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以上についてご紹介していきます。
目次
脱毛サロンや医療脱毛クリニックに通うとき、どんなサービスを期待しますか?
人によって期待するポイントは違いますが、実は契約するまでに必ず確認しておくべき項目が2つあります。
それは
③脱毛効果の高さ(仕上がりの美しさ+効果の持続性)
④リスクのない安全な施術
です。
脱毛したくてサロンやクリニックに通うのですから、どの程度脱毛効果があるのか事前に把握しておきたいもの。
また、火傷や炎症などのトラブルの被害に合うことなく安全に脱毛を完了できることは言うまでもありません。
しかし、実際には③と④について素人が判断することは簡単ではありません。
人によって肌状態や毛のボリュームは違うため、同じ脱毛の施術でも効果やリスクが変わってくるからです。
では、どうすればそれを判断できるのでしょうか?それを判断してくれるのが「厚生労働省」や「FDA」といった政府機関です。
厚生労働省は「日本国民の健康」を守る使命を持ち、FDAは「アメリカ国民の健康」を守るために活動しています。
なぜここでFDAが登場するのか不思議に感じる方もいるかもしれませんね。
脱毛とFDAは一見無関係のように見えますが、実は密接な関係があります
医療脱毛や光脱毛はアメリカで誕生した技術であり、FDAには施術に使用する脱毛機の効果や安全性ついて臨床試験を通じて検証し、認可を行ってきた長い歴史があるからです。
厚生労働省やFDAでは、以下のようなさまざまな角度から「脱毛機の効果と安全性」について徹底した検証を行っています。
上記の厳密な審査(検証)をクリアした脱毛機だけが認可されるため、厚生労働省やFDAに認可された脱毛機は、その「効果」や「安全性」がエビデンス(科学的根拠)によって証明されていることになるのです。
現在のクリニックの医療脱毛には、上記のようにFDAや厚生労働省に認可された脱毛機がたくさん使用されています。
一方、脱毛サロンではFDAや厚生労働省が認可した脱毛機が使用されていません。
脱毛サロンで使用する脱毛機は臨床試験をクリアしていない未承認機器となるため、いくら「効果的で安全な脱毛」を謳っていてもそれが本当かどうかわからないのが実情なのです。
FDAや厚生労働省などの政府機関によって、施術に使用する脱毛機の脱毛効果と安全性がエビデンス(科学的根拠)を通じて証明されていることが医療脱毛の最大のメリットと言えるでしょう。
そもそも「脱毛効果」ってどうやって判断したらいいと思いますか?
手軽に確認できるのは、インターネット上に投稿された口コミ情報。
口コミ情報を見れば、「その人がサロンやクリニックに通ってどのように感じたのか」リアルな感想を知ることができますね。
口コミ内容はサービスを利用した人の満足度によって
の3種類に分けることができます。
「とても満足できた」という口コミが多ければそのサービスは優れているということになり、逆に「まあまあだった」「不満足だった」という口コミが多ければ、そのサービスはいまいちという判断の目安になるわけですね。
でも、その口コミが正しいとは限らないのがやっかいなところ。その「理由」をご紹介しましょう。
例えば、「健康食品」や「サプリメント」、「育毛剤」などの公式販売サイトでは「とても満足できた」という口コミがたくさん紹介されていますね。
サロンやクリニックの中にも、公式サイトで通っているお客様の「好意的な口コミ」を紹介しているところがあります。
このようなサイトの口コミ内容を見ると「この商品(サービス)はとても優れているんだなぁ」と感じる方が多いでしょう。
しかし、公式サイト以外のサイトで口コミを探してみると、公式サイトには無かった「まあまあだった」「不満足だった」という口コミを発見することがあります。
なぜこのような現象が起きるのでしょうか?
それは、公式ホームページの口コミが「宣伝目的」で掲載されていることにあります。
上記のようなサイトでは、販売している商品やサービスに好印象を持ってもらうために、「とても満足できた」と回答した口コミだけを選んで掲載している可能性が高いのです。
極端な例で言えば、1000件の口コミの中で「とても満足できた」口コミが20件しかなかったとしても、その20件の口コミだけを紹介すれば、その商品(サービス)を魅力的に見せることができてしまいます。
口コミだけで判断することがいかにリスクの高いのか実感できたのではないでしょうか?
口コミ情報から「真実」をつかむには、少なくとも
以上が明らかにされている必要があります。
例えば、「とても満足できた」という口コミを見ると、自分も同じサービスで満足できることを期待しますよね?
