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多形日光疹:光過敏症の一種。
光過敏症は実は1種類の病気ではなく、その発生要因によってさまざまな疾患が存在する。
光過敏症は別名光線過敏症、日光アレルギー、光アレルギー、紫外線アレルギーと呼ばれることもある。
について解説していきましょう。
目次
光過敏症とは太陽の光を浴びることで、肌に赤みやブツブツ、水ぶくれ、かゆみなどさまざまな症状があらわれる症状のこと。
普通の日焼けでも肌に赤みや炎症が起こりますが、光過敏症はほんの少し太陽の光を浴びただけでも肌が敏感に反応することが特徴です。
紫外線:太陽に含まれる光の一種。
一見白っぽく見える太陽の光だが、実は紫外線や可視光線、赤外線などさまざまな光が交じり合っている。
波長:光の粒が一回波運動をするのに進む距離のこと。
1㎜の1,000,000(100万)分の1というとても小さな単位であらわされ、波長の長さの違いが光の特徴としてあらわれる。
太陽の光は波長の短い順に紫外線(200~380nm)、可視光線(380~760nm)、赤外線(760~1,000,000nm)と分類され、波長が短いほど強いエネルギーで肌に悪影響を与えることがわかっている。
レーザー脱毛で使用される光は赤外線と呼ばれる波長が多く、実は紫外線とは種類が異なります。
テスト照射:実際に施術に使う脱毛機のレーザーを肌に照射して、その反応を試してみること
ここまでの内容から、「光過敏症って太陽の光を浴びることでかゆみやブツブツなどお肌にトラブルが起きることなんだ」となんとなく理解できましたね。
しかし、実はここまで紹介した内容は光線過敏症の一部分に過ぎません。光過敏症の症状は太陽の光を浴びること以外にもさまざまな原因があるからです。
ここからは光過敏症を引き起こす原因に注目しながら、光過敏症について解説していきます。
薬剤性光線過敏症とは、その名の通り薬剤(病気の治療のために使用する薬)を使用することがきっかけで発症する光線過敏症のこと。
光過敏症の中で唯一症状を引き起こす原因が明らかであり、光過敏症の中で一番多く報告されている事例です。
薬剤には塗り薬や湿布などの貼り薬(外用薬)の他、錠剤、カプセル、粉薬などの口から飲む薬(内服薬)の2種類が存在し、薬剤を使用する人ならだれでも発症する可能性があります。
光接触皮膚炎とは外用薬を使用したときに肌に異常があらわれる光過敏症のこと。
光接触皮膚炎で特に多いのが、痛みや炎症を鎮める湿布薬です。
湿布薬をはがした後でも肌に薬の成分が残っているため、湿布を剥がした部分に太陽の光を浴びると湿布の形のまま肌が赤くなり、ブツブツや水ぶくれができます。
このような湿布薬は薬を使用しなくなって2~3週間程度経過しても、太陽の光を浴びると症状があらわれてしまいます。
薬を使用したのを忘れたころに症状があらわれることに注意が必要です。
光線過敏型薬疹は体内に取り込まれた薬の成分が皮ふに到達したあと、太陽の光に薬の成分が反応して肌に赤みや水疱ができます。
口から飲む内服薬は薬の成分が血液にのって全身に運ばれるため、光を浴びた部分に幅広く症状があらわれることが特徴です。
内服薬はさまざまな病気の治療薬として使用されるため、外用薬よりも多く光線過敏症例が多く報告されています。
年齢を重ねると病気の影響で薬を使用する機会が増えるもの。
このため、成人の光線過敏症では真っ先にその要因として光線過敏型薬疹が疑われます。
次に、アレルギー反応を起こす物質がはっきりと判明していない光過敏症についてご紹介していきましょう。
上記の光接触皮膚炎や光線過敏型薬疹の症状が現れた場合、まずは原因の薬剤の使用を中止し太陽の光を避ける治療が行われます。
大抵は薬剤成分を体内から取り除くことでアレルギー症状が鎮まるものの、薬剤の使用を中止しても症状が継続してしまう場合があります。
このような状態を慢性光線型皮膚炎と呼んでいます。
