蓄熱式タイプの脱毛機も、硬毛化対策におすすめ
新たな脱毛方法として注目を集める蓄熱式タイプの脱毛機なら、バルジ領域をターゲットにしているので熱破壊式タイプの脱毛機ほどメラニン色素の影響を受けません。
このため、細くて色が薄い毛を蓄熱式タイプの脱毛機で施術できれば、硬毛化リスクを下げることができます。
硬毛化しにくい脱毛機を導入しているクリニック紹介
ここからは、レーザーの波長の長さや脱毛の仕組みから見た硬毛化しにくい脱毛機が導入されているクリニックをご紹介します。
以下の一覧表を見ると、リゼクリニックは硬毛化保証制度を用意しているだけでなく、硬毛化しにくい脱毛機が揃っていることがわかります。
このため硬毛化が起きないようにレーザーや脱毛機を選んで施術ができるだけでなく、万が一硬毛化してもより効果的な脱毛機で施術を受けることができるのです。
硬毛化しにくい脱毛機
脱毛機 | 脱毛方式 | レーザー の種類 |
硬毛化リスク |
メディオスター NeXT PRO |
蓄熱式 | ダイオード レーザー |
★★★★★ とても低い |
ソプラノ・アイス ・プラチナム |
蓄熱式 | ダイオード レーザー |
★★★★★ とても低い |
ウルトラ美肌脱毛 | 蓄熱式 | IPL(光脱毛機) | ★★★★★ とても低い |
ジェントルヤグ | 熱破壊式 | ヤグレーザー | ★★★★☆ 低い |
メディオスターNeXT PROを使用しているクリニック
- フレイアクリニック
- アリシアクリニック
[フレイアクリニック(ボタン)]
[アリシアクリニック公式サイト]
ソプラノ・アイス・プラチナムを使用しているクリニック
- レジーナクリニック
ウルトラ美肌脱毛を使用しているクリニック
- 湘南美容クリニック
ジェントルヤグ(またはジェントルマックス)を使用しているクリニック
- リゼクリニック
- アイエスクリニック
硬毛化してしまった場合、追加費用はいくら発生するのか?
最後に、実際に硬毛化してしまった場合に発生する追加費用について整理しておきましょう。
上記でご紹介した硬毛化保証のあるクリニックなら、硬毛化による追加照射は無料で受けられます(ただし上限の回数は決まっている)。
硬毛化保証の無いクリニックなら、硬毛化部位の施術回数分、追加料金が発生する
基本的にほとんどのクリニックには硬毛化保証が無いため、たとえ硬毛化現象が起こったとしても通常通りコースの施術回数内で照射が行われます。
契約したコース内で脱毛が終わらない場合、硬毛化した部位を追加で照射する分だけ新たに費用が発生します。
実際には硬毛化は頻繁に起こる症状では無いので、それほど広範囲の硬毛化治療が必要になることはありません。
しかし、1部位だけ硬毛化するとは限らないため、2部位、3部位硬毛化する場合もあります。
例えば、右肩の正面と後ろ、ひじの3部位に硬毛化が見られた場合、硬毛化治療ごとに3部位のパーツ料金が発生することになります。
部位ごとにクリニックの料金が異なるため一概には言えませんが、一部位施術一回当たり数千円~数万円の追加料金が発生します。
たった一度の追加照射で硬毛化が改善すればよいのですが、数回照射が必要になる場合は上記の2~3倍の施術代金がかかることになります。
硬毛化部分が狭い範囲ならショット料金で安く抑えることも可能
硬毛化してしまった場合、その範囲は一部位全体に及ぶことよりも、ごく狭い範囲で起こることが一般的です。
このためまるまる一部位を契約して照射してもらうより、ショット料金と呼ばれる狭い範囲の照射プランを利用した方が、料金が安く済みます。
リゼクリニックを例に挙げると、ライトシェアデュエットの小さなハンドピースで照射できる範囲(9mm×9mm)なら施術一回1,080円、大きなハンドピースで照射できる範囲(22mm×33mm)なら施術一回2,160円となります。
またリゼクリニックのジェントルヤグのスポット照射(8mm~18mm)なら、施術一回1,080円です。
リゼクリニックは硬毛化保証があるため硬毛化治療に費用が発生することはありませんが、硬毛化以外にコース終了後数本だけ毛が残ってしまった場合にも、このスポット照射が便利です。
回数無制限プランなら硬毛化しても追加料金は発生しない
クリニックの医療脱毛で唯一回数無制限プランを用意しているアリシアクリニック。回数無制限コースを契約すると、同じ金額で何度でも施術を受けることができます。
アリシアクリニックに硬毛化保証はありませんが、回数無制限プランならたとえ毛が硬毛化しても追加費用は発生しません。
アリシアクリニックの回数無制限プランは「11回以上」通うとお得になるように金額が設定されているため、医療脱毛でムダ毛を一本残らず脱毛したい方におすすめです。
[アリシアクリニック公式サイト]
最後に
いかがでしたか?クリニックの医療脱毛の副作用と言うべき硬毛化現象についての対処法についてご紹介しました。
硬毛化現象が起こる割合は10%以下と決して高くはないものの、硬毛化することで追加照射が必要となり、脱毛期間が長期化して追加費用が発生する可能性があります。
硬毛化は顔や背中、ひじ上など細くて色が薄い毛に起こりやすく、これらの部位の脱毛を検討している方は、硬毛化の対処法について知っておいて損はありません。
医師が肌を見て硬毛化していると診断すれば、硬毛化治療を受けることができます。
硬毛化はできるだけ避けたいですが、硬毛化しても継続して施術をすれば硬毛化した毛を脱毛できるので、それほど大きな心配は要りません。

硬毛化リスクを最小限に抑えたクリニック選びをするなら、やはりリゼクリニックがおすすめ。
熱破壊式と蓄熱式両方の脱毛機をそろえ、ムダ毛のメラニン色素の量に合わせた施術ができます。
また万が一硬毛化してしまっても、硬毛化保証によって一年間無料照射が受けられるのは安心ですね。
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