しかし、実際にはその口コミ通り自分が満足できるとは限りません。
それは「脱毛」に関しても同じ。
人間の肌の色や毛の量、毛の太さには個人差があり、その違いによってレーザー脱毛や光脱毛の「効果」や「安全性」が変わってくるからです。
色白の人には効果が高く安全な施術であっても、小麦肌の人にも同じように施術すると効果が下がる上、火傷のリスクが高まってしまうこともあります。
口コミを調べるときに知りたいのは、「自分にとって安全で効果が高い施術かどうか」。
それを知るには、「肌の色の違い」や「毛の太さ、毛の色の違い]まで考慮して、施術の「安全性」と「効果」を検証する必要があります。
「脱毛効果の高さ」を知るには、「脱毛完了後どの程度の間その肌の状態を維持(キープ)できたか」という視点も大切。
せっかくムダ毛を減らすことができても、あとから毛が生えてきてしまったら「脱毛効果が高い」とは言えませんよね。
投稿された口コミ内容から「脱毛効果の持続性」を知ることはできるのでしょうか?
実はインターネット上のサロンやクリニックの口コミは、「通っている最中」に投稿されたものがほとんど。
施術を受けている期間中は自分の肌や毛の変化に興味が高まるため、口コミが集まりやすくなるからです。
しかし、脱毛完了後の経過までの口コミとなると、その数は一気に減少。
たいていの人は月日が経過すると、口コミを投稿しようという意欲が下がってしまいます。
月日が経つほど記憶もあやふやになることも、口コミの投稿を減らす理由の一つと言えるでしょう。
施術を受けてからどの程度その肌を維持(キープ)できたのか、その効果の持続性を口コミ内容から判断するのは難しいのです。
では、どうすれば「安全で脱毛効果が高い施術をしてくれるところ」を選ぶことができるのでしょうか?
その判断の助けになってくれるのがエビデンス(科学的根拠)です。
エビデンスとは、「効果」や「安全性」を証明する裏付け(科学的根拠)のこと。
「効果」や「安全性」は臨床試験や治験、調査などの検証をすることで初めて確認できます。
「〇〇というサプリメントは××効果がある」「△△という酵素ドリンクはダイエット効果がある」といった広告を見かけたことがある方も多いでしょう。
しかし、
といった具体的な点については、よくわからない人が多いのではないでしょうか。
こういった検証は素人には難しいため、一般的には研究者や学者、もしくは審査機関などの専門家が行います。
日本で「国民の健康」を守るためにその責任を負うのは「厚生労働省」と呼ばれる政府機関。
厚生労働省では、主に身体に影響の大きい「医薬品」と「医療機器(医療脱毛に使用するレーザー脱毛機が含まれる)」に関する「安全性」や「効果」を検証し、認可を行っています。
このため、厚生労働省の行う厳しい審査(臨床試験)に合格できたものだけが「医薬品」または「医薬部外品」という表示で商品を販売でき、効果や効能を記載することが許されているのです。
厚生労働省の審査(臨床試験)をクリアしていないサプリメントや酵素ドリンクは、あくまで「健康補助食品」という分類。
このように「医薬品」「医薬部外品」「健康補助食品」という表示さえ見れば、知識のない素人でもその「効果」や「安全性」について判断ができます。
レーザー脱毛や光脱毛の元となる技術が誕生したのは、今から30年以上前のアメリカ。
1983年にハーバード大学のアンダーソン博士が「選択的光熱理論」を発表し、レーザー(光)開発の基礎を作りました。
アンダーソン博士は、シミ(黒い色)や赤ら顔(赤い色)など「特定の色」だけに反応するレーザーを肌に照射することで「熱」を発生させ、周囲の肌への影響を最小限抑えながらシミや赤ら顔が治療できることを発見したのです。
現在クリニックで行われているシミや美肌治療はこの理論を基礎として発展したものです。
そしてその13年後の1996年、ハーバード大学のアンダーソングループは「選択的光熱理論」を脱毛用に応用した「レーザー脱毛理論」を発表。
ムダ毛の「黒い色」だけに反応するレーザーを肌に照射することで「熱」を発生させ、周囲の肌への影響を最小限に抑えながら毛の周囲にある組織(毛乳頭や毛母細胞)の活動を停止させることに成功しました。
この理論をもとにさまざまなメーカーによるレーザー脱毛機の開発競争が進み、レーザー脱毛が一般に普及していくことになったのです。
実はアメリカにも日本の「厚生労働省」と同じ役割を果たす政府機関が存在します。
FDA(Food and Drug Administration:米国食品医薬品局)もまた「アメリカ国民の健康を守ること」を使命とし、日々医薬品や医療機器などの効果や安全性を審査して認可を行う政府機関。
そのFDAが世界で初めて「永久減毛(Permanent Hair Reduction)効果」がある脱毛機として認定したのが、Light Sheer(ライトシェア)でした。
※FDAによる永久減毛の定義:レーザー照射後、6か月以降経過しても毛が減少した状態を継続できていること
「レーザー脱毛理論」発表から3年後の1999年4月の出来事です。
その後は続々とレーザー脱毛機が開発され、FDAにその「永久減毛効果」が認定されています。
FDAが「永久減毛効果」を認定した脱毛機は日本にもたくさん輸入されているため、FDAの認定は日本人にとって無関係ではありません。
