2018.08.05

【医療脱毛】脱毛後のアフターケア、押さえておきたい4つのポイント【医師監修】

脱毛の窓口 脱毛後のアフターケア 重要4項目

つるみ先生、レーザー脱毛の後のお肌って放っておいていいんですか?

れいあさん、大事なところに気がつきましたね!
レーザー照射後のアフターケアは、お肌にとってとても大切なんです。

脱毛クリニックで脱毛中の方。
脱毛後のお肌のケアって気になりませんか?
レーザーを照射しているので「どう考えてもお肌には負担になっているはずだし、なんだか心配…」という方も多いかと思います。
私は脱毛クリニックに勤務する医師です。
そんな私が「脱毛後のお肌のケアを詳しく知りたい!」というあなたのために、
レーザー脱毛後のアフターケアを徹底的に解説していきます。
お肌のトラブルを防ぎ、より脱毛効果を上げていくためにも、ぜひ参考にしてみてください。

目次

結論:レーザー脱毛後は刺激を避け、保湿をし、日焼けには徹底的に気をつける。

まず、結論からご紹介します。

脱毛直後に気をつけること

  • 強い光(日光など)をあてない。
  • 高温にさらさない。
  • できるだけ触らない。こするのは厳禁。
  • 保湿をする。

脱毛期間中に気をつけること

  • 日焼けは徹底的に避ける。
  • 保湿をする。

レーザー照射後は軽い火傷状態になっています。
お肌が通常の状態に戻るまでは繊細なケアが必要です。

レーザー脱毛時にお肌で起きていること

まず、レーザー照射時にお肌で何が起きているかをご説明します。
メラニンによく吸収されるレーザーが医療用の脱毛機には使用されています。

メラニンとは毛の中の黒い色素です。また、日焼けした時に肌が黒くなるのも皮膚のメラニンが増えるからです。


レーザーが照射されるとそのエネルギーはメラニンの多い毛根に吸収され、熱を発します。

毛根とは毛のうちの皮膚の表面より下の部分です。皮膚の表面より上の部分は毛幹と言います。


その熱で毛根の周囲にある、毛の発生の元になる毛母細胞や幹細胞を変性させます。
毛母細胞や幹細胞が機能できなくなると、その毛は再生できなくなります(もう生えてこなくなる)。
これがレーザー脱毛の基本的な仕組みです。

ココがポイント

熱で細胞を変性させる=わざと火傷をさせて、その細胞の機能を失わせる


気をつけなければならないのが、軽い火傷状態になっているのは、毛根の周囲だけではないということです。
日本人の肌の場合、毛だけでなく通常の皮膚にもメラニンが多少含まれています(もちろん個人差はあります)。
レーザーは通常の皮膚のメラニンにも吸収されてしまうんです。
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レーザー脱毛直後のアフターケア

次に脱毛直後のアフターケアで大切なことをみていきましょう。

直後のケアで大切なこと

  • 刺激を与えないこと
  • 保湿

刺激を与えないこと

レーザー照射後は軽い火傷状態になっています。
この時に一番大切なことは刺激を与えないことです。
刺激は3種類あります。

  1. 物理的な刺激

順番に説明します。

日光
通常の生活の中で、一番強い光は太陽の光です。
普段は短時間であればそこまで害のない日光ですが、レーザー照射後の肌には刺激が強すぎます。
特に、レーザー照射直後の赤みや腫れ、ヒリヒリ感が引くまでの間は、日光は可能な限り避けてください。

どうしても外に出なければならない場合は、短時間でも日焼け止めを塗るようにしてください。

サウナ
火傷状態のお肌には当然ですが熱は大敵です。
通常施術時に「今日はお風呂やサウナは避け、軽くシャワーを浴びる程度にしてください」とお伝えしています。
しかし、厳密にいうと「赤みや腫れ、ヒリヒリ感が引くまではお風呂やサウナは控えてください」が本当の正解です。
強めに照射してしまった場合など、1日で赤みや腫れ(軽い火傷状態)が引かないことがあるからです。

