肩ボトックスは、デスクワークの方を中心に人気の治療です。ただ、ここだけの話、肩ボトックスには「絶対に打たない場所」があります。そして、打っても楽にならない肩こりもあります。
絶対に打たない場所:鎖骨のすぐ上のくぼみ
肩ボトックスでは、鎖骨のすぐ上のくぼみ(鎖骨上窩)への注射を避けています。ここは肺の上端や胸膜が近く、針で傷つけると気胸(肺がしぼむ状態)が起こる危険があるからです。
もちろん、ほかの場所なら絶対に安全という意味ではありません。施術後に息苦しさや胸の痛みがあれば、様子を見ずに救急受診してください。強い症状があるときは119番を利用し、クリニックにもご連絡ください。
打っても楽にならない肩こり
肩ボトックスは、僧帽筋(肩から首すじの筋肉)の緊張や発達が原因の張りに働く治療です。次のような場合は、注入より先に整形外科や内科での評価をおすすめすることがあります。
腕のしびれや、力が入りにくいなどの症状がある
首の骨(頸椎)の病気が疑われる
姿勢、睡眠不足、目の疲れなどが主な原因と考えられる
力仕事やスポーツをしている方は教えてください
一時的に肩や首まわりに力が入りにくく感じたり、重いものを持ち上げにくくなったりすることがあります。重いものを扱うお仕事の方や、競技としてスポーツをされている方は、時期や量を一緒に考えますので必ず教えてください。
経過
数日から2週間ほどかけて徐々に変化し、その後の状態をあらためて確認します。効果は一時的で、持続期間は原則3〜4か月です。時間の経過とともに筋肉の働きは戻ります。次回も間隔を詰めず、診察のうえで時期を判断します。
肩への美容目的の注射は、国内で承認された効能・効果の範囲外の使用(適応外使用)です。ビエノックス・イノトックスは国内未承認の医薬品です。量や間隔は製剤と状態に応じて判断します。
注入治療は自由診療(保険適用外)です。効果や経過には個人差があります。最新の費用、主なリスク・副作用、未承認製剤・適応外使用の説明は各治療ページをご確認ください。