ここからはFDAで認可されており、日本のクリニックで主に使用されている脱毛機についてご紹介しておきましょう。
以下にご紹介する脱毛機はすべてFDAによって「永久減毛効果」が認定されています。
FDA 認可 取得年 |
脱毛機名 | 製造 メーカー |
1999年4月 | Light Sheer | コヒレント社 (現ルミナス香港) |
2000年 | GentleLase (ジェントル レーズ) |
シネロン・ キャンデラ 株式会社 |
2006年7月 | LIGHIT Sheer DUET (ライトシェア デュエット) |
ルミナス香港 |
2009年9月 | プロウェーブ770 | キュテラ 株式会社 |
2017年9月 | LightSheer DESIRE (ライトシェア デザイア) |
ルミナス香港 |
2012年 | Vectus (ベクタス) |
サイノシェア社 |
2013年12月 | ・GentleLase Pro ・GentleYag Pro ・GentleMax Pro を同じ製品群 として まとめて承認 |
シネロン・ キャンデラ 株式会社 |
2014年8月 | ・SOPRANO XL ・SOPRANO XLi ・SOPRANO ICE を同じ製品群 として まとめて承認 |
アルマレーザーズ 株式会社 |
2015年3月 | ・メディオスター NeXT ・メディオスター NeXT PRO を同じ製品群 として まとめて承認 |
アスクレピオン社 |
2018年1月 | Soprano ICE Platinum (ソプラノアイス プラチナム) |
アルマレーザーズ 株式会社 |
2019年6月 | CLARiTY TWIN (クラリティ ツイン) |
ルトロニック 株式会社 |
一方、日本の厚生労働省はどうだったのでしょうか?
日本の厚生労働省が医療脱毛で使用するレーザー脱毛機の効果と安全性について初めて承認したのは、2016年の12月のこと。
記念すべき第一号の脱毛機はGentleLase Pro(ジェントルレーズプロ)でした。
アメリカのFDAが世界で初めて永久減毛効果を認定した1999年(脱毛機名はLightSheer)から、17年遅れでのスタートとなったのです。
実は厚生労働省の医療機器の審査は、海外で高い評価を得た脱毛機であってもすぐに認可されるわけではありません。
脱毛機の「安全性」や「効果」を確かめるには、それを証明するエビデンス(科学的根拠)が必要です。
厚生労働省にはFDAとは違う独自の認可基準があるため、FDAに提出した豊富な臨床データと厚生労働省が求める基準が一致しなかった場合、さらに日本で臨床試験を行って検証をする必要があるのです。
臨床試験を行うとその分審査期間が長くなるため、医療機器が承認されるまで数年以上かかることも珍しくありません。
このような現状から、海外と日本には「デバイスラグ」が発生していると言われており、海外ではすでに認可されている最先端の医療機器が日本で承認されるまでに10年ほど時差が発生することもあるのです。
日本の審査担当者がFDAの人員の1/8程度しかいないことも、迅速な審査を阻む原因の一つと言えるでしょう。
※【 参考 】日本で医療機器の審査を担当するのは、厚生労働省の下部組織である「医薬品医療機器総合機構」。一方、アメリカでFDAの指揮のもと審査を担当するのは、Center for Drug Evaluation and Research (CDER)(薬物評価研究センター)。両者の人員体制を比較すると、2005年の「医薬品医療機器総合機構」が292名、2004年のCDERの人員が2,237名と日本の人員体制がアメリカより極端に少ないことがわかる。
以上のような環境から、クリニックで導入されているレーザー脱毛機が今後厚生労働省に認可されるまでには、まだまだ時間がかかる可能性があります。
今クリニックの医療脱毛を検討している方は、厚生労働省の薬事承認だけでなく、FDAからの認定も判断の基準として取り入れるとよいでしょう。
現時点で厚生労働省から認可された脱毛機の種類も合わせてご紹介しておきますので、クリニックを選ぶ際の参考にしてください。
厚生労働省 認可 取得年 |
脱毛機名 | 製造 メーカー |
2016年12月 | GentleLase Pro (ジェントル レーズプロ) |
シネロン・ キャンデラ 株式会社 |
2018年5月 | GentleMax Pro (ジェントル マックス プロ) |
シネロン・ キャンデラ 株式会社 |
2018年5月 | メディオスター NeXT PRO |
アスクレピオン社 |
2019年8月 | Excel HR システム |
キュテラ 株式会社 |
ここまで医療脱毛(レーザー脱毛)がアメリカで誕生した技術であり、アメリカのFDAの厳しい審査(臨床試験)によって、脱毛機の「効果」や「安全性」が認可されていることをご紹介しました。
現在クリニックではFDAによって認可された脱毛機が数多く使用されているため、医療脱毛の「永久減耗効果」や「施術の安全性」はエビデンス(科学的根拠)によって証明されていると言えます。
一方、脱毛サロンではどんな脱毛機を使用しているのでしょうか?
