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ニードル脱毛:他に美容電気脱毛、針脱毛、絶縁針脱毛(クリニックの行うニードル脱毛のこと)といった呼ばれ方をすることもある
について詳しく解説していきます。
目次
ニードル脱毛は1960年~1996年頃まで日本で主流だった脱毛法で、今ではレーザー脱毛の人気の方が高くなっています。
というのも、ニードル脱毛は針を毛穴に挿入して電流を流すことでムダ毛を1本1本脱毛する方法で、とても時間と手間がかかるため高額だったからです。
一方レーザー脱毛ではレーザーを照射するだけで一気に広範囲の施術ができるのがメリット。
このためニードル脱毛と比べると圧倒的に効率が良く脱毛できるようになりました。
レーザー脱毛の技術開発のおかげで脱毛料金が安くなり、多くの人が身近に施術を受けられるようになったのです。
ニードル脱毛と言えば、毛穴に針を挿入して電流を流すことで毛を作っている組織を破壊する方法。
「痛そう…」と思うのも無理はないですね。
しかし、ニードル脱毛はレーザー脱毛や光脱毛などさまざまな脱毛法の中で最も効果が高く、唯一永久脱毛ができるとされています。
その効果はアメリカのFDA(日本の厚生労働省にあたる政府機関)も認めているほどで、折り紙付きなのです。
レーザー脱毛にも高い脱毛効果が期待できますが、厳密には「永久減毛効果」と表現され、ニードル脱毛の「永久脱毛」とは少し意味が違うんですね。
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ここからは、ニードル脱毛とレーザー脱毛のどこが違うのか、それぞれの特徴に迫っていきましょう。
脱毛効果を判断するとき、何を基準にしますか?
口コミや評判も気になりますが、実際に施術を受けてからどれだけ長い期間毛が生えなかったのか、その証拠か一番参考になりますね。
ニードル(針)脱毛の歴史 | レーザー脱毛の歴史 | |
1875年 | ・ニードル脱毛の始まりとなる 「電気分解法」の登場 ・逆さまつ毛を治療するため、 アメリカのチャールズ・E・ミ ッチェル博士が開発 ・時間がかかりすぎるため、逆 さまつ毛以外の脱毛には不向き だった |
ー |
1923年 | ・フランスのボーディア博士に よって「高周波法」が開発され る ・この方法によって、1秒間に1 本のペースで脱毛が可能に |
ー |
1948年 | ・アーサー・R・ヒンケル氏と へンリー・E・セイント ・ピエール氏の共同開発による 「ブレンド法(コンビネーショ ン法)」の登場 ・効果が高いものの時間がかか りすぎる「電気分解法」と、時 間は短いものの脱毛効果がやや 落ちる「高周波法」を掛け合わ せ、両者のデメリットを克服し た脱毛法に |
ー |
1960年 | 日本にブレンド法による脱毛機 が輸入され、皮膚科や形成外科 などクリニックでニードル脱毛 の施術が行われるように |
ー |
1972年 | エステサロンでも施術が行われ るようになり、世間にニードル 脱毛が普及していく |
ー |
1983年 | ー | アメリカのハーバード大学ロッ クス・アンダーソン博士によっ て、レーザー脱毛の先駆けとな る「選択的光熱治療」に関する 理論が発表される |
1986年 | ・日本の小林・山田博士が従来 のニードル脱毛のデメリットを 改良した「小林・山田式絶縁針 脱毛法」を論文に発表 ・ニードル脱毛の痛みを緩和し 火傷や色素沈着が起きにくい安 全な脱毛法の確立へ |
ー |
1996年 | ー | ・アメリカのハーバード大学ア ンダーソン・グループによって 「選択的光熱治療」を応用した 「レーザー脱毛理論」の発表 ・この発表を元に、多くのメー カーからレーザー脱毛機が開発 され、レーザー脱毛時代の幕開 けに |