なぜ薬剤が関係していないのにアレルギー症状があらわれてしまうのか、その理由はまだ解明されていません。
以前は薬剤の使用を中止しても肌に微量の成分が残っていると考えられていましたが、現在では太陽の光を浴びることで肌にアレルギーを引き起こす何らかの物質が新たに作られるとする考え方が主流です。
ポルフィリン症は10万人に一人(0.00001%程度)発症すると推測される稀な疾患です。
ポルフィリン症は、ヘムと呼ばれるタンパク質を作るために必要な酵素が不足することによって発症します。
ヘムは血液の赤い色を作り出すことに欠かせない成分で、骨髄や肝臓で8種類の酵素から作られています。
色素乾皮症は日本では2.2万人に一人(0.000045%程度、300~600人程度の患者数)発症すると言われる稀な疾患で、子供時代から青年期にかけて発症しやすいという特徴があります。
色素乾皮症にはDNAにできた傷を修復できないという先天的な障害があり、ほんの少しの太陽を浴びただけでも極端な日焼けの症状があらわれます。
陽射しの強い夏に、海などで日焼けをした場合に肌にあらわれる赤い炎症は紫外線B波によるもの。
波長の短い紫外線B波はエネルギーが強く、肌の表皮を通過してDNAに傷を作ることが知られています。
全身エリテマトーデスは日本で5万人の患者(0.01~0.1%程度の発症率)がいると推定されており、主に20~30代の若い女性に見られる疾患です。
原因は不明ですが、本来ならウイルスなどの病原菌を撃退するための免疫機能が誤って自分自身の体を攻撃してしまうことが原因と考えられています。
自分の体の成分を体外に排除しようする結果、全身のさまざまなところで炎症が引き起こされてしまうのです。
種痘様水疱症の発症率は不明であるものの、一年間に10~20人と推定される稀な疾患です。
太陽の光を浴びると手の甲や顔に中心が陥没した水ぶくれができたあと、傷跡を残して治癒する過程を繰り返します。
そのまま放置しても思春期ごろに症状が出なくなる例も多く報告されていますが、一部では全身症状が出る慢性活動性EBV感染症に発展する人もいます。
EBウイルスが関わっていることがわかっているものの、どのようにしてT細胞に感染するのかはわかっていません(EBウイルス自体は日本人の多くが免疫を持っているありふれたウイルスで、症状が現れることははまれです)。
原因不明の疾患なので標準となる治療法はまだ確立されておらず、太陽の光を避けることが唯一の治療法となります。
全身に症状が現れる場合は、炎症をおさえるためにステロイドを内服することが治療法として検討されます。
日光蕁麻疹は人口のうち0.075~0.1%程度発症する疾患で、太陽を浴びた数分後にみみず腫れやブツブツ、赤みなどの症状が現れます。
日光蕁麻疹は太陽の光を浴びてからの反応の速さに特徴があり、太陽の日の当たらない屋内や日陰に移動すると30分~数時間程度で症状は消えてしまいます。
症状が起こる原因は不明ですが、太陽光を浴びることで肌にアレルギー物質が作られることが原因と考えられています。
ヒスタミンの分泌を抑制する薬を飲むことで、症状を予防することができます。
多形日光症とは特定の疾患ではなく、光過敏症のうち他の症状にあてはまらない原因不明の症例を除外診断として集めたもの。
このため、多形日光疹は人口のうち10%と最も多い割合となっています。
基本的には10~20代の若い女性に多く、太陽の光を浴びる部分に赤みやブツブツ、水ぶくれができます。
そのまま放置しておいても自然に治ることが多いですが、症状がひどいときは炎症を抑えるステロイドを肌に塗ることで早く治すことができます。
一度発症すると慢性化することが多いものの、症状は少しずつ軽くなる傾向にあります。
アレルギー症状を予防するには、やはり太陽の光を避けることが一番効果的です。
ここまでさまざまな種類の光線過敏症を紹介してきましたが、自分にあてはまりそうな症状はありましたか?