実は現在の脱毛サロンでは、クリニックのような脱毛機が使用されていません。
その理由は次の通りです。
実は海外からさまざまな脱毛機が日本に輸入されるようになると、「クリニック」だけでなく「サロン」でも脱毛機を購入して脱毛の施術を提供するようになりました。
クリニックやサロンがこぞって脱毛サービスを提供することで、レーザー脱毛や光脱毛が一気に普及していったのです。
この時点では、クリニックもサロンも使用する脱毛機に大きな違いはありませんでした。
しかし、脱毛の人気の高まりの裏側では、施術によって火傷や肌トラブルの被害が相次ぎ、行政機関に苦情が寄せられていたのです。
事態を重く見た厚生労働省は2001年11月に大きな決断を下します。エステサロンによる脱毛を規制する方向に舵を切ったのです。
2001年11月、厚生労働省は「脱毛サロンによる施術」について、次のような文書(通知)を発表しています。
※脱毛行為:レーザーなど強力なエネルギーを肌に照射して毛の成長にかかわる組織(毛乳頭など)を破壊する施術のこと。現在クリニックで医療脱毛として行われている施術内容。
厚生労働省が規制に乗り出した背景には誰でも強力なレーザーを照射できるという実態があり、未熟な施術者によるトラブルが相次いていたことが挙げられます。
さらにエステサロンでは火傷をしても治療ができないため、被害が深刻になるリスクも高かったのです。
この発表によって、脱毛サロンはこれまで通り脱毛の施術を行うことができなくなってしまいました。
厚生労働省の通知後、脱毛サロンに救いの手を差し伸べたのが「日本の産業発展」を使命とする経済産業省。
エステティック業界を「安全で信頼性の高い業界」に成長させるため、「脱毛サロンの指導」に乗り出しました。
エステティック業界をとりまとめるべく、「日本エステティック振興協議会」と呼ばれる組織を誕生させます。
こうして「日本エステティック振興協議会」によって作られたのが「美容ライト脱毛」と呼ばれる「自主基準」です。
現在脱毛サロンで行われている施術は、この「美容ライト脱毛の自主基準」に基づいています。
美容ライト脱毛の定義は次の通り。
以上の美容ライト脱毛の定義からわかるように、脱毛サロンでの施術はそもそも、FDAが認定するような「永久減毛効果」を目指していません。
また、ムダ毛は毛の幹細胞が成長したものですから、②のような弱い出力で照射すると、時間が経つにつれ毛が再び生えてくる可能性が高まります。
この結果、脱毛サロンの施術は「一時的な除毛・減毛効果」にとどまり、「施術後の持続性」は期待できないのです。
これまで脱毛サロンの光脱毛と比較しながら、クリニックの医療脱毛の効果の高さについてご紹介してきました。
しかし、クリニックの医療脱毛を選ぶメリットはそれだけではありません。
脱毛サロンは医療機関ではないため、基本的に健康な人を対象とした施術を行っています。
このため、敏感肌、アレルギー体質など肌状態が不安定な方や、薬を服用しているなど持病がある方は施術を断られることがあります。
脱毛サロンは万が一施術後に肌トラブルが生じても治療ができないため、リスクが懸念される人は施術を避ける必要があるのです。
一方、医療脱毛を提供するクリニックは、実際に患者の肌を診察し、過去の既往歴など問診票の情報から、施術に関するリスクを正確に判断することができます。
このため、健康な人だけでなく、肌になんらかの不安を抱えている人や持病がある人でも施術を受けられる可能性があるのです。
脱毛したいと考えるすべての女性が健康に自信を持っているわけではありません。
医療機関として、一人一人の肌や健康状態に合わせた施術ができることが、医療脱毛のメリットと言えるでしょう。
クリニックの医療脱毛はサロンの光脱毛と違って、法律による制限がありません。
このため、その人の肌の色や毛の量、色に合わせて一番脱毛効果が高くなる出力で施術がすることができます。
医療脱毛はその効果の高さから、脱毛完了までに必要な施術回数が少ないことがメリット。
たった1回で脱毛を完了させることはさすがに無理なものの、およそ5~8回程度の施術で脱毛を完了できます。
