2019.03.02

【医療脱毛】白髪の脱毛って可能なの?徹底調査【医師監修】

脱毛の窓口 白髪の脱毛は可能なの?徹底調査

つるみ先生、ちょっと相談があるんです…。
話を聞いていただけませんか?

はい、かまいませんよ。どんな相談ですか?

実は私、デリケートゾーン(VIO)白髪を発見してしまったんです!
まだ白髪が生えるような年齢じゃないのに、びっくりしちゃって…。
医療脱毛で通っているクリニックに、白髪のことも伝えた方が良いですよね…。

なるほど、白髪が生えてきたといってもまだ少ない本数でしょうから、そのままクリニックレーザー脱毛の施術が受けられますよ。
ただし、白髪になってしまった毛には脱毛効果が期待できませんが…。

え!それなら白髪になってしまった毛はこれからも永遠白髪のままなんですか?

そうですね。白髪にはいろんな原因がありますが、いったん白髪になると次に生えてくる毛も白髪のことが多いですね。
レーザー脱毛では白髪を脱毛することができないので、別の方法を選ぶ必要があります。
ニードル脱毛美容電気脱毛針脱毛絶縁針脱毛とも呼ばれる)なら白髪でも確実に脱毛ができますよ!

あ!ニードル脱毛聞いたことがあります。
レーザー脱毛の前にはやっていた脱毛法ですよね。
でも痛みが強いって言われてますよね…。

はい、確かにレーザー脱毛と比較するとそれと同じくらい、またはそれ以上の痛みがあると言われています。
ただし、白髪の本数が少ないなら、施術時間も5分以内。電気を流す時間も1本一秒以内ですから、あっという間に終わりますよ。
クリニックの施術なら麻酔を使って痛み軽減することもできますし…。

そうなんですね。それならニードル脱毛やってみてもいいかも!
もっと詳しく白髪の脱毛について教えてください。

わかりました。それでは今回は…

  • レーザー脱毛光脱毛白髪の脱毛ができない理由
  • ニードル脱毛なら白髪の脱毛が可能な理由
  • ニードル脱毛って何?ニードル脱毛の特徴
  • なぜ白髪は生えてくる?毛が黒くなるメカニズム
  • 白髪黒色戻ることはあるか?
  • 白髪予防することはできるか?
  • ニードル脱毛するならどこに行けばいい?地域別おすすめクリニックを紹介

についてご紹介していきます。

目次

結論:白髪はレーザー脱毛で脱毛不可能!白髪の脱毛はニードル脱毛が唯一の手段

白髪の女性
白髪30代~40代くらいの年齢から黒い毛が白くなる現象で、頭髪だけでなく眉毛デリケートゾーン(VIO)などの体の部位でも同じ現象が起こる場合があります。
年齢には個人差があるので、もっと早い時点から白髪が生えてくる人もいます。
実はレーザー脱毛は、毛の黒い色にだけ反応するレーザーを使用した施術。
このためにレーザーを照射すると、黒い毛のみがを持ち、肌には影響を与えにくいといった特徴があります。
だからレーザーを照射するとに接している毛乳頭部分によって破壊し、安全に毛を生えなくすることができるんですね。

毛乳頭:毛の奥で毛細血管から運ばれてきた栄養酸素を毛に受け渡すことで毛の成長を助けている部分。この部分が破壊されると毛が成長できなくなるため、毛が生えなくなる


このため、残念ながらまったくメラニン色素が含まれていない白髪に対しては、レーザー脱毛では脱毛効果が期待できません。
一方ニードル脱毛ニードル針と呼ばれるを直接毛穴に挿入して電流を流します。
1本1本手作業で施術するため時間や手間はかかりますが、電流の熱によって確実に毛乳頭を破壊できることがニードル脱毛の強みなんですよ。
レーザー脱毛のように毛に含まれるメラニン色素の量に左右されないため、まったくメラニン色素が存在しない白髪でも確実に脱毛ができます。
このため、白髪になってしまったらニードル脱毛によって脱毛するのが一番効果的です。
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レーザー脱毛や光脱毛で白髪の脱毛ができない理由