上記の光線過敏症の中では薬剤に関係する光過敏症が最も報告例が多く、だれにでも起こり得る可能性があります。
ここからは薬剤によっておこる光過敏症のメカニズムについて迫っていきましょう。
薬は人間の体に直接働きかけるため、その安全性や副作用の程度が厳しく問われます。
このため薬が研究開発され実際に患者が利用できるまでには多くの試験をクリアする必要があり、新薬が誕生するまでにおよそ10~18年かかるのが一般的です。
病気に効果が期待できる新たな成分が発見されても、それだけで薬として販売することはできません。
薬の成分が安全かどうか、副作用がないかについてまずは動物実験を通じてあらゆるさまざまな角度から試験がおこなわれます。
そしてその成分の人に対する安全性がある程度予測できた時点で初めて、人を通じた試験(治験と呼ばれる)を行うことができるのです。
治験を通過しても、薬を製造販売するには承認審査をクリアする必要があります。
このようにいくつものハードルを乗り越えてやっと新薬は患者に届けられるのです。
実は薬の一部に太陽の光との相乗効果で副作用があらわれることがわかったのは、ここ最近のこと。
それまでは薬の成分が太陽の光によって副作用を起こすとは考えられてもいませんでした。
しかし、実際に薬によって症状があらわれた患者について研究をすすめるうち、薬の成分がもたらす問題点が明らかになってきたのです。
光過敏症と聞くと、肌にかゆみやブツブツができるアレルギー反応が思い浮かびますね。
しかし、実は光過敏症にはアレルギー反応とは無関係な症状も存在します。
それが光毒性反応と呼ばれるものです。
太陽の光を浴びることで光毒性反応を起こす薬剤として報告されている薬剤(薬の種類と配合されている有効成分)は以下の通りです。
薬の成分名は医療関係者でなければ馴染みがないものばかりですが、一般人でも薬の処方箋や説明書をみればどんな成分が配合されているのかを確認できます。
実は光アレルギー性反応は光毒性反応と違って、誰にでも起こるわけではありません。
光アレルギー性反応とは、異物を体外に排出しようとする免疫反応のエラーによって起こるからです。
本来人間の免疫反応は、ウイルスや病原菌など体に悪影響を及ぼす異物が体内に侵入してきたとき、これらを撃退して体を守る役割を果たしています。
発熱するのはウイルスの増殖を抑えて免疫細胞を活性化させるため。
そして、下痢をするのは体に悪い異物を早く体外に排除するための仕組みです。
熱も下痢も両方ともつらい症状ですが、このような状況をあえて体が作り出すことで異物を排除しようとしているのです。
症状がつらいからといって解熱剤や下痢止めの薬を使用すると、症状は楽になっても病気そのものの回復を遅らせてしまう場合もあるのです。
一方、アレルギーとは人間の体に対して無害な物質を体外に排除しようとして起こる反応のこと。
なぜ人間の体に無害な物質を異物として認識してしまうのか、その仕組みは十分に解明されていません。
良く知られているのは花粉アレルギーやダニアレルギー、食物アレルギーなどで、これらの物質を体が異物だと認識した人にだけアレルギー反応があらわれます。
一般的に花粉やダニのようなアレルギーを引き起こす物質のことをアレルゲン、または抗原と呼んでいます。
光アレルギーの他のアレルギーとの最大の違いは、アレルギー症状を引き起こすのに光を必要とするか否か。
薬剤性光線過敏症の光アレルギーでは、太陽の光を浴びることで肌にある薬剤の成分が化学変化を起こします。
この化学変化した成分を体が異物として認識して初めて、薬剤性光線過敏症のアレルギー症状があらわれるのです。
このため、光が関係しないアレルギーは光アレルギーとは呼びません。
光アレルギー性反応の場合、薬剤の成分を異物だと体が記憶しているため、光を浴びるたびに何度もアレルギー反応が起きてしまいます。
