2018.11.02

【医療脱毛】脱毛で照射もれがあった場合の対処法【医師監修】

脱毛の窓口 照射漏れがあった時の対処法

今クリニックでの医療脱毛を検討中なんですけど、クリニックのホームページを見ていたら、照射漏れの対応について詳しく説明しているクリニックを見つけました。
クリニックって敷居が高いイメージがあるので、照射漏れって本当にあるんだなってびっくりしちゃった…。

れいあさん、良いところに気が付きましたね。
照射漏れについてしっかりと対応を約束しているクリニックは良心的なクリニックです。
人間だれしも、自ら自分のミスを認めたがらないものですよね。
だからクリニックの中には照射漏れが発覚しても再照射してくれないところもあります。
もちろん照射漏れが無いように最大限の注意を支払うことは当たり前ですが、万が一照射漏れが発覚したら快く応じてもらいたいものですよね。

ただし、毛が抜けなかったからといってすぐに照射漏れと判断できるわけではありません。
毛が抜けない理由はいくつかあり、必ずしも照射漏れとは限らないからです。
そこで今回は…

  • そもそも照射漏れ(打ち漏れ)とは?
  • 照射漏れを発見した時にやるべきこと

についてご紹介していきます。

目次

結論:照射後1~2週間後に不自然に一部の毛が固まって残っていたら照射漏れの可能性あり!すぐにクリニックに連絡しよう

照射漏れとは、ずばり施術時に脱毛機のハンドピースで照射できていない箇所があり、その部分の毛のみが抜けずに残ってしまうことです。
クリニックで医療レーザー脱毛の施術を受けると、だいたい1~2週間後に毛が抜けていくのを実感できます。

本来ならこの時点て照射部位すべての毛が抜けるはずなのですが、照射漏れの場合レーザーが当たっていないため不自然な固まりとなって毛が残ってしまいます。
照射漏れはクリニック側の人為的なミスによるもの。
このため、ほとんどのクリニックでは医師や看護師が肌を診断した後、無料で再照射が受けられます。
施術から一定期間が経って照射漏れだと感じた場合には、毛を剃らずにクリニックに連絡して肌を診てもらうようにしましょう。

そもそも照射漏れ(打ち漏れ)とは?

レーザー脱毛
クリニックの医療脱毛は、ムダ毛の黒色(メラニン色素)にレーザーを反応させ、その熱エネルギーによって毛根を破壊して脱毛を促しています。
クリニックの医療脱毛では、脱毛機のハンドピースに当てながらレーザーの照射が行われます。
クリニックの施術で大切なのは、施術部位すべてに漏れなくレーザーを照射すること。
このときレーザーを照射できていない部位があると、毛の一部が抜けずに残ってしまうことになります。これが照射漏れです。

照射漏れを心配するあまり何度も重複して肌にレーザーを照射すると、肌に負担がかかりすぎてしまいます。
一方、施術部位すべてにハンドピースをあてなければ照射漏れが起こってしまいます。
このため、いかに肌に負担をかけずまた漏れ無く効率的に照射できるかという点に施術者の技術力が求められると言えるでしょう。

基本的にはどのクリニックも施術部位にマーカーでしるしをつけ、照射漏れが起こらないように最大限の注意を払って施術を行っています。
それでも人が作業を行っている以上、絶対に照射漏れが起こらないとは言い切れません。
しっかり照射しているつもりでも、数ミリ単位の違いまで正確に把握することは難しいものです。

実は照射漏れが起こりやすい部位がある

VIO脱毛
人間の体は平らな部分ばかりではありません。
特にデリケートゾーン(VIO脱毛)ひざ小僧あご下など凹凸のある部位ハンドピースを垂直に漏れなく当てるのが難しく、照射漏れしやすくなります。

照射漏れかどうかの判断基準

大切なのは、照射漏れに気づいた時に再照射してもらうこと。
しかし、再照射してもらうには、リニックに毛が抜けない原因が照射漏れであると特定してもらう必要があります。
なぜなら施術後に毛が抜けない要因にはいくつかあり、照射漏れが要因でなければ、クリニックが再照射に応じてくれないためです。
どんな状態なら照射漏れと認定してもらえるのでしょうか?