施術回数が少ないとその分脱毛完了までの期間も短くなるため、1~2年程度の短い期間しかかかりません。
一方、弱い出力で施術する脱毛サロンでは、脱毛完了までに12~18回程度、期間にするとおよそ2~3年かかります。
以上から医療脱毛は、
にとってメリットが多い脱毛法と言えます。
クリニックの医療脱毛は、医師または医師が監督する看護師によって施術が行われます。
炎症などの肌トラブルを起こさないように施術を行うことが大前提ですが、万が一肌トラブルが起こった場合でも、責任の所在が明確で速やかに治療できるのが医療脱毛のメリット。
最近は安心して医療脱毛を選んでもらうため、万が一治療が必要になった場合に再診料や薬代を無料にするクリニックが増えています。
上記のようなクリニックの医療脱毛を選べば、施術後の肌トラブルを心配せずに済むでしょう。
一方、脱毛サロンは医療機関ではないため、肌トラブルが生じても対処することができません。
脱毛サロンの施術後に肌に異常を感じた場合、自分で近所の皮膚科に行って治療を受けることが前提になっています。
皮膚科に支払った治療費についてどの程度脱毛サロンが負担してくれるのかは、相談次第。
サロンに肌トラブルについて相談した際にサロンが過失(施術によって肌トラブルを負わせるようなミスがあったこと)を認めなければ、治療費を負担してくれることは無いでしょう。
実は脱毛サロンの中にクリニックとの提携によって無料で治療が受けられるとアピールするところが存在します(例:脱毛ラボ)。
このようにクリニックと提携しているサロンを選べば、万が一トラブルが発生しても提携クリニックを紹介してもらえるでしょう。
ただし、チェーン展開で拡大路線をとる脱毛サロンと比べると、医師資格によって独立開業できるクリニックは個人経営が多い傾向にあります。
いくらクリニックと提携していると謳っていても、実際にはその脱毛サロンの店舗数を提携クリニックがカバーしていないことの方が多いのです(全国80店舗の脱毛ラボが提携するシロノクリニックは全国5店舗)。
となると、ほとんどのサロンの店舗はクリニックの提携外となり、結局自分で近所にある皮膚科を探さなければなりません。
脱毛サロンによるクリニックとの提携アピールは鵜呑みにはできないと考えておきましょう、
また、医療脱毛を提供するクリニックで起こった肌トラブルはそのクリニックの責任ですが、脱毛サロンの起こした肌トラブルについては、提携クリニックに責任はありません。
提携クリニックにも治療を受けに来た患者さんがたくさん待っているため、提携したサロンから紹介された患者を優先的に治療してくれるとは限らないのです。
病院やクリニックではよくあることですが、予約していない患者は1時間以上待たされることもあります。
脱毛サロンの施術によって肌トラブルが起きているのに、さらに病院やクリニックで待たされるなんて嫌ですよね。
以上から医療脱毛は
以上に当てはまる人にとって、メリットが多い脱毛法と言えます。
上記でも一部ご紹介しましたが、医療脱毛を提供するクリニックのホームページでは
といった表現がよく使われています。
上記のような表現があると特に脱毛機に詳しくなくても、安心感がありますね。
一方、使用する脱毛機について公式ホームページで堂々と公表するサロンは少数派。
一部のサロンでは脱毛機名をちゃんと公表しているものの、ほとんどのサロンではどんな脱毛機を使用しているのかわからないのが実情です。
脱毛サロンの中には、脱毛機について問い合わせても「美容脱毛機の詳細については答えられない」と返答するところさえあります。
となると脱毛機の「効果」や「安全性」を知るには口コミをたよりにするしかないのですが、口コミだけで判断することがいかに高いリスクを伴うかは上記でご紹介しましたね。
施術に使用する脱毛機名が堂々と公表されており、かつその脱毛機の効果と安全性が臨床試験によって裏付けられていることが、医療脱毛のメリットと言えるでしょう。
インターネットのサイトを見ていると、「クリニックの医療脱毛は高いので、サロンの光脱毛のほうが安くておすすめ」という表現をしているサイトがありますね。
本当にそうでしょうか?
