ヒアルロン酸注入 / 鼻翼基部

鼻翼基部のヒアルロン酸注入

小鼻の付け根のくぼみにヒアルロン酸を注入し、ボリュームを補う治療です。ほうれい線の上の方の影や、口元が前に出て見える印象に関係することがあります。血管が集まる領域のため、適応とリスクの確認を特に慎重に行います。

01鼻翼基部の注入で相談が多いこと

  • 鼻の横から口元にかけての部分がへこんで見える
  • ほうれい線の「上の方」の影が気になる
  • 横から見たときに口元が前に出て見える
  • 中顔面が平坦に見える、立体感が乏しく感じる
  • ほうれい線に直接注入したが、思っていた変化と違った

これらの見え方には、骨の形、皮膚と脂肪の状態、歯並びやかみ合わせなど複数の要素が関係します。まず何が背景になっているかを確認します。

02適応を検討する場合/検討しない場合

検討する場合

  • 鼻翼基部まわりの骨の支えが乏しく、くぼみが確認できる
  • 顔全体を見たときに、この部位に足すことがバランス上ふさわしいと考えられる
  • 全身の状態、皮膚の状態に問題がない

検討しない、または慎重に判断する場合

  • 上顎の前突やかみ合わせの問題が主な背景にある場合(歯科矯正や外科的治療の領域です)
  • 皮膚のたるみが主な要因である場合
  • 過去に多量の注入物があり、現在の状態が把握しにくい場合
  • 鼻の手術歴があり、血流の状態が通常と異なる可能性がある場合
  • 注入部位やその周囲に炎症、感染、皮膚のトラブルがある場合
  • 妊娠中・授乳中、妊娠の可能性がある場合

この部位は、注入で対応できる範囲と、対応が難しい範囲の区別が重要です。診察の結果、この治療をお受けいただけないことや、別の方法をご提案することがあります。

03この部位の検討ポイント

製剤名だけで仕上がりが決まるわけではありません。診察では次の点を確認します。

  • 骨の形とくぼみの程度/どの層に、どれだけ足すか
  • 注入する層/血管走行・既往歴・製剤の特性に応じて検討します。特定の層や器具を選べば安全というものではありません
  • 製剤の硬さと量/硬い製剤ほどよい、多く入れるほどよい、ということはありません
  • 針かカニューレか/部位と状態に応じて方法を検討します
  • 顔全体のバランス/鼻、口元、頬、顎との関係
  • 過去の注入歴/製剤名、時期、部位、量

04直後の見た目と、落ち着いた状態は異なります

注入直後は腫れやむくみの影響を受けるため、その時点の見た目が最終的な状態ではありません。落ち着いた状態を評価する時期は、施術後にご案内します。持続期間は製剤・部位・注入量・個人差によって異なり、一定の期間を保証するものではありません。

ダウンタイム

  • 赤み、痛み、腫れ、内出血が生じることがあります
  • 内出血が出た場合、消えるまでに一〜二週間ほどかかることがあります
  • 施術当日の運動・入浴・飲酒や施術部位への刺激については、使用する製剤と施術内容に応じた説明に従ってください
  • 重要な予定の直前は避けてご予約いただくことをおすすめしています

05血流障害などのリスクも理解したうえで

一般的な副作用

赤み、痛み、内出血、腫れ、凹凸、左右差、しこりのような触感、感染。持続期間は製剤・部位・量・個人差によって異なり、一定期間を保証するものではありません。

鼻翼基部で特に注意するリスク

鼻とその周囲は、目や脳につながる血管との交通がある領域です。血管への誤注入や血管の圧迫などによって、皮膚の障害・壊死、視力障害・失明、脳梗塞などの重い合併症が起こることがあります。これらは回復しない後遺症を残すことがあります。鼻・鼻翼基部・眉間は、注入治療のなかでも特に慎重な判断が必要な部位とされています。

強い痛み、皮膚が白くなる・まだらになる、見え方の変化、手足の力が入らない、ろれつが回らないといった症状がある場合は、様子を見続けずに直ちに施術した医療機関へご連絡ください。急な視覚異常や麻痺などの症状では、連絡の返答を待たず119番などの救急対応を求めてください。

時間が経ってから生じることのある変化

  • 注入から数か月〜数年後に、しこり(遅発性結節)や炎症をともなう腫れが生じることがあります
  • 遅れて生じるしこりや炎症には複数の原因があり、感染の有無を含めた評価が必要です
  • 感染症にかかったとき、ワクチンを接種したときなどに、注入部位が一時的に腫れることがあります
  • 製剤が少しずつ移動し、時間の経過とともに形の見え方が変わることがあります
  • 口のまわりにヘルペスの既往がある方では、注入が引き金となって再発することがあります
  • 歯科治療中、歯や周囲の感染、副鼻腔炎がある場合は事前にお知らせください。炎症・感染の状態から施術時期を判断します

溶解剤について

ヒアルロン酸分解酵素を用いても、すべての製剤・すべての症状を元に戻せるわけではありません。溶解剤そのものにもアレルギー(アナフィラキシーを含む)などのリスクがあります。「気に入らなければ溶かせばよい」という前提ではなく、入れる前に仕上がりの希望を共有していただくことが重要です。