たとえ薬剤の成分が微量であってもアレルギー反応があらわれてしまうところが、光毒性反応との違いです。
太陽の光を浴びることで光アレルギー性反応を起こすと報告されている薬剤(薬の種類と配合されている有効成分)は以下の通りです。
薬の成分名は医療関係者でなければ馴染みがないものばかりですが、一般人でも薬の処方箋や説明書をみればどんな成分が配合されているのかを確認できます。
過去に薬剤性光線過敏症が報告された薬は治療に使用しなくなる傾向があるため、報告される薬剤の成分は時代によって変化します。
光アレルギー反応があらわれる人の場合、過去にアレルギー症状があらわれた薬剤だけでなく、その薬剤に似た構造を持つ別の薬剤成分にもアレルギー症状がでてしまうことがあるため注意が必要です(交叉感作と呼ばれる)。
以上を見ると、光過敏症の原因となる薬剤が病気の種類を問わずたくさんあることがわかりますね。
このような光線過敏症のリスクがある薬には、取扱説明書に光線過敏症に関する注意事項が記載されています。
注意事項を守って薬を使用し、太陽の光を浴びなければ症状があらわれることはありません。
また、万が一肌に異常があらわれても、薬を中止するか変更することで症状を予防することができます。
薬剤による光線過敏症への影響も心配ですが、光過敏症の方にとっては脱毛サロンや医療脱毛クリニックで施術が受けられるかどうかの方が気がかりですね。
ここからは光過敏症と脱毛の関係について解説していきましょう。
これまでご紹介してきたように、光過敏症はその要因によってさまざまな疾患が存在します。
同じ疾患でもその症状の重さは人によって違うため、これらの違いが脱毛の施術に影響してくるのです。
また光過敏症の症状のきっかけとなる太陽の光は、たった一種類ではありません。
太陽の光は紫外線や可視光線、赤外線が交じり合って白く見えているため、紫外線、可視光線、赤外線のどの波長が光過敏症に影響を与えているのかは疾患によって変わってきます。
太陽の光は波長が短いほどエネルギーが大きく、短時間で肌に悪影響を与えることが分かっています。
一方、波長の長い光はエネルギーが小さいものの、長い時間をかけてじわじわと肌に悪影響を与えます。
良く知られているのは紫外線B波(UVB)による日焼けの炎症。
波長が短い紫外線B波(UVB)は肌の表皮にまでしか届きませんが、強い日差しを浴びるとまもなく肌に赤みや水ぶくれなどの炎症があらわれます。
一方紫外線には、紫外線B波(UVB)よりも波長が長い紫外線A波(UVA)と呼ばれる光もあります。
紫外線A波(UVA)は肌の真皮まで到達し、何年もの年月をかけてしわを作ることがわかっています。
波長の違い | 肌に届く深さ | |
紫外線B波 | 280-315 nm | 表皮まで (0.1~0.2mm) |
紫外線A波 | 315-380 nm | 真皮まで (1~4mm) |
可視光線 | 380-760 nm | 真皮まで (1~4mm) |
赤外線 | 760-1,000,000㎚ | 皮下組織まで (2~9mm) |
※お肌は表面から表皮、真皮、皮下組織の3層で成り立っている
そして、光過敏症に関係する太陽の光の波長は以下の通り。
光過敏症の原因となる波長のほとんどが紫外線ですが、紫外線B波の場合もあれば紫外線A波のこともあります。
そして一部の疾患では太陽の可視光線が影響を及ぼしているものもあります。
疾患名 | 要因 | 原因となる 主な作用波長 |
光接触皮膚炎 | 外因性物質 (薬剤) |
315~380 nm (紫外線A波) |
薬剤性 過敏型薬疹 |
外因性物質 (薬剤) |
280~380 nm (紫外線A波 または 紫外線B波) |
慢性 光線型皮膚炎 |
自己免疫 | 280~760 nm (紫外線B波から 可視光線まで) |