周囲の毛が抜けたのにかかわらず、一部の毛が固まって残っている状態が照射漏れ

基本的にクリニックでは施術日当日に毛が抜けることはありません。
照射後毛が抜けるまでは1~2週間程度かかるため、まずはこの期間だけ肌の様子を見ることが大切です。

時間が経過して毛が抜け始めた時、もし照射漏れであれば一部の毛だけが不自然に固まりとなって残ります。
この状態が確認できれば、照射漏れの可能性が高いと言えるでしょう。

両わきひざ下など見えやすい箇所の肌状態は確認しやすいですね。
しかし、全身脱毛など幅広い範囲の施術を受けた方は、デリケートゾーン(VIO)など見えにくい箇所についても照射漏れが無いか確認することが大切です。
自分の目で直接確認が難しい箇所はを使って確認をしましょう。
鏡で確認が難しい場合は、スマートフォンカメラ写真を撮ってみるのもおすすめです。

照射漏れと誤解する紛らわしいケース

毛が抜けなくても照射漏れが原因ではない場合もあります。クリニックに再照射をお願いしても次のケースでは再照射には応じてもらえません。

剃り残しによって避けて照射した場合

シェービング
クリニックの医療脱毛では基本的に施術前に照射部分のシェービング(ムダ毛を剃っておくこと)を済ませておく必要があります。
両わきやひざ下などのパーツ脱毛ならシェービングも簡単ですが、全身脱毛となると範囲が広い上、自分の目ではすべてを確認することが難しくなります。
具体的にはうなじ背中Oラインなどの範囲では自分で完璧にシェービングすることが難しく、どうしても剃り残しが発生しやすくなります。
このような場合に助かるのが、クリニックのシェービング補助サービス
ただしクリニックによってシェービング補助サービスの内容が異なるため、部位を問わず無料でシェービング補助してくれるところもあれば、有料サービスのところもあります。

中には、シェービング補助の無料範囲を設定しているものの、それ以外の剃り残しは避けて照射される場合もあります。
このように剃り残し部分を避けて照射した場合、その部位の毛は抜けることなくそのまま残ってしまいます。
この場合クリニック側から「避けて照射した」という説明があるはずですが、この説明をうっかり忘れていると、照射漏れと勘違いしてしまうこともあります。

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VIO脱毛のように太い毛に照射した場合や色素沈着がある場合

VIO脱毛
VIO脱毛のような凹凸の多い箇所は照射漏れしやすい側面がある一方、その毛質肌質によって脱毛効果が下がりやすいといった特徴があります。
VIO部分は太い毛が密集して生えていることから毛根が強く、抜けにくいといった一面があります。
またIラインOラインはショーツとの摩擦によって色素沈着(黒ずみ)しやすく、肌のメラニン色素にレーザーが分散することで脱毛効果が下がりやすい箇所です。
以上からVIO脱毛の場合、思い通り毛が抜けなくても照射漏れではないこともあるのです。

肌が乾燥していることで脱毛効果が下がってまばらに抜けた場合

お肌が乾燥していると、水分量が不足しているためレーザーの浸透率が下がってしまいます。
また水分がレーザーの熱量を吸収しないため火傷や施術の痛みにつながりやすく、レーザーの出力を下げる場合があります。
このような背景から乾燥肌への施術は脱毛効果が下がりやすく、思い通りに毛が抜けなくても必ずしも照射漏れが要因とは限りません。

照射漏れの判定をしてもらうには、タイミングが大切

クリニックに照射漏れによって再照射をしてもらうには、クリニックに連絡する時期も大切となってきます。
照射後早すぎる段階で連絡しても「もう少し待ってください」と言われるだけ。
一方、照射漏れが判明してからあまりにも時間が経ちすぎると、照射漏れ以外の部位の毛が伸びてきてしまい、照射漏れの判定が難しくなってしまいます。
いったいどのタイミングでクリニックに連絡したら良いのでしょうか?

施術したクリニックの脱毛機によって、毛が抜けるまでの日数は異なる

ジェントルレーズPRO
クリニックでの施術後毛が抜け落ちるまでの日数は、実は施術で受けた脱毛機によって異なります。
クリニックで最も多く導入されているのが、レーザーの熱エネルギーによって毛根を破壊する熱破壊式タイプの脱毛機です。

熱破壊式タイプの脱毛機にはアレキサンドライトレーザーヤグレーザーダイオードレーザー3種類があり、比較駅照射後毛が抜けるまでの日数が短いことが特徴です。
アレキサンドライトレーザーなら照射後約5~14日、ヤグレーザーやダイオードレーザーなら約5日~21日程度で毛が抜け落ちることになります。