レーザー脱毛
レーザー脱毛は、黒い色に反応するレーザーを使用する施術方法だとご紹介しました。
実は脱毛サロンなどで使用されている光脱毛同じ原理となります。

レーザー脱毛は毛に含まれる黒い色(メラニン色素)にレーザーが反応してはじめて効果を発揮する

身体に生えている毛をよく観察してみると、太くて黒い毛細くて色が薄い毛など毛によって違いがありますね。
これらの毛には含まれているメラニン色素の量が違うため、レーザーを照射した後の脱毛効果の違いとなって現れてきます。
例えば、両わきVIOなどには太くて黒い毛が多く生えていますね。
このような部位ではレーザーに毛の黒色がよく反応するので、毛の奥にある毛乳頭十分な熱ダメージが伝わります。
このため、太くて黒い毛高い脱毛効果が期待できるのです。
一方、背中など細くて色が薄い毛産毛は細くて色が薄く、メラニン色素があまり含まれていません。
このためせっかくレーザーを照射しても十分に熱ダメージを与えることができず、脱毛効果が下がりやすくなります。
白髪メラニン色素が全く存在しないので、レーザーを照射しても熱エネルギーが全く発生しません。

白髪染めで毛を染めればレーザー脱毛できる?

世の中には、白髪に悩む女性のために白髪染めが豊富に販売されていますね。
いったん白髪になった毛を染めることでレーザー脱毛することは可能なのでしょうか?
残念ながら、答えはNOです。白髪染めは見た目を変えることが目的の商品のため、髪を染めても頭皮やお肌から上の部分しか染まりません。
つまり、毛のうち毛穴の中の部分は白いままなのです。
肌表面から毛を眺めているだけでは想像できないかもしれませんが、実はムダ毛は肌表面にみえているのは毛のうちの一部にすぎず、毛穴の中には肌表面に見えているのと同じくらいの長さの毛が隠れています。
レーザー脱毛がターゲットにしているのは、毛穴の中にある黒い毛
この毛にレーザーの熱エネルギーを集中させることで、毛の一番奥にある毛乳頭を破壊しているのです。
レーザー脱毛で効果を得るためには、毛穴の外側にある白い毛ではなく、毛穴の内側の毛毛乳頭につながっている部分)を黒く染める必要があります。
白髪染めではそれができないため、現状では白髪染めした毛をレーザー脱毛(または光脱毛)することができないんですね。

家庭用脱毛機を使用して自宅で白髪の脱毛ができるか?

クリニックの医療脱毛やサロンの光脱毛の他、自宅家庭用脱毛機を使用して脱毛をしている人もいますね。
家庭用脱毛機白髪の脱毛はできるのでしょうか?家庭用脱毛機は素人が扱っても安全に操作できるように出力が大幅に弱められています。
ただし、毛に含まれているメラニン色素レーザーを反応させる仕組みは同じであるため、家庭用脱毛機の光をいくら白髪に照射しても、熱エネルギーが発生することはありません。
このため自宅で家庭用脱毛機を使用した白髪の脱毛もまた不可能と言えます。

最近話題の蓄熱式脱毛機(SHR脱毛)でも、メラニン色素の量が効果に影響するのは同じ

一部のインターネットサイトの中には、蓄熱式脱毛機(SHR脱毛機)による施術(ソプラノアイスプラチナムやメディオスターNeXT PRO)によって白髪の脱毛が可能であるかの記載が見られます。
しかし、残念ながらこれは誤り
確かに蓄熱式脱毛機には毛乳頭を破壊する従来の脱毛機(熱破壊式脱毛機HR脱毛機)と比較すると産毛色が薄い毛への効果が下がりにくいといった特徴があります。
これは蓄熱式脱毛機が狙うターゲットが比較的毛の浅い部分にあるバルジ領域であり、毛の一番奥にある毛乳頭と比較すると弱い熱エネルギーでも安定してバルジ領域破壊できるためです。

