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院長のここだけの話

ほうれい線、私は「線」に入れないことがあります

DMTC CLINIC 院長 山中大介

「ほうれい線にヒアルロン酸を入れてください」というご相談はとても多いです。私は線の深さだけでなく、頬や小鼻の横の状態も見ています。線に直接入れる方法と、周囲の支えを整える方法を、原因と希望に応じて使い分けるためです。

線だけでなく、顔全体を見ます

ほうれい線の見え方には、皮膚の変化、頬のボリュームや位置、小鼻の横の支え、もともとの骨格など複数の要因が関係します。すべての方に同じ場所への注入が適しているわけではありません。

そのため、頬のボリュームの変化や小鼻の横(鼻翼基部)の支えの乏しさが背景にある場合は、そちらに足すほうが適切なことがあります。

直接入れる方法にも、周囲を整える方法にも役割があります

線に直接、適切な量を入れることで、少ない量でも変化を目指せる場合があります。一方、量や位置が合わないと、盛り上がりや段差が目立つことがあります。直接入れること自体が悪いわけではありません。

小鼻の横や頬の支えが不足している場合は、その部位への注入を検討することもあります。必要な量と仕上がりを見ながら、入れすぎないことを大切にしています。

細いしわが残る場合は、さらに別の判断を

無表情でも細いしわが残る場合は、皮膚の状態と製剤の適応を確認し、注入位置や量を慎重に判断します。溝を支える治療と、表面の細いしわへの対応を分けて考える必要があります。

完全に消えることはありませんが、改善が期待できます。変化の程度には個人差があります。

この部位で特に慎重にしていること

ほうれい線の周りには顔面動脈とその枝が走っています。器具の選択、少量ずつゆっくりした注入、必要に応じた逆流確認などを行いますが、どの方法でも血管閉塞のリスクをゼロにはできません。強い痛み、皮膚が白くなる・まだらになる変化は、すぐにご連絡ください。急な視覚異常は119番を含む救急対応が必要です。

必要な量と製剤は診察で決めます。ほうれい線(鼻唇溝)は、ジュビダームビスタの一部製品で国内承認の使用目的に明記されている部位です。アティエルは国内未承認のヒアルロン酸注入材です。

注入治療は自由診療(保険適用外)です。効果や経過には個人差があります。最新の費用、主なリスク・副作用、未承認製剤・適応外使用の説明は各治療ページをご確認ください。

ボトックスのリスク・注意点 / ヒアルロン酸のリスク・注意点 / 肌育注射の費用・注意点

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未承認医薬品等について

美容目的の注入治療は自由診療で、公的医療保険は適用されません。

ボトックス注射(ビエノックス・イノトックス)

未承認医薬品等:ビエノックス・イノトックスは、日本の医薬品医療機器等法上の承認を得ていない医薬品です。ボトックスビスタは国内承認薬です(眉間・目尻の表情じわ、65歳未満の成人の咬筋膨隆など)。承認された部位・目的以外(肩など)への使用は、承認範囲外の使用となります。

入手経路等:ビエノックスはBNC KOREA(韓国)の製剤を、医師の責任で韓国から個人輸入しています。イノトックスはMedytox(韓国)の製剤を、医師の責任で韓国から個人輸入し、日本法人が手続きを代行しています。ボトックスビスタは国内の正規流通品です。

国内の承認医薬品等の有無:同一成分(A型ボツリヌス毒素)の承認薬として、ボトックスビスタ(アラガン社)があります。

諸外国における安全性等に係る情報:ビエノックス・イノトックスは韓国で承認されています。米国のボツリヌス毒素製剤の処方情報では、作用が注射部位から離れた部位へ広がり、嚥下障害・呼吸障害などの重篤な症状が起こりうるとして警告されています。ビエノックス・イノトックスは、日本の承認審査で有効性・安全性が確認されたものではありません。

医薬品副作用被害救済制度:国内未承認の医薬品による健康被害は、救済制度の対象外です。国内承認薬でも、承認範囲外の使用は対象外となる場合があります。

ヒアルロン酸注入(アティエル)

未承認医薬品等:アティエル(Classic/Intensive/Volume)は、日本の医薬品医療機器等法上の承認を得ていない医療機器です。国内承認品(ジュビダームビスタなど)も、承認された使用目的・部位以外(鼻・涙袋・耳など)への使用は、承認範囲外の使用となります。

入手経路等:アティエルはメディトックス社(韓国)の製剤を、医師の責任で韓国から個人輸入し、日本法人が手続きを代行しています。ジュビダームビスタは国内の正規流通品です。

国内の承認医薬品等の有無:国内承認のヒアルロン酸注入材として、ジュビダームビスタシリーズ(アラガン社)などがあります。

諸外国における安全性等に係る情報:アティエルは韓国で承認されています。海外の当局は、注入材が血管内に入ると皮膚の障害・壊死や、まれに視力障害・脳卒中様の症状が起こりうるとして注意を呼びかけています。アティエルは、日本の承認審査で有効性・安全性が確認されたものではありません。

医薬品副作用被害救済制度:救済制度は医薬品を対象とする制度で、ヒアルロン酸注入材(医療機器)は対象外です。

肌育注射(ジュベルック・リジュラン・スネコス・プルリアル・ジャルプロ)

未承認医薬品等:ジュベルック、リジュラン(HB・i)、スネコス、プルリアル デンシファイ、ジャルプロ スーパーハイドロは、日本の医薬品医療機器等法上の承認を得ていない製品です。スキンバイブは国内承認の医療機器です(承認された部位・目的以外への使用は、承認範囲外の使用となります)。

入手経路等:国内未承認の製品は、各院の医師が代行業者(VALIQUE)を通じて個人輸入しています。

国内の承認医薬品等の有無:上記の未承認製品と同じ成分の国内承認品はありません。肌質改善を目的とした国内承認品として、スキンバイブ(アラガン社)があります。

諸外国における安全性等に係る情報:スネコスはイタリア、ジュベルック・リジュラン・プルリアル デンシファイ・ジャルプロ スーパーハイドロは韓国で承認されています。注射製剤では感染、しこり・結節、アレルギー反応などが起こることがあり、血管内に入ると皮膚の障害が起こる可能性があります。国内未承認の製品は、日本の承認審査で有効性・安全性が確認されたものではありません。

医薬品副作用被害救済制度:国内未承認の製品と医療機器は、救済制度の対象外です。

脂肪溶解注射(Deolipo)

未承認医薬品等:Deolipo(デオリポ)は、日本の医薬品医療機器等法上の承認を得ていない医薬品です(主成分:デオキシコール酸0.5%)。

入手経路等:各院の医師が代行業者(VALIQUE)を通じて個人輸入しています。

国内の承認医薬品等の有無:デオキシコール酸を主成分とする脂肪溶解注射で、国内で承認されたものはありません。

諸外国における安全性等に係る情報:同じ主成分の別製剤(Kybella等)は米国で成人のあご下の脂肪について承認されていますが、Deolipo自体は承認されていません。米国当局は、未承認の脂肪溶解注射で感染・瘢痕・皮膚の変形などの報告があるとして注意を呼びかけています。

医薬品副作用被害救済制度:国内未承認の医薬品のため、救済制度の対象外です。

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