2001年 | ・エステティシャンなど脱毛サロンで行われた脱毛行為(施術のこ と)に関する火傷などの健康被害の多数の報告を受け、事態を重く 見た厚生労働省の医事課長が「脱毛行為は医師免許を持つ者にしか 許されない」という見解を発表 ・この見解に従い、エステサロンでは光脱毛の出力を自主的に弱め ざるを得なくなり、脱毛効果は「一時的抑毛・減毛効果」となった ・この見解によってエステサロンで行われるニードル脱毛は法律的 にはグレーゾーンとなり見逃されている状態となった |
|
現在 | レーザー脱毛の人気の高まりと ともに、数を減らしているもの の、レーザー脱毛には不可能な 脱毛ができることから、根強い 需要がある |
レーザー脱毛全盛期 |
選択的光熱治療:ムダ毛に含まれる黒色など、特定の色に反応する光(レーザー)を照射することでムダ毛の一番奥にある毛乳頭(ムダ毛に栄養を届けている部分)だけを破壊し、周囲の肌には影響を及ぼさないで脱毛させる治療法のこと
ニードル脱毛でもレーザー脱毛でも、ムダ毛の一番奥にある毛乳頭を破壊するという目的は同じです。
しかし、ニードル脱毛とレーザー脱毛ではそのアプローチの違いによって脱毛効果の確実性が変わってきます。
ニードル脱毛 | レーザー脱毛 | |
仕組み | ★★★★★ 施術すれば確実に脱毛 できる — 針を毛穴に差し込み、 毛包に電気を流すこと による熱または化学反 応によって直接毛乳頭 を破壊して脱毛させる |
★★★☆☆ 施術をしてもメラニン 色素の量に脱毛効果が 影響される — ムダ毛に含まれる黒い 色(メラニン色素)に反 応するレーザーを照射 し、ムダ毛に吸収させ たレーザーの熱エネル ギーによって間接的に 毛乳頭を破壊して脱毛 させる |
レーザー脱毛はメラニン色素にレーザーを反応させる仕組み上、メラニン色素の多い毛ほど脱毛効果が高くなりやすく、少ない毛ほど脱毛効果が下がる傾向があります。
一方ニードル脱毛は人の手で直接針を毛包に挿入して毛乳頭を破壊するため、毛のメラニン色素の量は脱毛効果とは関係ありません。
施術すれば確実に脱毛できる点がニードル脱毛の強みです。
毛包:ムダ毛のうち毛穴の内側にある毛を包んでいる組織。毛の一番奥には毛に栄養を届ける毛乳頭がある
ニードル脱毛 | レーザー脱毛 | |
黒くて太い毛 への効果 |
★★★★★ とても高い — 毛包に直接電流を流す ため、毛の色や太さ関 係なく確実に脱毛でき る |
★★★★★ とても高い — ムダ毛に豊富にメラニ ン色素が含まれている ためレーザーによく反 応する |
色が薄くて細 い毛・産毛へ の効果 |
★★★★★ とても高い — 毛包に直接電流を流す ため、細い毛や産毛で も確実に脱毛できる |
★★☆☆☆~★★★★☆ やや苦手~高い効果 — ・脱毛方式やレーザー の種類にもよるが産毛 や細い毛はメラニン色 素が少ないため脱毛効 果が落ちる傾向にある ・最近登場した蓄熱式 脱毛機なら、細い毛で も脱毛効果が落ちにく い |
白髪への効果 | ★★★★★ とても高い — 毛包に直接電流を流す ため、白髪であっても 確実に脱毛できる |
☆☆☆☆☆ 効果無し — メラニン色素が存在し ないため、レーザーに 反応せずどんな脱毛機 でも脱毛は不可能 |
レーザー脱毛の副作用として、硬毛化(産毛などの細い毛がレーザーの照射によってかえって太く黒い毛になること)が起こることが報告されています。
硬毛化する確率は低いのですが、実は原因が完全に解明されていません。
現在のところ、レーザーの照射による熱で中途半端に毛の元となる毛母細胞を刺激してしまうことで硬毛化するというのが有力説となっています。
特に細くて色が薄い毛や産毛はメラニン色素が少ないため、レーザーを照射しても熱エネルギーが不足しやすい傾向にあります。
このため硬毛化は太くて黒い毛よりも細い毛や産毛に起こりやすいのです。
いったん硬毛化した毛も継続して照射することで脱毛することが可能ですが、コース内に終了するとは限りません。
レーザー脱毛によって硬毛化した毛は治療が長期化する場合があるため、ニードル脱毛で脱毛してしまった方が早く脱毛を完了できます。
ニードル脱毛 | レーザー脱毛 | |
硬毛化した 毛への効果 |