バルジ領域:毛の元となる毛包幹細胞色素幹細胞が作られる場所。将来毛包幹細胞毛母細胞に、色素幹細胞色素細胞(メラノサイト)になる。バルジ領域破壊することで毛の元となる細胞が作れなくなるため、毛が生えなくなる。


ハンバーグを調理するとき奥にまで火を通そうとすると多くの熱が必要ですが、ハンバーグの表面に火が通るのは早いもの。
これと似たような仕組みといえるでしょう。
しかし、蓄熱式脱毛機であろうと熱破壊式脱毛機であろうと、毛に含まれるメラニン色素レーザーを反応させる仕組みは変わりません。
このため、まったくメラニン色素が存在しない白髪に対しては、蓄熱式脱毛機と熱破壊式脱毛機どちらの脱毛機であっても脱毛効果は期待できないのです。

熱破壊式脱毛機
(HR脱毛機)
蓄熱式脱毛機
(SHR脱毛機)
破壊する部分 毛乳頭
(毛の一番奥)
主にバルジ領域
(毛乳頭と肌表面の
中間くらいの浅い部分)
出力の違い 強い出力で照射 弱い出力で照射
照射時の毛根
の温度の違い
250℃
程度
65℃
程度
施術時の痛み ★★☆☆☆★★★★★
弱い痛み強い痛み
※脱毛機の種類による
★★☆☆☆
弱い痛み
太くて黒い毛
への効果
★★★★★
とても高い
★★★★☆
高い
細くて色が薄
い毛への効果
★★☆☆☆~★★★☆☆
やや苦手~効果あり
★★★★☆
高い
白髪への効果 ☆☆☆☆☆
効果無し
☆☆☆☆☆
効果無し
脱毛機例 ジェントルレーズPRO
ライトシェア・デュエット
ジェントルヤグ
クラリティ・ツイン
アポジーエリート
ジェントルマックスPRO
ソプラノ・アイス・プラチナム
メディオスターNeXT PRO

ニードル脱毛なら白髪の脱毛が可能な理由

ニードル脱毛 イラスト
最新の技術が搭載されているレーザー脱毛
それにもかかわらずレーザー脱毛では白髪を脱毛することができません。
なぜ昔の脱毛法であるはずのニードル脱毛で白髪の脱毛が可能なのでしょうか?

ニードル針で直接毛包に電流を流すため、メラニン色素の量関係なく毛乳頭を破壊できる

レーザー脱毛でもニードル脱毛でも、毛の一番奥にある毛乳頭を破壊するという目的は同じです。
ただ毛乳頭へのアプローチ方法の違いによって、白髪への影響が変わってくるのです。
毛乳頭毛の一番奥にあり、通常肌表面から触れることができません。

カミソリ電気シェーバーでいくらムダ毛を剃っても毛が生えてくるのは、毛の一番奥毛乳頭毛細血管から酸素栄養素に送り続けているからなんですね。
カミソリや電気シェーバーなどの自己処理は、実は毛の一部を切り取っているだけにすぎません。
このため自己処理をしている限り、永遠に毛が生えてくることになります。

このため根本的に毛を生えなくさせるには、毛穴の一番奥にある毛乳頭の活動停止させる必要があります。
そこで開発されたのがニードル脱毛だったのです。
ニードル脱毛では、毛穴の奥にある毛乳頭を狙ってニードル針を差し込んで直接電流を流します。
このため毛乳頭を確実に破壊して、毛を生えなくすることができるのです。
それではレーザー脱毛は何をしているのでしょうか?
レーザー脱毛では脱毛機のハンドピース(肌への照射面)を脱毛したい肌部分に滑らせていきます。
このようにレーザー脱毛の施術では肌表面にしか脱毛機を使用しません。
にもかかわらず脱毛効果が期待できるのは、黒い色(メラニン色素)に反応するレーザーの性質によって、照射した高熱となり、その間接的毛の奥にある毛乳頭を破壊するからなのです。
レーザー脱毛では直接毛乳頭を狙うことはありませんが、毛に含まれるメラニン色素を利用し、その熱によって間接的に毛乳頭を破壊していたんですね。