必ず事前にお知らせいただきたいこと

  • 妊娠中・授乳中、妊娠の可能性
  • 服用中のお薬(血液をさらさらにするお薬、ステロイド、免疫に関わるお薬など)
  • アレルギー歴、麻酔薬によるトラブルの既往
  • 鼻や顔面の手術歴、糸やインプラントなど体内にある異物
  • 他院を含む注入歴(製剤名・時期・部位・量)
  • 歯科治療の予定、副鼻腔炎や歯性感染の既往

06料金・治療期間

ヒアルロン酸製剤 自由診療・税込

  • アティエル(Classic/Intensive/Volume) 各1cc 14,800円
  • ジュビダームビスタ ウルトラプラスXC 1cc 19,800円
  • ジュビダームビスタ ボリューマXC 1cc 29,800円
  • レスチレン(リド/リフトリド) 各1cc 29,800円(日本橋院)
  • ジュビダームビスタ ボラックスXC 1cc 32,800円

製剤1ccあたりの料金 14,800円〜32,800円。治療総額ではありません(鼻翼基部の標準的な使用量は左右あわせて 1cc です)

そのほかに生じる費用 複数部位施術 5,500円 /ヒアルロン酸再注入料 5,500円/初診料・再診料 無料/医師指名料 5,500円/山中医師指名料 8,800円/当日・無断キャンセル料 5,500円

カウンセリング料は3,300円です。5,500円以上の施術契約、または化粧品・サプリメント等の購入で無料になります。

麻酔を使用する場合の料金(税込)

  • ブロック麻酔:5,500円(3部位まで)
  • 表面麻酔:5,500円
  • 笑気麻酔:30分 11,000円

麻酔の選択・必要性は施術内容と診察によって異なります。使用する麻酔と追加料金を施術前にご説明します。

治療期間と回数 1回の施術ごとに治療を行い、追加や修正が必要になる場合があります。効果は永続的なものではなく、製剤・部位・量・個人差によって持続期間が異なります。追加や修正をご希望の場合は、落ち着いた状態を確認したうえで判断します。

本治療は自由診療(自費診療)です。公的医療保険は適用されません。必要な量と総額は診察後に確定し、施術前にご確認いただきます。

料金一覧を見る

07相談から施術まで

  1. ご希望と治療歴の確認
    気になっている見え方、これまでの注入歴、手術歴をお聞きします。
  2. 診察と治療内容の検討
    顔全体の状態を確認し、適応の有無、製剤・量・注入する層を検討します。
  3. 費用と注意事項の確認
    総額、リスク、施術後の注意点をご確認いただいたうえで判断していただきます。

08鼻翼基部の注入のよくある質問

何cc必要ですか?

当院の標準的な使用量は1ccです。部位だけで一律には決められません。骨格、皮膚の状態、すでに入っている注入物、希望する変化を確認したうえで検討します。必要量と総額は施術前に必ずご確認いただきます。

ほうれい線に直接入れるのと、どう違いますか?

作用する場所が異なります。ほうれい線の線そのものに足す方法と、その上の土台にあたる部分に足す方法では、適している状態が違います。線の部分に足すことが適切な場合もあれば、そうでない場合もあります。顔全体の状態を見て、どこに何を足すかを検討します。

口元が前に出て見えるのは改善しますか?

背景によります。鼻翼基部のくぼみが関係している場合には検討できますが、上顎の前突やかみ合わせが主な要因である場合、注入では対応が難しく、歯科矯正や外科的治療の領域になります。診察でどの要因が関係しているかを確認します。

ほかの部位より危険な部位ですか?

鼻とその周囲は、目につながる血管との交通がある領域であり、注入治療のなかでも特に慎重な判断が必要な部位とされています。どの部位であっても血管に関わるリスクはゼロにはなりませんが、この部位では適応の確認、注入する層と量、方法の選択を特に慎重に行います。リスクを理解したうえでご判断いただく必要があります。

別の院で入れたヒアルロン酸が残っています。

可能な範囲で製剤名・時期・部位・量の情報をお持ちください。追加注入の可否は、状態を確認したうえで判断します。情報が不明な場合、追加をお受けできないことがあります。

09使用する医療機器・医薬品と承認状況について

自由診療であること

このページでご案内する美容目的の治療は自由診療(自費診療)です。公的医療保険は適用されません。

1. ヒアルロン酸製剤について

使用する製剤 使用する製剤は部位や担当医によって異なります。取り扱うヒアルロン酸注入材にはジュビダームビスタシリーズ、アティエル、レスチレンがあります。このページにある料金一覧は、すべての製剤をこの部位に使用するという意味ではありません。診察で適した製剤を検討し、正式な製品名・使用量・費用をご説明します。

承認状況 ジュビダームビスタやレスチレンの国内承認品は、医薬品ではなく医療機器(ヒアルロン酸使用軟組織注入材)です。使用目的、注入する層、対象となる患者の条件は製品ごとに異なります。承認範囲と警告・禁忌を、実際に使用する製品ごとに確認します。