★★★★★ 高い効果 — ・ニードル針を直接毛 穴に挿入して毛乳頭を 破壊できるため、毛に 含まれるメラニン色素 の量に熱エネルギーが 影響されることはない。 ・毛の種類を問わず脱 毛ができるので、硬毛 化した毛に対しての効 果も全く同じ |
★★☆☆☆~★★★☆☆ やや苦手~効果あり — ・レーザーの出力を強 める、出力を弱める、 レーザーの種類を替え る、脱毛機の種類を変 えるなどの方法で治療 が行われる。 ・毛の元となる毛母細 胞への余計な刺激を避 けるため、半年に一度 の照射など施術間隔を あけることが多い。 ・脱毛完了までの期間 が長くなってしまうの がデメリット。 ・複数の脱毛機をそろ えているクリニックで ないと、十分な硬毛化 治療は難しい |
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レーザーに反応するのは、毛に含まれるメラニン色素だけではありません。
レーザー脱毛ではほくろや色素沈着など肌に多くのメラニン色素が集まっていると、肌のメラニンにレーザーが反応してしまうという問題があります。
ニードル脱毛 | レーザー脱毛 | |
白い肌~普通 の肌への効果 |
★★★★★ 施術可能 — 毛包に直接電流を流す ため、肌の色は施術と 無関係 |
★★★★★ 施術可能 — 肌に含まれるメラニン 色素よりもムダ毛のメ ラニン色素に反応する ため高い脱毛効果が期 待できる |
日焼け肌・色 素沈着がある 肌への効果 |
★★★★★ 施術可能 — 毛包に直接電流を流す ため、日焼け肌や色素 沈着など肌のメラニン 色素の量と関係なく施 術可能 |
★★☆☆☆~★★★★☆ 施術不可~施術可能 — ①日焼け肌や肌に色素 沈着があると、肌のメ ラニン色素にレーザー が反応して火傷のリス クが高まる。 ②脱毛法やレーザーの 種類にもよるが、一部 の脱毛機では施術不可 ③脱毛機の中には、毛 に集中すべきレーザー が肌に分散することで、 脱毛効果が下がるもの もある ④火傷のリスクをさげ るため出力を下げると、 脱毛効果が下がってし まう |
ニードル脱毛とレーザー脱毛では施術から毛が抜け落ちるまでの期間も違います。
毛が抜け落ちる実感が早いのはニードル脱毛。
レーザー脱毛では、毛が抜けるまでしばらく待つ必要があります。
ニードル脱毛 | レーザー脱毛 | |
施術後毛が抜 けるまでの日 数 |
★★★★★ 即効で脱毛効果を実感 できる — その場で毛を抜く脱毛 法なので、施術と同時 に毛がなくなる |
★★★☆☆ レーザー照射後、毛が 抜け落ちるまでにタイ ムラグが存在する — ・熱破壊式脱毛機: 5~21日程度 ・蓄熱式脱毛機: 14~30日程度 |
バルジ領域:ムダ毛の比較的浅いところにある組織。ムダ毛の元となる毛母細胞を作っているため、バルジ領域を破壊することで毛が生えなくなる
肌に見えているムダ毛は一見すべて同じようですが、すべて成長段階が異なります。
毛には、毛が伸びていく成長期の段階と、成長しきってこれから抜け落ちる退行期、そして毛が抜け落ちて毛穴だけになった休止期と呼ばれる成長段階があります。
ムダ毛の成長段階は1本1本バラバラなので、成長期と退行期の毛だけがいつもお肌から見えているのです。
レーザー脱毛では毛にレーザーを照射することで、毛の一番奥にある毛乳頭を破壊しています。
ニードル脱毛 | レーザー脱毛 | |
成長期の毛 への効果 |
★★★★★ とても高い — 毛の位置を元に毛穴に ニードル針を挿入する ため確実に脱毛できる |
★★★★★ とても高い — 成長期では、毛乳頭と 毛がくっついているた め毛乳頭に効果的に熱 が伝わり高い脱毛効果 が期待できる |
退行期の毛 への効果 |
★★★★★ とても高い — たとえ毛が抜けかけて いても毛の位置を元に 毛穴にニードル針を挿 入できるので確実に脱 毛できる |
☆☆☆☆☆~★★★☆☆ 効果無し~やや効果あり — ・退行期の毛は毛が十 分に成長して毛乳頭か ら離れていくので、熱 破壊式の脱毛機ではい くらレーザーを照射し ても毛の熱が毛乳頭に 届かず効果が無い ・蓄熱式タイプの脱毛 機では毛の浅いところ にあるバルジ領域に熱 ダメージを与えるため、 退行期でも効果あり。 ただし、メラニン色素 が最も豊富な成長期の 方がより高い脱毛効果 を期待できる |
