DOCTOR’S COLUMN
解剖実習(Cadaver Workshop)に
参加してきました

2026年9月28日、タイ・バンコクで開催された「Medytox International Advanced Anatomy Workshop in Thailand」に参加してきました。主催は、当院で使用しているボトックス製剤やヒアルロン酸製剤のメーカーであるMedytox社です。朝8時から夕方5時までの1日、顔面全体の解剖を、特にヒアルロン酸注入時のリスクをどう避けるかという視点から学びました。
模型ではなく、実際に確かめる実習
以前、アラガン社が用意する解剖の専門家による講習をマンツーマンで受けたことがあります。血管の走行や、合併症が起きる仕組みまで学べる貴重な機会でしたが、あくまで模型を使ったものでした。
今回の実習は、ご献体に自分で注入し、それが実際にどの層・どの位置に入っているのかを、解剖して確かめるというものです。知識として知っていることと、自分の手で入れたものを目で確かめることは、まったく別の経験でした。
「安全だと思っていた層」の見直し
特に印象に残ったのは、こめかみ、眉間周り、鼻翼基部(小鼻の付け根)です。いずれも血管が多く、ヒアルロン酸注入では特に慎重さが求められる部位です。
実際に確かめてみると、私が安全だと考えていた層よりも、もっと深い層のほうが安全だったケースがいくつかありました。長く注入治療に携わっていても、確かめてみて初めて分かることがある。そのことを改めて実感しました。
また、一緒に参加した先生方と話をする中で、気づかされたことや教えていただいたこともたくさんありました。
これからの施術に活かすこと
今回の学びをもとに、こめかみ・眉間周り・鼻翼基部で注入する層を見直し、院内の医師にも共有していきます。一人の経験を院全体の診療に活かし、より安全な施術につなげていきたいと考えています。
ご献体への感謝
最後に、医学の発展と医師の教育のためにご献体くださった方々とそのご家族に、心から感謝申し上げます。この学びを、患者さま一人ひとりの施術に誠実に活かしていきます。
注入治療は自由診療(保険適用外)です。効果には個人差があります。費用、主なリスク・副作用、未承認製剤・適応外使用に関する説明は、各治療ページ(ボトックス注射/ヒアルロン酸注入/肌育注射)をご確認ください。
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