アティエルは国内未承認のヒアルロン酸注入材です。

国内承認された製品の使用目的

同じジュビダームビスタシリーズでも、承認された目的・注入層・対象部位が異なります。次の一覧は製品情報であり、すべての製品を当院のすべての部位で使用するという意味ではありません。

製品ごとの承認目的と注意事項を見る

ジュビダームビスタ ウルトラ XC

顔面の中等度から重度のしわ・溝(鼻唇溝等)の修正。真皮中層部から深層部に使用。

口唇・眼瞼、隆鼻術等の形状変更は適応に含まれません。

医療機器承認番号:22700BZX00139000

ジュビダームビスタ ウルトラ プラス XC

顔面の中等度から重度のしわ・溝(鼻唇溝等)の修正。真皮中層部から深層部に使用。

口唇・眼瞼、隆鼻術等の形状変更は適応に含まれません。

医療機器承認番号:22700BZX00138000

ジュビダームビスタ ボリフト XC

顔面の中等度から重度のしわ・溝(鼻唇溝等)の修正。真皮中層部から深層部に使用。

口唇・眼瞼、隆鼻術等の形状変更は適応に含まれません。

医療機器承認番号:23000BZX00159000

ジュビダームビスタ ボリューマ XC

成人の中顔面・下顎部・こめかみで減少したボリュームの増大。皮下・骨膜上深部に使用。

添付文書の警告では、眉間・眼窩周囲等への注入を行わないよう定められています。

医療機器承認番号:22800BZX00338000

ジュビダームビスタ ボルベラ XC

成人の顔面のしわ、へこみの修正、口唇増大。目的に応じて真皮・皮下~骨膜上・口唇粘膜内/皮下に使用。

眼瞼への使用・隆鼻術は適応に含まれません。

医療機器承認番号:23000BZX00331000

ジュビダームビスタ ボラックス XC

成人の顔面のボリューム回復・増大。皮下又は骨膜上深部に使用。

口唇・眉間・眼窩周囲は適応に含まれません。警告では眉間・眼窩周囲等に注入しないよう定められています。

医療機器承認番号:30200BZX00254000

スキンバイブ by ジュビダームビスタ

成人の顔面・頸部の小じわ等の表面のへこみ修正と、保水性・弾力性等の皮膚状態の改善。皮内に使用。

眼瞼・口唇・隆鼻術は適応に含まれません。輪郭のボリューム増大を目的とする製品とは承認目的が異なります。

医療機器承認番号:30200BZX00389A01

これらは国内承認の高度管理医療機器です。製造販売業者はアッヴィ合同会社、製造業者はアラガン アンデュストリー(フランス)です。成分やアミド型局所麻酔薬等への過敏症歴は、診察時にお伝えください。

血管内への注入は禁止されています。血管閉塞により皮膚壊死、視力障害・失明、脳卒中等を起こす可能性があります。承認範囲外であることと、添付文書で注入しないよう警告されている部位であることは、区別して説明します。

参照:各製品の日本の添付文書(ジュビダームビスタ6製品:2023年8月版、スキンバイブ:2025年8月版)。実際に使用する製品と、その最新の添付文書に沿って判断します。

入手経路 ジュビダームビスタなどのアラガン製品はアラガン社から直接仕入れています。その他の製剤は、当院医師が韓国から個人輸入しています。輸入元の国と製造国は同じとは限りません。

国内の承認医療機器の有無 国内には承認されたヒアルロン酸注入材があります。

諸外国における安全性等に係る情報 海外で報告されている主な有害事象は、注入部位の腫れ・痛み・内出血・結節、血管閉塞による皮膚壊死、視力障害・失明、脳梗塞などです。

2. ヒアルロン酸分解酵素(溶解剤)について

使用する製剤 ハイラックス(HIRAX/動物由来のヒアルロニダーゼ製剤)

ヒアルロン酸を分解する酵素を用いた薬剤で、注入後の修正や合併症への対応で使用を検討します。溶解の程度や必要回数は製剤と状態によって異なり、希望する範囲だけを正確に溶かせることや、合併症からの回復を保証するものではありません。アレルギー反応・アナフィラキシーのリスクがあります。

承認状況 ハイラックスは国内未承認の医薬品として使用しています。

入手経路 当院医師が韓国から個人輸入しています。

諸外国における安全性等に係る情報 報告されている主な有害事象は、アレルギー反応(アナフィラキシーを含む)、注入部位の腫れ・発赤・痛みなどです。

公的制度の取扱い

本治療は公的医療保険の対象外です。医療機器による健康被害は、医薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象にはなりません。併用する溶解剤などの医薬品については、製品と使用方法により扱いが異なります。

希望する治療を、相談する。

平日 11:00〜20:00 / 土日祝 10:00〜19:00

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治療内容に関するお問い合わせ先

DMTC CLINIC 日本橋院
東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント B1
電話:03-6910-3820(診療時間内)

治療内容に関するお問い合わせは上記窓口へ。ほかの院の連絡先は各院案内をご覧ください。

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