確かに脱毛サロンの公式サイトの料金プランを見ると、一見とても安く見えます。
お得なイメージのあるサロンの料金の一例をご紹介しましょう。
「これくらいの金額なら自分でも払えそうだし、通ってみようかな」と感じる方が多いのではないでしょうか?
「4~6回程度通えば脱毛完了できるんだ」と感じる方もいるでしょう。
しかし、脱毛初心者の場合、脱毛サロンで4~6回程度の施術回数で脱毛を完了させるのは不可能です。
脱毛サロンは弱い出力で照射するので、個人差はあるものの「上記の施術回数の3倍程度」、つまり「12~18回程度」は施術回数が必要となるからです。
つまり、脱毛サロンで脱毛完了まで通うと、実際には「公式ホームページの3倍程度の料金」が発生すると考えておいた方が良いでしょう。
もちろん脱毛サロンの中には、ちゃんと12~18回のコース料金をホームページに公開しているところもあります。その例もご紹介しておきましょう。
違う施術回数で料金を見ると、その金額の印象が大きく変わりますね。
サロンの光脱毛の費用が安いか高いかは、このように脱毛完了までにかかる費用を計算しないと正確に把握することはできません。
一方、クリニックの医療脱毛で脱毛完了までに必要な施術回数の目安は5~8回。
基本的にどのクリニックでも「施術5回」のコース料金が公開されています。
シェービング補助代や麻酔代など別途費用がかかることがあるものの、クリニックの医療脱毛の方が脱毛に必要な費用を把握しやすいと言えるでしょう。
クリニックの医療脱毛のメリットとして、勧誘が少ないことが挙げられます。
その理由には、
が挙げられます。
医療脱毛は医師または医師が監督する看護師が施術を行います。
このため、クリニックや病院を運営するには必ず国家資格に合格した医師や看護師が必要になります。
日本で医師になるには、大学の医学部(6年制)を卒業し、医師国家試験に合格しなければいけません。
看護師も同様に3~4年程度看護系の学校(大学含む)に通い、国家試験に合格する必要があります。
2018年に実施された医師国家試験の合格者は9,024人、看護師国家試験の合格者は58,682名でした。
上記のうち全ての人が医療脱毛クリニックで働くわけではありません。
医療脱毛クリニックで働く医師や看護師とは、上記のような国家試験に合格した後、たくさんある科の中から美容外科や美容皮膚科、一般皮膚科など「脱毛に関する科」を選択した人達なのです。
このようにみると、クリニックで医療脱毛を提供するには、たくさんのハードルをクリアしなければいけないことがわかりますね。
一方脱毛サロンで光脱毛を提供するのに、特別な資格は必要ありません。
極端な話を言えば、脱毛機を購入する資金と店舗さえ確保すれば、だれでも脱毛サロンを開業することができます。
このような背景から脱毛サロンの競争は激化しやすく、それぞれのサロンが顧客を奪い合っている状況にあるのです。
クリニックの医療脱毛は「美しい肌になること」を目的としているため、健康保険が適用されません。
一般的な病気の治療とは違って、医療脱毛の施術料金はそれぞれのクリニックの判断で決められています。
ただし、クリニックの医療脱毛は医療行為の延長上にあるため、なんでも自由に決められるわけではありません。
価格の安さを前面に押し出した露骨な宣伝は患者の判断を迷わせるため、厚生労働省によって禁止されているからです。
このため、
といった大手のサロンでよく見かけるキャンペーンはクリニックでは実施することができません。
大手サロンのキャンペーンを見て、「こんなに安いのなら、通ってみてもいいかな…」「コスメが欲しいから行ってみよう」と思う方も多いのではないでしょうか?