レーザー脱毛のメリットは、ハンドピースを肌に滑らすだけで一気に広範囲の脱毛が可能なこと。
この効率の良さがレーザー脱毛時代を生み出し、多くの女性が手ごろな値段でレーザー脱毛を受けられるようになりました。
レーザー脱毛デメリットは、脱毛効果が毛に含まれるメラニン色素の量に左右されてしまうこと。
メラニン色素が豊富な毛にレーザーを照射すると、豊富な熱エネルギー毛乳頭を破壊できますが、メラニン色素が少ない産毛などは熱エネルギー不足して脱毛効果が下がりやすくなります。
メラニン色素がまったく存在しない白髪では熱エネルギーが発生しないため、毛乳頭を破壊することが不可能なのです。
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ニードル脱毛って何?ニードル脱毛の特徴

ニードル脱毛
ここまで白髪の脱毛が可能なニードル脱毛の仕組みについてご紹介してきました。
ニードル脱毛にはその仕組み以外にも、レーザー脱毛とは異なる特徴があります。
ニードル脱毛がどんな脱毛法なのか知らない方のために、その特徴をご紹介していきましょう。

少ない本数を1本ずつ脱毛する本数制・時間制の料金体系(都度払い制)

レーザー脱毛光脱毛と言えば、複数の回数セットになったコースが一般的。

  • 例)両わき脱毛 5回 〇〇円
  • 例)VIO脱毛 5回 △△円
  • 例)全身脱毛 5回 ××円

といった表示をホームページで見かけたことがあるのではないでしょうか。
レーザー脱毛は施術1回あたりの効果が高いため、だいたい施術5回程度で満足する女性が多いことが特徴です。
一方、ニードル脱毛の基本は都度払い制
このため施術を受けるたびに施術料金を支払うことになります。
都度払いの身近な例と言えば美容院でしょうか。スーパーコンビニなどの買い物も都度払いの買い方ですね。
またニードル脱毛では抜いた本数ごとに料金を計算する本数制や、時間単位で料金を計算する時間制が多く採用されています。
本数や時間ごとの料金となるため多くの毛を脱毛すると高額になりますが、白髪など少量の毛を確実に脱毛するのに向いている料金体系と言えます。

  • 例)「1本〇〇円」「5本〇〇円」
  • 例)「1分〇〇円」「5分〇〇円」

クリニックでのニードル脱毛の場合、専用針の購入や、血液検査など施術料金以外の追加費用を含めると、10本以内の白髪脱毛なら2万円程度の金額となります。

ニードル針から毛包に直接電流を流すから、痛みは強め

毛包とは、ムダ毛のうち毛穴の内側にある毛を包んでいる組織のこと。毛包を奥に突き進むと、毛乳頭が存在します。
ニードル脱毛の施術で痛みを感じるのは、針を毛穴に挿入するときではなく、針に電流を流すときです。
この時の痛みは、レーザー脱毛と比較するとそれと同じくらいそれ以上の強さとなります。
クリニックの絶縁針脱毛の場合、毛1本当たりの通電時間は0.2秒程度。
ほんの短い時間ではありますが、瞬間的な痛みを感じることになります。
痛みが心配な方は、麻酔によって痛みを軽減できるクリニックでの施術がおすすめです。
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施術に高い技術力を要することから、古くから施術している老舗のクリニックやサロンが多い