休止期の毛 への効果 |
☆☆☆☆☆ 効果無し 毛が生えていないと、 ニードル針を毛穴に挿 入できないため、施術 不可能 |
☆☆☆☆☆ 効果無し ・レーザーが反応する 毛(メラニン色素)が存 在しない以上、レーザ ーを照射しても脱毛効 果は得られない |
施術の早さや時間効率が今のレーザー脱毛全盛時代を生み出したといっても過言ではありません。
速さや時間効率では、圧倒的にレーザー脱毛が優れています。
ニードル脱毛 | レーザー脱毛 | |
施術の早さ 所要時間の 違い |
★☆☆☆☆ 遅い — 毛を1本1本手作業で処 理していくためとても 時間がかかる 例)両わきのみの施術 2~3時間 *毛の量や部位の広さ によって変わる |
★★★★★ 早い — レーザーを照射するこ とで、広範囲の毛を短 時間で一気に施術可能 例)顔とVIOを含む 全身脱毛:最短2時間 |
1本1本毛を抜くニードル脱毛と、広範囲を一機に照射できるレーザー脱毛では料金体系も費用も違います。
広い範囲の毛を脱毛するならレーザー脱毛が、狭い範囲の毛または少量の毛だけを脱毛するならニードル脱毛が向いていると言えます。
●時間を基準にした時間制の料金体系:(都度払い制)
例)「1本〇〇円」「5本〇〇円」
●毛の本数を基準とした本数制の料金体系:(都度払い制)
例)「1分〇〇円」「5分〇〇円」
…大量の毛を脱毛すると高額になるが、狭い範囲、少ない本数を確実に脱毛するなら金額も安く抑えられる
例)両わき脱毛のみ
15万~35万(初めからニードル脱毛を選択した場合)
例)残った毛を10本処理
2万円以内
●範囲を指定した回数制:
例)両わき5回
〇〇円
例)全身脱毛5回
〇〇円
広範囲の毛を安く脱毛したい時に向いている
コース終了後まばらに生えた毛を追加契約するならニードル脱毛を選ぶのも選択肢の一つ
レーザー脱毛では、様々なサイズのハンドピースを使い分けて施術を行っています。
脱毛したい部位によって体の形状が違うため、平らで広い背中やお腹には大きなハンドピース、凹凸が多く細かな作業が必要な顔や指先、Vラインなどは小さなハンドピースを使用しているんですね。
大きなハンドピースは照射面積が大きいため、広い範囲を一気に施術できます。
これは1本1本処理していくニードル脱毛では絶対にかなわないところです。
しかし、眉毛やVラインなど細かなデザインにこだわって脱毛したいときは、断然ニードル脱毛の方が有利。
脱毛機にも小さなハンドピースが用意されていますが、ニードル脱毛の針の細さにはかないません。
細かいデザインや形にこだわって仕上げたい部位は、レーザー脱毛よりニードル脱毛の方が適しています。
ニードル脱毛 | レーザー脱毛 | |
細かな デザイ ン対応 |
★★★★★ 自由自在 — 1本1本ニードル針で脱 毛していくため、眉毛 のような形をこだわり たい部分でも思い通り に脱毛可能 |
★★☆☆☆ 苦手 — ハンドピースのサイズ に左右されるため、眉 毛のような細かいデザ インは苦手 |
ニードル脱毛を検討するとき、一番気になるのが施術時の痛みではないでしょうか。残念ながらニードル脱毛は痛みが軽いとは言えません。
レーザー脱毛の痛みと同等、もしくはそれ以上の痛みがあると考えておいた方が良いでしょう。
ただし、施術する本数が少なければその分痛みを感じる時間が短くなります。
数本から10本以内のニードル脱毛なら、5分以内に施術が完了します。
★★★★★
強い痛み
★★☆☆☆~★★★★★
軽い痛み~強い痛み
ニードル脱毛とレーザー脱毛では、施術前の自己処理が異なります。
自己処理(毛を剃っておくこと)が必要なのがレーザー脱毛、逆に伸ばしておく必要があるのがニードル脱毛です。
毛を伸ばしておくことに抵抗を感じる女性は多いので、初めからニードル脱毛を選択する人は少ないと言えるでしょう。
ニードル針を確実に毛穴に挿入できるように、2~3㎜伸ばしておく必要あり