しかし、このような格安キャンペーンの裏側には、必ず「まずは店舗に足を運んでもらって、キャンペーン以外のコースや商品を購入してもらおう」というサロンの期待が含まれています。
キャンペーンの料金が利益度外視で安く多額の広告費を投入しているため、ほかのコース契約やコスメを購入してもらわないと経営が成り立たないからです。
もし、サロンに足を運ぶお客がキャンペーン対象のコースしか契約しなければ、脱毛サロンは倒産してしまうでしょう。
キャンペーンを安くすればするほど他のコースや商品で利益をカバーしなければいけないため、それが勧誘行為につながってしまいます。
一部のサロンが過去に迷惑勧誘行為による行政処分を受けているのは、このような構造が背景にあるのです。
一方、クリニックは初めから「適正価格」でコースを販売しているため、無理をして他のコースをすすめる必要がありません。
その分勧誘しなくてもいいので、勧誘が苦手だという人でも安心して通うことができます。
ここまでクリニックの医療脱毛のメリットについてご紹介してきました。
しかし、もちろんクリニックの医療脱毛にはデメリットも存在します。
医療脱毛に高い効果が期待できるのは、レーザーで発生する高い熱エネルギーによってムダ毛の周辺にある組織(毛乳頭や毛母細胞)の活動を停止できるから。
このため、医療脱毛の施術最中には発生した熱によって「バチンッ」とゴムで弾かれたような痛みを感じることがあります。
部位によって痛みの感じ方は違いますが、太くて黒い毛が密集したデリケートゾーンは、特に痛みを感じやすい部位。
デリケートゾーンは色素沈着しやすいため、肌のメラニン(黒い色素)にレーザーが反応することでも痛みを感じます。
サロンの光脱毛は出力が弱い分脱毛効果も下がるものの、施術時の痛みという点では確かに脱毛サロンのメリットが多いと言えるでしょう。
「脱毛効果が下がっても痛みが少ないほうがいい」という方は、サロンの光脱毛を選択するのも一つの方法です。
しかし、最近は脱毛機の技術が進化し、「蓄熱式」呼ばれる痛みが少ない脱毛機が登場してきました。
上記で紹介したFDA認定の脱毛機では、メディオスターNextPROやソプラノアイスプラチナムが蓄熱式タイプに該当します。
「痛みはできるだけ少ない方が良いけど、脱毛効果にもこだわりたい」という方は、この蓄熱式タイプの脱毛機を導入したクリニックを検討してみるのがおすすめです。
クリニックは医療機関であるため、麻酔クリームや笑気ガス麻酔を使用することでも痛みを軽減することができます。
上記でもご紹介しましたが、クリニックの医療脱毛は医療行為であるため、価格の安さを前面に押し出した広告は厚生労働省によって禁止されています。
このため、脱毛サロンのような激安のキャンペーン価格で脱毛を始めることはできません。
クリニックで医療脱毛を始める場合には、相応の費用が発生することを覚悟しておく必要があります。
レーザー脱毛はお肌への負担を最小限に抑える優れた技術であるものの、お肌に全く負担を与えないわけではありません。
レーザーはパワフルな熱エネルギーを発生できるため、施術直後は毛穴が「ごく軽いやけど状態」になってしまうからです。
部位によって症状のあらわれ方は違いますが、特に太くて黒い毛が密集している部位は熱が大量に発生して施術直後に肌に赤みやむくみの症状が出ることがあります。
実はこのような症状を見越して施術後に炎症止め軟膏を処方するクリニックがほとんど。
肌の赤みやむくみは医療脱毛では正常な反応内なので、軟膏を塗りながら肌の様子を見ればたいてい2~3日程度で自然に症状が治ります。
医療脱毛が多くのクリニックで提供されるようになってから、価格競争によって施術料金が大幅に下がるようになりました。
しかし、それでもまだまだ医療脱毛が高額な買い物であることに変わりはありません。
施術料金を「一括払い」することが難しい方もいますよね。
毎月一定額支払って通う「月額制」で手軽に医療脱毛を始めたいと思う方も多いでしょう。
実は「月額制」には学習塾のような「月謝タイプ」と毎月コース料金を分割払いする「ローンタイプ」の2種類が存在し、どちらを選ぶかによって通い方が全く変わってきます。
「月謝タイプ」は毎月施術を受ける分だけ料金を支払って、来月以降継続するかどうかを決める通い方。
一方、「ローンタイプ」は契約時にコースを契約して毎月分割払いしていくため、コース終了まで通い切ることが前提になります。
このため同じ「月額制」でも、「ローンタイプ」では契約時に「コース料金すべて」を支払う義務が発生し、支払いを待ってもらうために追加で「分割手数料」を支払う必要があるのです。
「月額制プラン」を用意するクリニックは多いものの、すべて「ローンタイプ」の月額制。
このため、クリニックの医療脱毛で「月額制」にこだわると、ローンを組む以外に選択肢が無くなってしまうのです。
医療脱毛で「通いたい時だけお金を支払って通うこと」は無理なのでしょうか?実はそうではありません。
