ヒアルロン酸は、注入したその場で形の変化が分かる治療です。だからこそ、施術後に鏡を見て「思ったより膨らんでいる」「左右で違う」と不安になる方もいます。今回は、施術後の経過と、私がいちばん伝えたい「様子を見ないでほしい症状」についてお話しします。
直後の見た目は、完成形ではありません
| 症状 | 経過の目安 |
|---|---|
| 赤み・針跡 | 数時間〜数日で目立たなくなることが多い |
| 腫れ・むくみ | 数日〜1週間ほど。部位や量で差がある |
| 内出血 | 出た場合、目立たなくなるまで2週間ほどかかることがある |
| 触ったときの硬さ・凹凸 | 時間とともになじむことが多い |
直後は腫れやむくみも見た目に影響しています。
施術部位を強く押したり、自己判断でマッサージしたりしないでください。運動・飲酒・長時間の入浴などの再開時期は、部位や状態に応じて担当医の案内に従ってください。気になる腫れや凹凸が続く場合も、自分で直そうとせずご相談ください。
「これだけは様子を見ないで」
ヒアルロン酸で最も注意すべき合併症は、血管閉塞です。注入部位の強い痛みや、皮膚が白くなる・まだらになるといった変化があれば、様子を見続けずにすぐにクリニックへ連絡してください。急な視覚異常がある場合は、119番を含む救急対応が必要です。
血管閉塞が起きたときは溶かす処置をしますが、早く対応できた場合でも、回復に時間がかかり、影響が残ることもあります。だから「起きたら溶かせばいい」ではなく、起こさないことが何より大切だと考えています。
起こさないために、私がしていること
血管閉塞が起こりやすい部位は、ある程度決まっています。私はアラガン社が用意する解剖の専門家による講習をマンツーマンで受け、血管の走行だけでなく、なぜ閉塞が起きるのか、それを避けるにはどう打てばよいのかまで学んできました。
実際の施術では、部位に応じた器具の選択、少量ずつゆっくりした注入、必要に応じた血液の逆流確認、過度な圧をかけないことを意識しています。ただし、カニューレや逆流確認を用いても、血管閉塞のリスクをなくせるわけではありません。
ヒアルロン酸は、担当する医師の経験によって仕上がりが変わりやすい治療です。どのクリニックで受けるにしても、担当医の経験や考え方は遠慮なく聞いてみてください。
大切な予定がある方は、逆算スケジュールもあわせてご覧ください。
注入治療は自由診療(保険適用外)です。効果や経過には個人差があります。最新の費用、主なリスク・副作用、未承認製剤・適応外使用の説明は各治療ページをご確認ください。