レーザーに反応する熱を毛の一番奥の毛乳頭に集中させるため、前日までに毛を剃っておく必要あり
脱毛初心者がニードル脱毛、またはレーザー脱毛を選んだ場合、施術開始から脱毛完了までに必要な施術回数が変わってきます。
ニードル脱毛もレーザー脱毛も必要な施術回数はそれほど変わりませんが、産毛や細い毛などレーザーに反応しにくい毛や、色素沈着部位の毛に関しては、レーザー脱毛の施術回数が多くなります。
ニードル脱毛 | レーザー脱毛 | |
脱毛完了 に必要な 施術回数 の目安 |
5~6回 ※初めからニー ドル脱毛を選択 した場合の回数 |
5~8回 |
毛には生え変わりのサイクルがあるため、肌に見えている毛は全体の20%程度。
このため脱毛したい部位すべての毛を脱毛するには、計算上5回分(20%×5回=100%)の施術が目安となります。
毛の生え変わりのサイクルに合わせて通うと、体の場合2ヶ月に一度の施術で1年~1年半が脱毛完了の目安。
顔は毛の生え変わりのサイクルが早いので1ヶ月に1回のペースで通うことも可能です。
ここまでニードル脱毛とレーザー脱毛の違いについてご紹介してきました。
それぞれに得意分野があることがよくわかったのではないでしょうか。
以上の特徴からニードル脱毛とレーザー脱毛の得意分野を生かしてそれぞれを使い分けると、より効果的に脱毛をすることができます。
初めて脱毛をするときは、毛の量も多く脱毛したい範囲も広いもの。
この時点からニードル脱毛を選ぶと、いくら脱毛効果が確実であってもとても高額な費用が必要となります。
ニードル脱毛で全身脱毛をしようものなら、100万以上の出費を覚悟しなくてはいけません。
また、施術の痛みも強めなので、全身脱毛すべてをニードル脱毛ですると痛みに耐える強い意思が必要になります。
時間も膨大にかかります。
一方、レーザー脱毛なら広範囲を短時間で処理できますし、競争の激化から料金もかなり下がっています。
顔やVIOを含め全身すべてを脱毛しても、その費用はおよそ35万~40万程度。ニードル脱毛と比較すると、はるかに安い料金で脱毛ができます。
産毛や色が薄くて細い毛、色素沈着部位の毛などレーザー脱毛では効果が出にくい毛もありますが、まずはレーザー脱毛を選んでおいて間違いありません。
クリニックのレーザー脱毛では、多くの女性が5回コースの施術で満足しています。
5回も施術を重ねれば太くて黒い毛はほぼ無くなり、産毛や細くて色が薄い毛が少し残る程度の仕上がりになるからです(IラインやOラインなど色素沈着部位を除く)。
ニードル脱毛を検討するのはここからになります。
レーザー脱毛では施術回数を重ねるほど毛が少なくなり、細く色が薄くなっていきます。
このため施術回数を重ねるほどメラニン色素が少ない毛が増えるため、レーザーの出力を上げて照射する必要があるのです。
このため産毛や細くなった毛をレーザー脱毛で1本残らず完全に脱毛しようとすると、合計で10回程度の施術を覚悟しなければいけません(毛乳頭を破壊する熱破壊式脱毛機の場合)。
産毛や色が薄い細い毛はメラニン色素の量に左右されないニードル脱毛の方が確実に脱毛することができます。
若い頃は無関係ですが、年を重ねるとVラインなど一部の毛に白髪が混じってきます。
白髪には全くメラニン色素が存在しないため、いくらレーザーを照射しても毛乳頭に熱ダメージを与えることができません。
このため白髪になってしまった毛は、ニードル脱毛しか脱毛する方法が現時点では存在しないのです。
レーザーはメラニン色素に反応する仕組み上、お肌にあるメラニン色素にも影響を受けてしまいます。
このため乳輪部分に生えている毛や、色素沈着の多いIラインやOラインはレーザーの出力を下げて照射することが多く、脱毛効果が下がりやすくなります(蓄熱式脱毛機やヤグレーザーを搭載した一部の脱毛機では、色素沈着部位も脱毛が可能)。
このため、色素沈着の多い部位はレーザー脱毛である程度毛を減らした後、ニードル脱毛で施術した方が効率よく脱毛することができる場合があります。
ハイジニーナなどデリケートゾーンの脱毛を希望する場合、Iラインの粘膜部分の照射を断られた方もいるのではないでしょうか?
