高い痩身効果で近年注目を集める医療ダイエットですが、「痩せない」「効果が出ない」と感じている人もいるようです。
医療ダイエットで痩せないときは、痩せない原因を確認し、信頼できる医師のサポートのもとで安全に取り組むことが大切。
自分の体質や希望する痩せ方に合った治療方法を選択することで、より効率的に理想の身体を手に入れることができるでしょう。
医療ダイエットで失敗しないために、痩せない理由や効果を高めるポイントについて紹介していきます。
なぜ痩せない?医療ダイエットで効果を実感できない理由
医療ダイエットは高い痩身効果が期待できるダイエット方法として知られていますが、効果を実感できない人もいるようです。
医療ダイエットで痩せられない理由をまとめました。
治療の種類や施術回数によって効果の即効性と持続性が異なる
ダイエット内服薬や注射・点滴、医療ダイエット機器など、さまざまな種類がある医療ダイエット。
治療の種類や施術回数によって、効果の即効性と持続性が異なります。
例えば脂肪吸引の場合はすぐに効果を実感できますが、医療ダイエット機器では1〜3ヶ月ほどかかることも。
ダイエット内服薬や注射・点滴は持続性が低いので、痩せたと感じるまで使用を続ける必要があります。
治療の種類ごとの特徴やメリット・デメリットを知っておくことで、焦らずダイエットに取り組むことができるでしょう。
正しい方法で注射・服用できていない
ダイエット内服薬やダイエット注射は、自宅で手軽にできるところが人気の医療ダイエットです。
しかし、すべてを自分で管理しなくてはならないため、正しく使用できないと十分な効果を得ることはできません。
ダイエット内服薬であれば、服用するタイミングや量・薬の管理方法などに注意が必要です。
ダイエット注射の場合は、適切な場所に注射できているか、薬剤が最後まで注入できているかなどを確認しましょう。
併用している市販の薬やサプリメントとの組み合わせが良くない
継続して服用している市販薬やサプリメントがある場合、組み合わせが良くないと医療ダイエットの効果を実感できなくなる可能性があります。
医師に処方された薬と市販の薬・サプリメント・健康食品を同時に摂取すると、効果が弱くなったり強くなり過ぎてしまったりすることも。
また、複数の薬やサプリメントを同時に摂取すると、副作用が起こりやすくなってしまいます。
どうしても他の薬やサプリメントを併用したい場合は、必ず医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
生活習慣・腸内環境が乱れている
医療ダイエットを続けていても、生活習慣や腸内環境が乱れていると効果が出にくくなってしまいます。
厳しい食事制限をしなくても痩せられるのが医療ダイエットのメリットですが、暴飲暴食を続けていては痩せることはできません。
バランスの良い食事を心がけることで、ダイエット期間が終わった後もスリムな体をキープできますよ。
発酵食品や食物繊維を積極的に摂取して腸内環境を整えれば、基礎代謝が高まり痩せやすい身体作りに繋がります。
医療ダイエットを効率よく進めるためには、過度な飲酒や喫煙は控え、しっかり睡眠をとることも大切です。
運動不足で基礎代謝が下がっている
運動不足により基礎代謝が低下すると、生命活動を維持するために消費するエネルギー量が減少。
医療ダイエットを続けても、痩せにくい体質になってしまいます。
基礎代謝は筋肉量が減ることで低下するため、適度な運動をして基礎代謝を上げるようにしましょう。
基礎代謝が上がるとエネルギー消費量が増えるだけでなく、血行が促進されより脂肪を燃焼しやすくなります。
過度な運動は必要ありませんが、家で簡単にできるストレッチや筋トレ・ウォーキングなどを行うと有効です。
医療ダイエットが体質に合っていない
痩身効果が高いとされる医療ダイエットですが、すべての人に合うとは限りません。
特に内服薬や注射・点滴を使用した医療ダイエットは、副作用やアレルギー反応を起こすことがあります。
嘔吐や下痢・頭痛などの症状は一時的であることが多いですが、人によっては生活に大きな影響を与えることも。
ダイエットをするときは、自分の体質に合った方法を探すことも重要です。
求めている効果と治療方法が合っていない
医療ダイエットにはさまざまな種類があり、それぞれ効果が異なります。
自分の求めている効果と治療方法が合っていないと、痩せたと実感しにくくなってしまうでしょう。
体重を減少させたい人には、食欲抑制や代謝促進効果のある内服薬や注射・点滴がおすすめ。
顔や脚など部分痩せをしたい人は、医療ダイエット機器や手術を用いた医療ダイエットを選びましょう。
どのような治療方法が合っているかは、カウンセリング等で聞いておくとスムーズですよ。
効果や感じ方に個人差がある
どのようなダイエットにも共通することですが、医療ダイエットの効果や感じ方には個人差があります。
たとえばGLP-1を使用した場合、1ヶ月で3kg体重が落ちる人もいれば、1kgしか痩せないという人もいるでしょう。
また、同じ3kgでも、「3kgも痩せた」と感じるか「3kgしか痩せなかった」と感じるかは人それぞれ。
自分では痩せていないと思っていても、周りの人からしたら十分痩せている可能性もあるでしょう。
医療ダイエットを始める際は、目標を明確に設定しておくと効果を感じやすいですよ。
【種類別】そもそも医療ダイエットはどのくらい痩せられる?