日光蕁麻疹 | アレルギー | 380-760 nm (可視光線) |
多形日光疹 | 原因不明 | 280~380 nm (紫外線A波 または 紫外線B波) |
ポルフィリン症 | 内因性物質 (ポルフィリン) |
315~760 nm (紫外線A波から 可視光線まで) |
色素性乾皮症 | DNA 修復異常 |
280~380 nm (紫外線A波 または 紫外線B波) |
エリテマ トーデス |
内因性物質 | 280~380 nm (紫外線A波 または 紫外線B波) |
種痘様水疱症 | ウイルス | 315~380 nm (紫外線A波) |
そして、脱毛サロン(IPL光脱毛)や医療脱毛クリニック(レーザー脱毛)の施術で使用される光の波長は次の通りになります。
施術に使用する レーザー(光)の種類 |
波長の違い | |
アレキサンドライト レーザー |
755nm (可視光線) |
|
ダイオードレーザー | 810nm (赤外線) |
|
ヤグレーザー | 1064nm (赤外線) |
|
IPL(光) (インテンス・ パルス・ライト) |
500-1200nm (複合波長:可視光線 から赤外線まで) |
以上からわかるように、クリニックのレーザー脱毛では光過敏症の原因に多い紫外線の波長が使用されていません。
このため、レーザーの赤外線(可視光線)に対してアレルギー反応がでなければ、紫外線で光過敏症の症状があらわれる人でも脱毛できる可能性があるのです。
脱毛サロンの光脱毛(IPL脱毛)はいろいろな波長の光が交じり合っているため、紫外線の波長は含まれていないものの、一部可視光線の波長が含まれています。
可視光線に反応してしまう光過敏症の人の場合、脱毛サロンのIPLの光にも反応してしまう可能性があります。
また、光脱毛(IPL脱毛)を提供する脱毛サロンは医療機関ではないため、万が一施術によってアレルギー反応があらわれたときに十分な対応ができません。
施術によるトラブルを回避するために、光線過敏症の人は症状の重さを問わず施術NGとするところがほとんどです。
一方医療脱毛クリニックでは、すべてのクリニックで光過敏症の施術をNGとしているわけではなく、条件付きで施術が受けられるところが存在します。
光線過敏症の方でも施術が受けられる可能性があるのは次の場合です。
クリニックでは脱毛機の種類によってレーザーの波長を切り替えられるため、脱毛機を変えることで施術が可能になる場合もあります。
ただしごく稀にレーザーに使用する赤外線が光過敏症のきっかけとなる場合があり、クリニックでも光過敏症の人の施術をNGとするところもあります。
太陽の光を浴びるたびにあらわれる肌の赤みやブツブツ。
可能であれば完全に治して堂々と太陽の光を浴びられるようになりたいものですね。
光過敏症を完治させることはできるのでしょうか?
残念ながら人間の体に起きるアレルギーの仕組み(なぜ無害な物質を体が排除しようとするのか)については、まだ十分に解明されていません。
いったんその物質を異物だと体が記憶すると、原因物質が体内に入る(作られる)度にアレルギー症状があらわれてしまいます。
光過敏症のアレルギー反応の問題点は、体に対して無害な物質に対して免疫反応が過剰に働いてしまうこと。
逆に言えば、過剰な免疫反応をコントロールできればつらい光過敏症の症状に悩まなくてすむことになります。
実は紫外線には日焼け以外に免疫を抑制する働きがあることがわかっており、この働きを上手く活用することで光過敏症の過剰な反応を抑えることができます。
光過敏症は決して他人事ではありません。確率は高くないものの、100%自分には起こらないとは言い切れないからです。
もし、太陽の光を浴びて普段感じないような強い反応が肌にあらわれてしまったらどうしたらいいのでしょうか?