粘膜部分に毛が生えていることはほとんど無いのですが、火傷など安全性の理由からレーザー脱毛では粘膜部分の施術を断られることが一般的です。
しかし、ニードル脱毛ならピンポイントで脱毛ができるため、粘膜部分に生えた毛の脱毛も可能です。
粘膜部分の脱毛を希望する方は、ニードル脱毛を検討してみると良いでしょう。
レーザー脱毛では、まれに産毛のような細い毛がかえって太く黒い毛になる硬毛化現象が起こる場合があります。
これは産毛や細い毛に含まれるメラニン色素が少なく、レーザーによる熱で中途半端に毛母細胞を刺激してしまうことが原因ですが、ニードル脱毛ならこのような現象は起こりません。
手作業で1本1本確実に毛乳頭を破壊するため、毛に含まれるメラニン色素の量は関係ないからです。
レーザー脱毛で毛が硬毛化してしまった毛も、ニードル脱毛ならその場で脱毛できます。
痛みが強いと聞くと、やっぱり避けたいと思うのが本音ですよね。
特に長時間の施術となると、痛みが永遠に続くような気がして耐えられそうにありません。
しかし、施術が5分程度で終わるとしたらどうでしょうか?ニードル脱毛で痛みを感じるのは針に電気を流す瞬間で、わずか0.2秒程度にすぎません(クリニックの絶縁針脱毛の場合)。
大量の毛を処理するには多くの時間が必要ですが、10本以内の毛ならわずか5分以内で終わってしまいます。
気になる毛を5分間で処理できてしまうのなら、やってみる価値があると言えるでしょう。
クリニックの施術なら麻酔が使用できるため、さらに痛みを軽減することができます。
毛を1本ずつ脱毛するニードル脱毛は、「1本〇〇円」「5本〇〇円」や「1分〇〇円」「5分〇〇円」といった料金体系となっており、多くの毛を処理するには高額な費用が必要です。
しかし、硬毛化した毛や白髪、レーザー脱毛後に残った毛10本程度ならおよそ2万円程度で処理することができます。
レーザー脱毛では効果が出にくい毛だけをニードル脱毛で処理すれば、確実にかつ少ない費用で脱毛が可能となります。
クリニックの中にはコース終了後一部の毛が残った場合を想定して、スポット照射(ワンショット照射)プランが用意されているところがあります。
料金も500円~2,000円程度でごく狭い範囲を照射できるので、部位をそのまま追加契約するよりも料金を安く抑えることができます。
全てのクリニックでスポット照射プランが用意されているわけではありませんが、スポット照射プランがあるなら利用してみると良いでしょう。
上記でもご紹介しましたが、毛を1本1本処理するニードル脱毛は細かな作業が得意なので、デザイン作りに向いています。
すべてを脱毛したい場合はレーザー脱毛でもかまいませんが、残したい毛がある場合やボリューム調整をしたい場合はニードル脱毛の方が思い通りに仕上がります。
またレーザー脱毛のレーザーは目に対してリスクがあるため、基本的に眉毛の照射ができるクリニックはほぼありません(アリシアクリニックをのぞく)。
眉毛の脱毛やデザインにこだわりたい部位がある場合は、ニードル脱毛を選ぶといいでしょう。
ここまでニードル脱毛の施術についてレーザー脱毛と比較しながら紹介してきましたが、厳密言えばニードル脱毛は1種類だけではありません。
ニードル脱毛には毛乳頭を破壊するために化学反応を利用する方法や、熱反応を利用する方法、または化学反応と熱反応両方を利用する方法があります。
古くから存在するニードル脱毛も様々な改良を得て、徐々に施術時間も短縮され安全に施術ができるようになりました。
針に電気を流す通電時間が短くなることによって、施術の痛みも軽くなってきています。
仕組み | 処理時間 | 解説 | ||
電気分解法 | 化学反応 | 60~80秒 | 直流電流を毛包内に流して毛包内の体液を電気分解し 水酸化ナトリウム液(アルカリ性)を発生させる方法 毛の一番奥にある毛乳頭をアルカリ反応によって溶か すことで、毛を生えなくさせる |
|
高周波法 | フラッシュ法 | 熱反応 | 0.03~ 3秒 |
・毛乳頭に交流電流を流し高周波によって発生する熱 によって、毛乳頭にあるたんぱく質を凝固させて毛を 生えなくさせる ・針に電流を流す通電時間がスーパーフラッシュ法> ショートウェーブ法>フラッシュ法の順に短い。 ・通電時間が短いほど、施術が早く、施術の痛みも少 なくなる |