そもそも医療ダイエットは、どのくらい痩せられるものなのでしょうか。
医療ダイエットの種類別に、仕組みや効果について解説していきます。
ダイエット内服薬の仕組みと効果
ダイエット効果のある薬を服用するだけという手軽さで、近年人気が高まっているダイエット内服薬。
GLP-1受容体作動薬・SGLT2阻害剤・脂肪吸収抑制剤・食欲抑制剤など、さまざまな種類があります。
食欲を抑制させたり、糖・脂質の吸収・血糖値の上昇を抑えたりする作用があり、厳しい食事制限をしなくても自然と体重をコントロールできるように。
効果には個人差がありますが、1ヶ月で1〜5kgほどの減量が期待されます。
ダイエット内服薬で痩せるためには、毎日しっかり継続して服用することが大切。
薬は必ずクリニックで処方してもらい、用法・用量を守って服用するようにしましょう。
痩せたからといってすぐに服用を中止せず、低カロリーな食事に体が慣れるまで続けるとリバウンドしにくくなりますよ。
ダイエット注射・点滴の仕組みと効果
ダイエット注射には、自宅でできる方法とクリニックで受ける方法の2種類があります。
自宅でできるダイエット注射は、近年特に人気を集めている「GLP-1」です。
GLP-1がインスリンの分泌を促すことで自然と食欲が抑制され、無理なく食事を減らすことが可能に。
自分で注射を打つため、クリニックに通わなくていいという手軽さも人気の秘密です。
クリニックでは、薬剤を注射し脂肪細胞自体を溶解・破壊する「脂肪溶解注射」を受けることができます。
GLP-1は1ヶ月で1〜2kgほど痩せられますが、脂肪溶解注射では体重を大きく落とすことはできません。
体重を減らしたい人はGLP-1、部分痩せしたい人は脂肪溶解注射を選ぶのがおすすめです。
また、新陳代謝や脂肪燃焼を促進する成分が含まれたダイエット点滴は、痩せやすい体質に改善する効果が期待できます。
点滴をするだけで痩せるわけではないので、他のダイエットにプラスしてよりダイエット効果を上乗せさせましょう。
医療ダイエット機器の仕組みと効果
医療ダイエット機器を用いた医療ダイエットにはさまざまな種類があり、それぞれ仕組みや効果が異なります。
多くのクリニックで導入されている「脂肪冷却」は、機械で脂肪を凍らせて体外へ排出する治療法。
1回の施術で、およそ20%の脂肪を減少させることができます。
超音波により発生した熱エネルギーで脂肪細胞を破壊する「医療ハイフ」は、肌を引き締めるため美容効果も期待できる医療ダイエットです。
これらの医療ダイエット機器は部分痩せに特化しており、体全体をスリムにしたり体重を大幅に減少させる効果はありません。
ダイエット内服薬や食事制限・運動などと併せて利用することで、体重を落としつつ細くなりにくい部位もしっかり痩せることが期待できますよ。
医療ダイエット機器は種類によって用途が異なるため、部分痩せしたい部位に適した機器を選ぶようにしましょう。
脂肪吸引の仕組みと効果
脂肪吸引とは、カニューレと呼ばれる専用の管を使用し、皮下脂肪を直接吸引・除去する医療ダイエットです。
医療ダイエット機器同様、脂肪細胞を減らす治療方法なので、リバウンドしにくいのが嬉しいポイント。
1度の施術で確実な効果を得られるため、他のダイエット方法で効果を得られなかった人にもおすすめです。
しかし、脂肪吸引は施術をした場所のみ痩せる治療方法なので、体重を減少させる効果はありません。
一度の施術で取り除ける脂肪量は、体重の3〜5%まで。
体重には大きな変化が現れませんが、顔や二の腕・背中・太ももなど脂肪の落ちにくい箇所に行うことで、部分痩せして理想のボディラインに近付きますよ。
脂肪吸引は手術になるため、仕上がりは医師の技術力に左右されます。
脂肪吸引で安全に・綺麗に痩せるためには、信頼できるクリニックや医師を見つけることが最も大切です。
医療ダイエットの効果を高める6つのポイント