ニードル脱毛は1本1本手作業で脱毛する施術だけに、高い技術力が求められます。
毛穴の深さは一つ一つ違いますし、毛穴よりも深く針を差し込んでしまうと肌に傷がつく可能性があります。
お肌の奥には毛細血管神経が通っているため、これらの組織に影響を及ぼすことなく、毛乳頭を破壊しなければいけません。
上記のような背景からニードル脱毛は施術者の育成に長期の時間や費用がかかり、レーザー脱毛光脱毛以上に新規参入が難しいといった背景があります。
またレーザー脱毛光脱毛の施術の方が短時間で効率的に施術ができるため、ニードル脱毛を提供するクリニックやサロンはその数を減らしているのが現状です。
このため、現在ではニードル脱毛の施術が受けられるのは、古くから施術を行っている老舗のクリニックやサロンに限られます。

クリニックとサロンのニードル脱毛の違い

ニードル脱毛の施術は、クリニックだけでなく脱毛サロンでも受けることができます。
一見どちらも同じような施術に感じるかもしれませんが、両者には大きな違いがあります。
施術後のトラブル安全性を重視するなら、やはりクリニックで施術を受けるのがおすすめです。

クリニック 脱毛サロン
法律的な問題 ・ニードル脱毛の施術を行
うのは医師または、医師が
監督する看護師
・毛乳頭を破壊するニード
ル脱毛
は、医療行為であり
医療機関であるクリニック
が施術を行うことには、
律上なんら
問題にならない
毛乳頭破壊すると、二
度と元に戻ることは無い
・このように体の一部
できるのは医療行為とみ
なされるため、本来脱毛サ
ロン
ニードル脱毛を提供
することは法律的には違反
となる(医師法違反
施術の内容の
違い
・肌表面に電流を通さない
絶縁針を使用した施術
・毛を作る組織である毛乳
頭など皮下組織にのみ電流
を流すため、肌表面の火傷
色素沈着のリスクが低い
・火傷の心配をせず高い電
流を流せるため、脱毛効果
が高く、痛みも軽い
・肌表面まで電流が流れる
プローブ(通常の針)を使用
した施術
・肌表面に電流が流れるた
め、火傷や色素沈着のリス
クが
避けられない
・上記のリスクを下げるた
めに弱い電流を使用するた
め、通電時間が長くなり、
痛みも強め
麻酔の有無 麻酔の使用によって痛みの
軽減が可能
麻酔が使用できないため痛
みを耐えるしかない
肌トラブルの
予防
施術直後の炎症止め軟膏
処方によって肌の赤みやむ
くみの
悪化を予防し、早期
回復が可能
サロンは医療機関ではない
ため、薬の処方自体ができ
ない
肌トラブルの
治療
医師が常に勤務しているた
め、トラブル時にはその場
で治療できる
万が一、施術後に肌トラブ
ルが現れても脱毛サロンで
治療も診断もできない

なぜ白髪は発生する?毛が黒くなるメカニズム

ここまで白髪を脱毛する方法についてご紹介してきました。
しかし、中には「白髪になっても黒い色にもどるかも…」または「白髪も生活習慣の改善で予防できるのではないか」と感じている人もいるのではないでしょうか?
もし白髪を黒髪に戻すことができるなら、または白髪を予防できるのならわざわざニードル脱毛白髪を脱毛する必要はありませんね。
そこでここでは、どのようにして白髪が発生するのかそのメカニズムを取り上げてみましょう。
白髪の仕組みを知るには、まず毛が黒くなるメカニズムを理解するのがてっとり早いです。

色素細胞の中で化学反応が起きてメラニン色素が作られる

毛に黒い色をつける役割を担っているのは、色素細胞(メラノサイト)
色素細胞はその元となる色素幹細胞が進化して誕生します。
ips細胞で有名になったように、幹細胞とは無限に複製できる細胞のこと。
自分の数を無限に増やせるだけでなく、特定の細胞に進化することもできます。
色素細胞には寿命があるため、色素細胞が死んだ頃を見計らって新たに色素幹細胞色素細胞を作り出して毛乳頭に送り出しているのです。
このように幹細胞が新たな細胞を補給するおかげで、毛を黒くし続けることができるのですね。
色素細胞(メラノサイト)毛母細胞の元となる毛包幹細胞指令を受け活動を開始します。
メラノサイトの中にあるメラノソームと呼ばれるの中で、アミノ酸であるチロシンチロシナーゼと呼ばれる酵素との化学反応(酸化反応)によって、メラニン色素が作られていくのです。