ショート ウェーブ法 |
||||
スーパー フラッシュ法 |
||||
絶縁針 脱毛法 |
熱反応 | 0.2秒 程度 |
ニードル脱毛に使用する針を改善し、皮膚表面に触れ る部分に絶縁加工を施した絶縁針を使用することで、 火傷や色素沈着のリスクを下げ、安全性と高めた脱毛 法。仕組みは高周波法の熱反応だが、絶縁針のおかげ で、施術時の痛みを軽減できるだけでなく、火傷や色 素沈着を心配せず出力を上げられるため、脱毛効果も 向上した |
|
ブレンド法 | 化学反応 +熱反応 |
3~20秒 程度 |
・電気分解による化学反応(アルカリ反応)と高周波 による熱反応の両方で脱毛を促す方法。 |
ニードル脱毛は、クリニックのような医療機関だけでなく、脱毛サロンでも施術を受けることができます。
脱毛サロンとクリニックのニードル脱毛は何が違うのでしょうか?
ニードル脱毛は毛の奥にある毛乳頭と呼ばれる組織を破壊して、二度と毛を生えなくする仕組み。毛乳頭は破壊してしまうと、二度と元に戻ることはありません。
ムダ毛と言えば邪魔な存在としかとらえていない女性も多いですが、毛乳頭もれっきとした体の組織の一部となります。
脱毛のように、体の組織の一部を破壊して二度と活動ができないように変えてしまうこと。それが医師以外に許されるのかが問題になるのです。
ニードル脱毛では毛の毛包に電流を流すため、毛穴が軽いやけど状態になります。このため施術直後は肌に点々とした赤みや腫れの症状があらわれます。
赤みや腫れの症状は自然に治るまで1~2週間程度の期間が必要です。
クリニックでニードル脱毛の施術を受けた場合は、施術後に炎症止め軟膏を処方してもらうことができます。
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ニードル脱毛をすると一時的に肌のバリア機能が下がるため、肌にいる常在菌によって炎症が起こる場合があります。
肌表面に電気が通らないクリニックの絶縁針脱毛の方が脱毛サロンのニードル脱毛法より毛嚢炎のリスクが低くなります。
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まれですが、施術最中にニードル針が肌の毛細血管を突いてしまうと肌の内出血が起こります。
正しく施術すれば針が毛細血管を避けるため内出血は起こりません。
内出血が起こった場合肌が赤紫色になり、元通りになるまで3週間程度の期間が必要となります。
ニードル脱毛の際に神経を傷つけると、肌がピリピリする場合があります。
これは神経が過敏になっているためで、神経が再生して治癒するまで1~2ヶ月程度かかります。
施術を受けてからしばらくして、肌にしこりのような硬いものができることがあります。
しこりを押すと痛みを感じることが特徴です。
このしこりはニードル脱毛後、肌のバリア機能や免疫力が一時的に下がることがきっかけで発生します。
毛穴に侵入した雑菌を撃退できず、毛穴の奥にあるリンパ節に炎症ができてしこりになっているのです。
起きる頻度は高くありませんが、多くの毛をニードル脱毛したときに起きやすい症状です。自然に治癒するまで1~2ヶ月程度の期間が必要となります。
ニードル脱毛では毛穴に針を挿入するため、体液が針に付着します。
このため肝炎やHIVなどの病気を持つ人と同じ針を他の人に使用すると、血液感染する可能性があるのです。
過去にはニードル針を使いまわしするケースもありましたが、現在では個人専用の針を用いるか、針を使い捨てにすることでこのような血液感染を予防しています。
ニードル脱毛を受けるクリニックやサロンを選ぶときは、上記のように衛生管理が徹底したところを選ぶことが大切です。
ニードル脱毛では施術の前と直後に痛みや赤み、腫れを軽減するためにアイスパックで冷却するケアが行われます。
家に帰ってからもしっかりと施術部位を冷やすとより早く症状がおさまります。
クリニックとサロンのニードル脱毛には、法律的な意味以外にも施術内容に違いがあります。