痩身効果の高い医療ダイエットですが、ただ始めるだけでは効率的に痩せることはできません。
医療ダイエットの効果を高める、6つのポイントを紹介します。
医療ダイエットの治療を継続して受ける
医療ダイエットは効果が出たらすぐに止めるのではなく、治療を継続して受けることが大切です。
GLP-1などのダイエット内服薬や注射は1ヶ月で数キロ痩せることも可能ですが、使用を中止するとダイエット効果がなくなってしまいます。
低カロリーな食事に慣れる前に医療ダイエットを止めてしまうと、食欲が増え元の食生活に戻ってしまうことに。
また、脂肪吸引など1回の施術で効果の出る施術を受けたとしても、その後に暴飲暴食を続ければあっという間にリバウンドしてしまいます。
医療ダイエットは理想の身体になるだけでなく、ダイエット中の生活習慣が身に付くまで続けるようにしましょう。
食事を見直す
医療ダイエットをしている間は厳しい食事制限をする必要はありませんが、偏った食生活をしている人は要注意。
甘いものや脂っこいものを好きなだけ食べていると、医療ダイエットの効果を半減させてしまいます。
栄養バランスの取れた食事を適切な量取ることで、より効率的に痩せることができますよ。
クリニックによっては、医療ダイエットメニューの中に食事・栄養管理サポートのプランが用意されています。
正しい食生活を身に付ければ医療ダイエット効果を高めるだけでなく、ダイエット終了後にスリムな体をキープすることにも役立ちます。
運動を習慣化して代謝を上げる
運動をしなくても痩せられる点が医療ダイエットのメリットですが、軽い運動をプラスすればより効果を高めることが可能です。
運動をして筋肉量が増えると、代謝が上がり消費するエネルギー量がアップ。
基礎代謝が高くなると太りにくい体質になるため、リバウンド防止にも有効です。
とはいえ、激しい運動をする必要はなく、軽い運動を毎日続けることがポイント。
ストレッチや筋トレ・ジョギングなど、気軽にできる運動を習慣化させるのがおすすめです。
規則正しい生活を心がける
医療ダイエットの効果をより高めたいなら、規則正しい生活を心がけるようにしましょう。
バランスの取れた食事や適度な運動のほか、毎日の入浴や十分な睡眠・ストレスを溜めないことも大切です。
規則正しい生活を送ることで心身ともに健康になり、血行促進や基礎代謝アップの効果が期待できます。
1日だけ健康な生活をするのではなく、食事のタイミングや就寝・起床時間を一定にするなど、毎日の生活リズムを整えるよう意識してみてください。
痩せやすいタイミングに治療を行う
女性の場合、生理前や生理中は痩せにくい時期になるため、医療ダイエットを始めるのには向いていません。
排卵後から生理が始まるまでの「黄体期」は、黄体ホルモンの分泌が高まり水分や栄養を溜め込みやすい時期。
医療ダイエットを行っても、十分な効果を得られない可能性があります。
治療を行うタイミングは、生理が終わった後の「卵胞期」と呼ばれる時期がベスト。
卵胞ホルモンが増加し代謝をアップさせるため、医療ダイエットを行うのに最も適した時期です。
複数の医療ダイエットを組み合わせる
医療ダイエットは1つの方法だけではなく、複数の方法を組み合わせることでより高い効果を発揮します。
医療ダイエット機器や脂肪吸引は、気になる部分の脂肪細胞を破壊・除去する医療ダイエットです。
部分痩せすることはできますが、全身痩せや体重減少は得意としていません。
一方、リベルサスを始めとするGLP-1受容体作動薬は、食欲を抑え自然な体重減少をサポート。
両方を組み合わせれば、体重を落としつつ気になる部位をしっかり部分痩せすることが叶いますよ。
医療ダイエットについてよくある質問
医療ダイエットについて、よくある質問をまとめました。
これから医療ダイエットを始める人も、医療ダイエットで痩せられなかった人も、ポイントを押さえることで理想の身体に近付くことができますよ。
医療ダイエットに向いてない人の特徴はありますか?
