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最近メディオスター等の蓄熱式脱毛機は熱破壊式の脱毛機に比べて効果がないという噂がよく耳に入ります。この記事ではメディオスターという脱毛機がそもそもどのような脱毛機なのか、また当院ではどのようにメディオスターを使用しているか、そして何故メディオスターは効果が低いという噂が流れてしまっているのかを解説します。
メディオスターは一つ前の機種メディオスターネクストプロと最新型のメディオスターモノリスがあります。使用方法や性能はほぼ一緒です。
ネクストプロ、モノリスともにハンドピースはそれぞれ4種類あります。種類によって照射面の大きさと使用方法が異なります。
照射面の小さなハンドピースは顔やVIOなどの曲線の多い細かな部分の照射に使用されます。また、照射面の大きなハンドピースはそれ以外の広い範囲で使用されます。
メディオスターは蓄熱式脱毛機として有名ですが、実は熱破壊式の照射方法も選べます。蓄熱式は痛みが少なく、きちんと施術を行えば熱破壊式と同等の脱毛効果が得られますが、施術の時間が長くかかってしまうことが弱点です。熱破壊式は短時間で脱毛が完了しますが、やはり蓄熱式に比べると痛みが強いのが弱点です。
蓄熱式の照射方法とは弱いエネルギーのレーザーを最大10Hz(1秒間に10回)発射し、少しずつ熱を蓄積させることで脱毛効果を発揮させる方法のことです。蓄熱式で照射する場合STやSハンドピース(小さいハンドビース)では同じ箇所に対して6回、XLLハンドピース(大きいハンドピース)でも同じ箇所に対して4回繰り返し照射する必要があります(この6回や4回の照射回数のことを6パス、4パスと呼びます)。このため蓄熱式での照射は時間がかかるのが特徴です。
熱破壊式とは1回の大きなエネルギーを1発(メディオスターの場合は厳密にいうと2発)照射する脱毛方法のことです。熱破壊式で照射する場合、同じ箇所に対して1回で照射は完了します。熱破壊式の場合最大3.5Hz(1秒間に3.5回)の照射が可能です。このため施術時間は極めて短くなります。ただし、丁寧に照射しないと照射もれのリスクが高まります。
一般的に産毛に効果が高いと言われている蓄熱式ですが、実は毛量が少なくなると効果を出すことが難しくなります。
当院では主にメディオスターネクストプロを使用していますが、大宮院以外は各院に1台ずつメディオスターモノリスも置いています。
当院で使用するハンドピースはネクストプロではSTハンドピース(小さなハンドピース)とXLLハンドピース(大きなハンドピース)で、モノリスではSハンドピース(小さなハンドピース)とXLLハンドピース(大きなハンドピース)となります。
なぜ大小2種類のハンドピースを使用するかというと、STやSハンドピースで全身・顔・VIOの全ての部位を脱毛すると3時間程も時間がかかってしまうからです。また、XLLハンドピースでは顔やVIOなどの曲面の多い細かな部位がうまく脱毛できません。
主に熱破壊式で照射する理由は施術時間が短くて済むからです。その結果脱毛料金を安くすることが可能になります。また、毛量が少なくなってからも脱毛効果を維持できることも理由の一つです。
VIOは特に痛みの強い部位なので、ここだけは蓄熱式で脱毛をしています。当院ではVIO脱毛時には蓄熱式で同じ部位に対し6回照射(6パス)をおこなっています。
蓄熱式なのにパス数(同じ箇所に当てる回数)を減らしてしまう。時間の節約のためにパス数をわざと減らしているクリニックが多数あります。当然ですが脱毛効果は落ちます。
何故このようなことをするかというと、そもそもSTやSなどの小さいハンドピースしか持っていないので、真面目にやっていると時間がかかり過ぎて一部屋で一日に3人のお客様の施術しかできない、あるいはXLなどの大きなハンドピースを使っているが、さらに時間を短縮させたいためにパス数を減らしているなどの理由が考えられます。
蓄熱式の脱毛機を使用しながら、極端に短い施術時間で照射が完了するクリニックには要注意です。
メディオスターは熱破壊式と蓄熱式の両方の脱毛方式が選べる
メディオスターは蓄熱式で脱毛しても、正しい使用方法であれば熱破壊式と同等の脱毛効果がある