作られたメラニン色素はメラノソームと呼ばれる袋に入ったまま毛母細胞に運ばれる

実は毛は色素細胞メラニン色素が作られるだけでは黒くなりません。
作られたメラニン色素は毛を成長させる毛母細胞に運ばれて初めて毛を黒くするのに役立つことになります。
色素細胞毛母細胞のすぐ近くにあり、細胞間を通じてメラニン色素が運ばれていきます。

色素細胞(メラノサイト)が作り出したメラニン色素を取り込んで毛は黒くなる

毛穴の奥にはすでに毛母細胞によって作られた白い毛が隠れています。
この白い毛が成長すると同時に、色素細胞から運ばれてきたメラニン色素着色されると、毛穴から黒い毛が伸びていくのです。

白髪の要因は色素細胞(メラノサイト)の元となる色素幹細胞や化学反応に必要なチロシナーゼの減少

実は白髪になるメカニズムは完全に解明されていません。
しかし、いくつかの大学や研究機関の研究によって、白髪になるメカニズムは少しずつ解明されつつあります。

  • 加齢放射線紫外線などによるDNAの損傷によって色素幹細胞複製を行わず、分化することで色素幹細胞消滅してしまうこと(数が減少してしまうこと
  • 毛包幹細胞毛母細胞の元となる細胞)が作り出す17型コラーゲン(タンパク質の一種)が何らかの理由で不足することで毛包幹細胞複製できなくなり、毛包幹細胞が分化することで消滅してしまうこと(数が減少してしまうこと)
  • 年齢と重ねると、メラニン色素を作るのに必要なチロシナーゼ(酵素の一種)が減少してしまうこと

などが白髪の原因として挙げられています。
色素幹細胞毛包幹細胞指令を受けて活動を活発化させるため、毛包幹細胞が減少すれば当然その影響を受けます。
また色素幹細胞が減少すればメラニン色素を作り出す色素細胞(メラノサイト)が減ってしまい、メラニン色素を作ることできなくなります。
頭髪や体毛が白くなるのは、このような背景があったのですね。

白髪が黒色に戻ることはあるか?

以上の仕組みを見ると、白髪になる主な要因には、色素幹細胞毛包幹細胞など髪を黒くするのに必要な細胞が減少していくことが挙げられます。
どうすればこれらの細胞の減少を食い止められるのか、具体的な手段は現状ではまだ発見されていません。
白髪はストレス生活習慣の乱れが原因と言われることもありますが、科学の理論から見るとストレスを減らし、生活習慣の乱れを治すだけで白髪が黒く戻ることは難しいと言えるでしょう。

肌とおなじように紫外線を浴びれば髪や毛が黒くなることはないの?

メラニン色素が作られているのはだけではありません。紫外線など日焼けをすることで肌が黒くなるのもまた、メラニン色素による反応のひとつです。
肌が日焼けすることで黒くなるのなら、髪や毛も紫外線を浴びれば黒くなるかもしれないと考える人がいてもおかしくありませんね。
しかし、肌にある色素細胞毛にある色素細胞ではメラニン色素が作られる仕組みが一部異なるため、髪には当てはまりません。
肌が紫外線を浴びると、肌の表皮細胞が紫外線を察知し、色素細胞メラニン色素を作るように指令を出します。
この結果色素細胞で作られたメラニン色素が肌表面に広がることで、肌が黒くなり日焼けしたように見えるわけですね。
一方、髪の色素細胞の元になる色素幹細胞が紫外線を浴びると、紫外線によってダメージを受けることでかえって色素幹細胞の活動を阻害する可能性があります
肌と違って髪や毛に紫外線を浴びても、黒くする効果は期待できないのです。

白髪を予防することはできるか?