高い痩身効果が期待できる医療ダイエットですが、向いていない人もいます。
薬によるアレルギーがあったり、肌が弱い・既往症があるなどの人は、医療ダイエットに向いていません。
また、GLP-1は高度肥満の人のために開発されたダイエット薬なので、BMIが20以下の人は効果が感じにくくなっています。
医療ダイエットは料金が高額になりやすいため、体質に合っていないと感じたら、無理せず別のダイエット方法を検討するようにしましょう。
医療ダイエットではどのくらい体重を落とせますか?
一般的に医療ダイエットでは、3〜6ヶ月で5〜10キロ体重を落とせるとされています。
ただし、医療ダイエットの効果には個人差があり、治療法や体質・生活習慣によっても落とせる体重は変わってきます。
特に脂肪吸引や医療ダイエット機器は、体重を落とすよりもボディラインを整えることを目的とした施術です。
目標とする体重がある場合は、医師と相談しておくようにしましょう。
医療ダイエットに併せて運動や食習慣を意識することで、より効率的に体重を落とすことができますよ。
医療ダイエットはいつから効果が出ますか?
医療ダイエットを始めてから、1〜3ヶ月ほどで効果を実感する人が多いようです。
ただし、治療方法によって効果の出る時期が異なるため、事前に確認しておくと安心です。
早く効果を感じたい場合は、脂肪吸引がおすすめ。
数日〜1ヶ月ほどで見た目の変化を感じられるでしょう。
医療ダイエット機器の場合は複数回施術を受ける必要があり、効果が出るまで数ヶ月かかります。
ダイエット内服薬やダイエット注射・点滴もすぐに効果が出るわけではないため、痩せたと感じられるまで治療を続けることが大切です。
医療ダイエットはどのくらい続ける必要がありますか?
医療ダイエットは短期間で効果が出るものではないため、4〜6ヶ月ほど続ける必要があります。
効果が感じられないからといってすぐに治療を中断してしまうと、身体が痩せる準備を始めていても元に戻ってしまうことに。
1度の施術で効果の出る脂肪吸引以外は、効果をしっかり実感できるまで続けるようにしましょう。
また、短期間で急激に体重を落とすダイエットは、リバウンドを引き起こす原因になります。
たとえばGLP-1を使用したダイエットの場合、1ヶ月に痩せていいのは体重の5%までとされています。
じっくり時間をかけて少しずつ痩せることで、リバウンドしづらく健康的に痩せることができますよ。
医療ダイエットをすると痩せやすい体質になりますか?
医療ダイエットをすることで、理想の身体に近付きつつ痩せやすい体質になることが期待できます。
ダイエット内服薬やダイエット注射・点滴を使用すると、自然と食欲が減少し少ない食事量で満足できるように。
薬剤の中には基礎代謝をアップする効果が期待できるものもあるため、脂肪が分解しやすくなり痩せやすい体質に改善されることでしょう。
また、脂肪吸引や医療ダイエット機器・脂肪溶解注射を用いた施術では、肥満原因である脂肪細胞を直接破壊・除去。
脂肪細胞の数が減ることで太りにくくなり、リバウンドを防ぐことも可能になります。
医療ダイエットで痩せるために気を付けた方がいいことはありますか?
医療ダイエットで痩せるために、次のような点に注意しましょう。
医療ダイエットの中には、副作用やダウンタイムが発生することがあります。
種類ごとにどのようなリスクがあるか、事前に調べておくと安心ですよ。
また、複数の医療ダイエットを組み合わせる際は、より効率的な組み合わせをチョイスすることが大切。
効果も費用も高い医療ダイエットは、安心して任せられるクリニックを選ぶことが何より重要です。
信頼できる医師とじっくり話し合い、最適な治療プランを決定しましょう。
【結論】医療ダイエットで痩せない原因を確認し医師のサポートのもと安全に取り組もう !
今回は、医療ダイエットで痩せない理由や、失敗しないためのポイントについて解説していきました。
痩せない原因をしっかり確認し、信頼できる医師のサポートのもと安全に取り組むことで、医療ダイエットを成功させることができます。
医療ダイエットで効果を実感できないときは、以下のポイントを確認してみましょう。
- 効果の持続性や即効性
- 正しい方法で医療ダイエットができているか
- 薬やサプリメントとの飲み合わせ
- 生活習慣の乱れ・運動不足
- 希望する効果と治療方法が合っているか
医療ダイエットは効果の現れ方や感じ方に個人差があるため、医師と相談の上、最適なプランを検討することが大切です。
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