シャワーの温度設定も低めにしてください。

物理的な刺激

擦る 触る
物理的な刺激とは「触ったり、擦ったりすること」です。
まず、単純にお肌の組織が弱くなっているので、触ったり特に擦ったりすると、お肌に直接的なダメージを与えてしまいます。
また、手の皮膚には常にたくさんの雑菌が存在します。
通常であれば、皮膚にはバリアがあって、細菌の侵入を防ぐのですが、レーザー照射後はそのバリアが弱くなっています。
感染を防ぐためにも、照射部位はできるだけ触らないようにしましょう。

保湿

保湿クリーム
軽い火傷状態なので、十分に保湿してください。
また、乾燥状態が続くと皮膚の常在菌のバランスが崩れ、炎症を起こしやすくなります。

常在菌とは常に皮膚の表面に存在し、皮膚のバリアの役目を果たす細菌。

こんな時はすぐにクリニックに相談する!

火傷

火傷の手当て
通常長くても2、3日で肌の赤みや腫れ、ヒリヒリ感は治ります。
その後も症状が収まらず、その状態のまま続く、あるいはさらにひどくなっていく、といった場合は火傷をしてしまった可能性があります。
すぐにクリニックに相談して薬を処方してもらいましょう。

火傷は滅多に起こるものではありませんが、稀にどうしても起きてしまいます。火傷を完全に無くすことは簡単ですが(出力を下げれば良い)、それでは脱毛効果がなくなってしまうからです。

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毛嚢炎

皮膚には常に何種類かの菌が存在します。
それぞれ役割があって、バランスを取りながら、皮膚のバリアの役割を果たしています。
ところが、レーザー照射でそのバランスが崩れると、毛穴で一部の菌が増殖して炎症を起こします。
これが毛嚢炎です。
レーザー照射部位で毛穴に沿ってニキビのような発疹ができてしまったら、すぐにクリニックに相談してください。
こちらも塗り薬で治療していきます。
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脱毛期間中のお肌のケア

日焼けを避ける
脱毛期間中のケアで大切なこと

  • 日焼けに気をつける

脱毛期間中、つまり脱毛を開始してから脱毛が完了するまでに気をつけることは、とにかく日焼けです。
直後だけでなく、脱毛が完了するまでずっと日焼けに気をつけなければならないのには、理由があります。
日焼けをしてはいけない理由

  • 日焼けをすると火傷をするリスクが高くなる
  • そのため、日焼けをした肌の場合、レーザーの出力を下げなければならなくなる

肌の色が白ければ白いほど脱毛効果は高くなります。
レーザーの出力を上げることができるからです。
逆に色の濃い肌は、火傷のリスクが高くなるため、パワーを落として照射することになります。
パワーを落とせば、もちろん脱毛効果は低くなります。

火傷のリスクを下げるため、また、脱毛効果を上げるためにも、日焼けには徹底的に気をつけましょう!

次の照射の前にしておくこと

脚のシェービング
次の照射の前には剃毛(シェービング)をしておかなければなりません。
この時も肌を傷めないように十分注意しましょう。

ココがポイント

電動シェーバーが肌を傷めないのでオススメです。

ココに注意

毛抜きやワックス、脱毛クリームは厳禁です。


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また、十分に保湿しておくことも大切です。

まとめ

いかがでしたか?
今回は脱毛直後、脱毛期間中のお肌のケアについて解説しました。
もう一度振り返ると…

脱毛直後に気をつけること

  • 強い光(日光など)をあてない。
  • 高温にさらさない。
  • できるだけ触らない。こするのは厳禁。
  • 保湿をする。

脱毛期間中に気をつけること

  • 日焼けは徹底的に避ける。
  • 保湿をする。

となります。
なるべく少ない回数で脱毛を完了させるためにも、トラブルのリスクを減らすためにも、これらの注意事項を参考にしていただけたらと思います。
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