実はニードル脱毛の欠点を克服し、より安全性を高めた絶縁針脱毛法は小林医師らが開発したもの。
この方法で施術できるのは医師免許または看護師資格のある医療機関に限られます。
このため、クリニックではあらゆるニードル脱毛の施術が行えますが、脱毛サロンでは絶縁針脱毛法だけ施術することができません。
万が一肌トラブルがあったときも脱毛サロンでは治療を受けることができないというのも、大きな違いです。
クリニック | 脱毛サロン | |
絶縁針 脱毛法 (高周波法) |
◎ 施術可能 |
× 施術不可能 |
その他の ニードル脱毛 ・電気分解法 ・高周波法 ・ブレンド法 |
◎ 施術可能 |
◎ 施術可能 |
使用する針 の種類 |
絶縁針 | プローブ (通常の針) |
施術者 | 医師または 医師が監督する 看護師 |
エステティシャン |
麻酔の使用 ※痛みの 軽減 |
◎ 可能 |
× 不可能 |
施術後の 炎症止め軟膏 の処方 ※肌トラブル の予防 |
◎ 可能 |
× 不可能 |
※脱毛サロンでのニードル脱毛は絶縁針を使用できないため、肌表面まで通電するプローブを使用する。このため、肌表面の火傷や色素沈着のリスクがある
※脱毛サロンでは火傷や色素沈着のリスクを下げるため、出力を弱めて施術を行う必要がある。出力が弱い分電気を流す時間が長くなるため、施術の痛みは強い傾向にある
※クリニックの絶縁針脱毛は絶縁体加工によって肌の奥深くにのみ電気を流せるため、強い出力の電力を使用でき、短い時間で痛みを軽減した施術が可能
※現在多くの脱毛サロンで実施されているのはブレンド法だが、より施術スピードの速い高周波法に移行しつつある
ここまでニードル脱毛について詳しく解説してきました。
実際にニードル脱毛を受けてみようと感じた方もいるのではないでしょうか?
いざニードル脱毛を受けるとなると、どこに行けばよいのか迷ってしまいますね。
ニードル脱毛の施術を受けるからには信頼できるところを選びたいものです。
そこでここからは、より安全な絶縁針脱毛法の施術が受けられるクリニックについて、地域別にご紹介していきます。
など脱毛士に関する資格の認定も行われています。
このため、今回ご紹介するクリニックの中には上記資格を保有した施術者がいるクリニックもあります。
一方現在の「日本医学脱毛協会」では活動を啓蒙活動に限定し、主に書籍の販売を通じて医療脱毛の普及活動を行っています。
地域別のクリニックの紹介では、本数制の料金体系と時間制の2種類の料金体系が登場します。
料金体系が異なると、いったいどちらが安いのか比較が難しいですね。
施術者によってスピードは違いますが、一定の目安を把握するため平均の処理スピードを計算してみました。
例)ビューティスキンクリニック…本数制
公式ホームページで1分間に平均13本の施術が可能と紹介
例)きぬがさクリニック…時間制
公式ホームページで15分間に処理できる本数を紹介
上記の平均処理スピードを計算した結果、「1分間に8本」処理できると想定して費用をシミュレーションしていきます。
いかがでしたか?今回は多くの脱毛法の中から最も脱毛効果の高いと言われるニードル脱毛についてご紹介しました。
高額で痛みの強い印象のある脱毛法ですが、実はレーザー脱毛が苦手とする産毛や白髪のほか、色素沈着部位の脱毛を得意としています。
また一部毛を残したい場合や、ボリュームの調整などデザインにこだわりたい場合にも、1本ずつ手作業で脱毛できるニードル脱毛の方が思い通りの仕上がりになります。
このためレーザー脱毛である程度毛が少なくなったら、ニードル脱毛に切り替えるのも選択肢のひとつ。
細く色が薄くなった毛に無理やり出力を上げてレーザーを照射するよりも、より確実に早く脱毛することができます。
費用も少量の毛ならニードル脱毛で処理した方が安くなる可能性があります。
現在レーザー脱毛のコースを通い終えて追加契約するかどうか迷っている方、または眉毛などのデザイン脱毛を検討している方は、ぜひ選択肢のひとつとしてニードル脱毛を考えてみて下さいね。
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