しかし、それほど数は多くないものの、「都度払い」で通えるクリニックが存在します。
「都度払い」なら「月額制」とは違って毎月の支払に縛られることはありません。
むしろスーパーやコンビニのような感覚で通えるので、「月額制」よりも自由に通うことができます。
クリニックに「月謝タイプ」の月額制を期待する方は、「都度払い」プランが用意されたクリニックに通うことをおすすめします。
クリニックの医療脱毛に使用するレーザーにはまっすぐに進むという性質があり、それが高い脱毛効果を生み出しています。
まっすぐに進む性質のおかげで、どんなに距離が離れてもパワフルな熱エネルギーを毛穴の奥に届けることができるんですね。
しかし、この性質がデメリットになることもあります。
基本的に医療脱毛に使用する脱毛機のハンドピース(肌に当たる部分のこと)はサイズが小さく、全身脱毛など広い範囲を照射するのに時間がかかるからです。
一方、脱毛サロンの光脱毛は広がって進むという性質があり、距離が離れるほど熱エネルギーが弱くなるという特徴があります。
しかし、この広がって進むという性質からハンドピースが大きく設計されているため、広い範囲をスピーディに照射することができるのです。
脱毛サロンなら全身すべてを照射するのに90分(1時間半)程度しかかかりません。
クリニックの医療脱毛の場合、全身すべてを照射するのに2時間半~4時間程度かかるのが一般的。
基本的に医療脱毛の方が施術による拘束時間が長くなりやすいと考えておきましょう。
ただし、最近は脱毛機の大きなハンドピースのサイズの開発や、肌の上を滑らせるようにして照射できる蓄熱式タイプの脱毛機の登場によって、医療脱毛の施術時間も短くなる傾向にあります。
クリニックの医療脱毛は国家資格を持つ医師が経営するため、比較的個人経営のクリニックが多い傾向にあります。
中には全国にチェーン展開する医療脱毛クリニックもありますが、脱毛サロンと比較するとその数は少なめ。
都市部から郊外まで全国に店舗網が張り巡らされているという意味では、脱毛サロンの方が通いやすいと言えるでしょう。
脱毛サロン | 全国展開する 店舗数 |
脱毛クリニック | 全国展開する 店舗数 |
ミュゼ プラチナム |
全国192店舗 | 湘南美容 クリニック |
全国92院 |
脱毛ラボ | 全国80店舗 | アリシア クリニック |
全国18院 |
キレイモ | 全国69店舗 | リゼクリニック | 直営18院 |
恋肌 | 全国64店舗 | 東京中央 美容外科・ 美容皮膚科 |
全国18院 |
シースリー | 全国55店舗 | レジーナクリニック | 全国14院 |
銀座カラー | 全国52店舗 | 聖心美容 クリニック |
全国9院 |
ストラッシュ | 全国27店舗 | 表参道スキン クリニック |
全国6院 |
ここまで「クリニックの医療脱毛の安全性」について、FDAや厚生労働省がエビデンス(科学的根拠)を通じて明らかにしていることをご紹介してきました。
しかし、FDAや厚生労働省は「無条件」で医療脱毛の安全性を認めているわけではありません。
いくら安全性に優れた効果の高い脱毛機であっても、技術や知識が未熟な担当者が操作すれば火傷などのリスクが高まってしまうからです。
医療脱毛で起こり得るリスクには、次のものが挙げられます。
いずれも、適切に脱毛機を使用し、患者に注意事項をきちんと説明すれば下げられるリスクです。
実際、日本で初めて薬事承認されたジェントルレーズプロに対する「審査結果報告書」では、次のような「承認条件」が付け加えられています。
これまでの内容から、医療脱毛を選んだ方がメリットの多い人の特徴を整理しておきましょう。
いかがでしたか?今回はクリニックの医療脱毛とサロンの光脱毛と比較を通じて「クリニックの医療脱毛を選ぶメリット」についてご紹介しました。
医療脱毛を選ぶ最大のメリットは、その「脱毛効果の高さ」や「安全性」がエビデンス(科学的根拠)を通じて明らかにされていること。
世の中には「効果の高さ」や「安全性」を謳う多くの商品やサービスがあふれていますが、それが本当なのか素人が判断するのは簡単ではありません。
だからこそ、FDAや厚生労働省が責任をもって審査(臨床試験)を行い、本当に効果があるかどうか、体に害はないのかを検証する必要があるのです。
FDAや厚生労働省は申請された医薬品や医療機器について、厳密な検証をしない限り認可することはありません。
素人が投稿するあやふやな口コミ情報より、専門家であるFDAや厚生労働省の認可の方が、はるかに信頼性が高いと言えます。
「もしあなたが安全で効果的な脱毛をしたい」と考えているのなら、ぜひ一度医療脱毛を体験してみてください。
きっとその効果に満足できることでしょう。
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