白髪白い毛年齢を示すサイン。
できる限り予防したいというのが女性の本音ですね。
白髪を予防することは可能なのでしょうか?
インターネットサイトで「白髪 予防」と検索するとありとあらゆる方法が紹介されています。
これらすべてを実践すると本当に効果があるのでしょうか?

  • メラニン色素が作られるのに必要なチロシン(アミノ酸)摂取すると白髪に効果がある
  • メラノサイトの活動を活発にするためにビタミンやミネラルが豊富な海藻納豆を食べると白髪に効果がある
  • 飲酒を避ける白髪に効果がある
  • コーヒーやたばこを避ける白髪に効果がある
  • 水道水の塩素を避ける白髪に効果がある
  • 頭皮の血行を促進するために、半身浴をして生姜を食べる白髪に効果的である
  • 頭皮の血行を促進するために頭皮マッサージ(ヘッドスパ)が効果的である
  • 夜のゴールデンタイム(夜10時~2時)にしっかり睡眠をとることで、成長ホルモンが促され白髪に効果がある
  • 紫外線によるDNAの損傷が要因なのだから、紫外線を避けることが大切
  • ストレスを避ければ白髪が予防できる

もちろん一部には白髪の要因と関係していると考えられるものもありますが、実際に白髪のメカニズムが解明されていないということは、その予防方法もまたわかっていないということ。
このため、この方法を実践したからといって確実に白髪が予防できる方法は現時点で存在しないと言えます。
エビデンス(医学的な証拠)が少ない方法を試しながら白い毛が黒い毛に戻ること(もしくは白髪の予防)を期待するよりは、白髪が増える前にニードル脱毛で白髪を脱毛してしまった方が、より確実で早く効果を実感できるでしょう。
ニードル脱毛は都度払い制なので、本数制の料金プランを採用しているクリニックなら白髪1本からでも脱毛することが可能です。

ニードル脱毛するならどこに行けばいい?地域別おすすめクリニックを紹介

いざニードル脱毛の施術を受けようとしても、どこなら安全に施術が受けられるのかわかりにくいもの。
そこで今回はより安全に施術が受けられる絶縁針脱毛を採用したクリニックを地域別にご紹介していきます。
地域ごとのクリニックについては「ニードル脱毛(針脱毛)について徹底調査」の記事内にある「近くでニードル脱毛の施術が受けられるクリニックはどこ?地域別にチェック」の項目を参考にしてください。
ぜひ自宅職場から通いやすいクリニックを見つけてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?今回は白い毛(白髪)が生えてきた場合の対処法についてご紹介しました。
白髪(白い毛)は一般的にクリニックで受けられるレーザー脱毛やサロンの光脱毛では脱毛することができません。
これはレーザーが毛に含まれるメラニン色素に反応するという仕組みによるものです。
もちろん家庭用脱毛機も同じ原理であるため、自宅で白髪の脱毛をすることはできません。
生えてきてしまった白髪を確実に脱毛するには、やはりニードル脱毛美容電気脱毛針脱毛絶縁針脱毛とも呼ばれる)が一番。
レーザー脱毛と比較すると痛みは強めですが、白髪を脱毛するだけなら短い時間で施術が終わってしまいます。
施術直後にその場で毛が無くなるのもニードル脱毛の魅力のひとつ。
ニードル脱毛で施術した毛は基本的に二度と生えてくることはありません。
白髪の予防方法改善方法はまだ研究途上にあり、確実に白髪を予防し黒髪に戻す方法は現時点では存在しません。
医学的なエビデンス(証拠)の少ない情報に惑わされて時間を浪費するよりも、ニードル脱毛ですっきりと白髪脱毛してしまうのがおすすめです。
今回ご紹介した地域別のクリニック情報も参考にして、ぜひ白髪をすっきり解消してくださいね。
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