一方次世代型として注目される蓄熱式タイプの脱毛機による施術は、毛が抜けるまでの日数が長いことが特徴。
蓄熱式タイプダイオードレーザーでは照射後毛が抜け落ちるまでおよそ14~30日程度かかります。
このため、以上の日数を目安に肌状態を観察し、照射部位の毛が抜け落ちて一部の毛が目立ってきたらクリニックに連絡すると良いでしょう。
脱毛機による毛が抜け落ちるまでの日数の違いについて詳しく知りたい方はこちらをチェックしてみてください。
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クリニックが無料カウンセリングで説明した保証期間内に連絡することが大切

カウンセリング
照射漏れの対応がしっかりしているクリニックでは、上記のような脱毛機の特徴に合わせて照射漏れに対する保証期間が設定されています。

クリニックの保証期間例

  • リゼクリニック…照射後4週間以内
  • 湘南美容外科クリニック…ジェントルレーズ:照射後5日以降2週間以内
  • 湘南美容外科クリニック…ウルトラ美肌脱毛:照射後14日以降4週間以内

※湘南美容外科ではVIO脱毛は毛が抜けにくいメカニズムのため、照射漏れの保証の対象外
この保証期間は毛の毛周期の影響を考慮して設定されており、この保証期間を過ぎると照射漏れ以外の毛が伸びてくるため、照射漏れの判定が困難になります。
クリニックで施術を受けたら上記のような保証期間はしっかり肌の状態を確認し、照射漏れを見つけた時点ですぐにクリニックに連絡するようにしましょう。

リゼクリニック公式サイト

湘南美容クリニック公式サイト

照射漏れを発見した時にやるべきこと

照射漏れはクリニック側による人為的ミス。運悪く照射漏れに遭遇してしまった場合の具体的な対処法をご紹介します。
落ち着いて行動することで泣き寝入りしないようにしましょう。

ステップ①:絶対に自己処理をせず、毛はそのまま残しておく

照射漏れをクリニックに判定してもらうためには、照射漏れである証拠をクリニック側に提示する必要があります。
このため照射漏れによって抜けなかった毛は絶対に自己処理せずに残しておきましょう。

ステップ②:可能であれば、スマートフォンなどで照射漏れ部位の写真を記録しておく

照射漏れがわかってもすぐにクリニックに行けるとは限りません。
特にクリニックの再照射の保証期間内にクリニックに行くことが難しい方は、照射漏れの写真を添付してメールで送りましょう。
照射漏れの状態日付が確認できることで、保証期間後であってもクリニックが再照射に応じてくれる場合があります。
またクリニックに照射漏れについて伝える際、証拠の写真があるとスムーズに話が伝わるといったメリットもあります。

ステップ③:クリニックに連絡し、再診の予約をする

医療脱毛クリニックのほとんどが完全予約制のシステムを採用しています。
このため、いくら照射漏れが原因とは言え、いきなりクリニックに行って再診を受け付けてもらえるとは限りません。
照射漏れだと感じたらすぐにクリニックに連絡して、まずは再診の予約をしましょう。

ステップ④:クリニックの医師または看護師の診断のもと、無料で再照射をしてもらう

再診の日にはクリニックの医師または看護師が肌の状態を診て照射漏れの判断を行います。
肌の状態によって無事照射漏れと判断してもらえれば、そのまま無料再照射してもらうことができます。

まとめ

いかがでしたか?今回はクリニックで照射漏れに遭遇した場合に必要な対処法についてご紹介しました。
照射漏れは頻繁に起こることではありませんが、誰にでも照射漏れに遭遇する可能性があります。
このような場合でも落ち着いて対処すれば、無料再照射してもらうことができます。
施術を受けてから1~2週間後一部の毛固まりになって残っていたら照射漏れを疑いましょう。
クリニックの保証期間内に連絡すれば、スムーズに対応してもらうことができます。

照射もれを発見した時にやるべきこと

  • 絶対に自己処理をせず、毛はそのまま残しておく
  • 可能であれば、スマートフォンなどで照射漏れ部位の写真を記録しておく
  • クリニックに連絡し、再診の予約をする
  • クリニックの医師または看護師の診断のもと、無料で再照射をしてもらう

しかし、一番大切なことはクリニックを選ぶ時点で照射漏れ対応について確認することです。
今現在クリニックを検討中の方は無料カウンセリングで次の質問をしてみましょう。

  • 万が一照射漏れがあった場合には無料再照射してもらうことはできますか?
  • 照射漏れの判断はどのように自分で判断したら良いですか?
  • 照射漏れに気が付いた場合、施術から何日までに連絡したら良いですか?
  • 再照射次の施術の前にしてもらうことは可能ですか?

以上の質問にしっかり答えてくれるクリニックなら、万が一照射漏れに遭遇しても安心して通うことができるでしょう。
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