光過敏症で一番大切なことは、症状が起きた原因を特定することです。
特にアレルギー性反応を起こしている場合は、体がその物質を異物として記憶してしまっているため、今後何度でもアレルギー反応があらわれる可能性があります。
肌に異常を感じたら、以下のポイントについてまずは整理してみましょう。
上記のポイントを医師に伝えることで、光過敏症かどうかの診断がしやすくなります。
肌を医師が直接診察した上でパッチテストや光貼付テストをすることで、原因の薬剤(薬を使用している場合)や原因となっている光の波長を特定し、今後の治療に役立てることができます。
クリニックの契約時には何も問題が無くても、通っている期間中に光過敏症になる場合もありえます。
光過敏症を発症する確率はそれほど高くありませんが、万が一症状があらわれたら正直に通っているクリニックに相談しましょう。
その時の肌の状態や光過敏症の原因を元に、今後の施術について医師が判断してくれます。
めったにないことですが、実は0.3%という割合でレーザー脱毛後に光過敏症を引き起こす例が報告されています。
この場合も、他の光過敏症と同じようにはっきりと原因が解明されているわけではありません。
ここまで光過敏症の種類や治療方法、脱毛との関係についてご紹介してきました。
しかし、一番理想的なことはやはり光過敏症を予防することですね。
光過敏症を予防、または一度現れた症状を今後出ないようにすることはできないものでしょうか?
光過敏症はその原因について解明されていない部分が多いため、発病を100%予防することはできません。
日焼け止めを選ぶ目安:SPFは紫外線B波を防ぐ指数、PAは紫外線A波を防ぐ指数
例)買い物や洗濯など短時間の外出の目安:SPF10/PA+(3時間程度)
例)通勤など外にいる時間がある程度長い場合の目安:SPF15/PA+(5時間)
低)海やプールに遊びに行く場合の目安:SPF50/PA+++(ウォータープルーフ)(16時間)
薬剤性光線過敏症のリスクを予防するには、薬剤師からの説明や薬の説明書の内容をよく理解し、正しく使用することが大切です。
薬剤性光線過敏症のリスクが報告されている薬剤には、説明書欄に光線過敏症への注意点の記載があります。
説明書の記載通り遮光を忘れなければ症状があらわれることはありません。
薬剤の使用によって万が一アレルギー症状があらわれてしまった場合は、すぐにその薬を中止し医師に相談しましょう。
あらわれているアレルギー症状は、抗ヒスタミン剤やステロイド外用薬などの処方で抑えることができます。
一方、光アレルギー性反応ではいったん症状があらわれてしまうと、似た構造の薬剤でも同じ反応がでてしまうリスク(交叉感作)があります。
薬を今後も継続して使用する場合には、交叉感作のリスクの無い代替薬を医師に探してもらいましょう。
光過敏症の原因となる光の波長は主に紫外線(一部の疾患は可視光線も含む)ですが、レーザーに使用する赤外線をきっかけに光過敏症を発症するリスクも0ではありません。
このような背景から、クリニックの医療脱毛では施術前の問診にて現在使用している薬の内容の確認が行われます。
上記で紹介したような光過敏症の原因となる薬を使用している場合には、施術を断られることがあります。
光過敏症のリスクを避けて施術を行うには、薬の使用を中止するか光過敏症のリスクが無い別の薬に変更するなどの対策を検討する必要があります。
光過敏症の方にとって大切なのは、どのクリニックなら相談を聞いてくれるのかという点ですね。
光過敏症の方を受け入れてくれる可能性があるのは、光過敏症という名前だけで判断せず、使用している薬の種類、肌の状態、既往歴の内容、テスト照射の結果などから複合的に判断してくれるクリニック。
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いかがでしたか?今回は光過敏症について、原因や治療法、予防法、脱毛との関係まで様々な角度からご紹介しました。
光過敏症と一口に言っても、その要因はさまざまであり病気の重さも人によって違うもの。
また、光過敏症のアレルギー反応を引き起こす光の波長は紫外線が多く、レーザー脱毛で使用される赤外線とは種類が異なります。
このため、光過敏症の人にレーザーを照射しても太陽の光と同じような症状があらわれるとは限らないのです。
レーザー脱毛で光過敏症のようなアレルギー反応が出るかどうかは、契約前のテスト照射で確かめることができます。
さらに医療機関であるクリニックでは、服用している薬や肌の状態、既往歴などさまざまな角度からレーザー脱毛が可能かどうか医師による診断ができることが強み。
光過敏症の方の施術を一律NGとする脱毛サロンと比較すると、個人個人の症状に合わせたきめ細やかな対応が期待できると言えるでしょう。
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