料金表を見て、「同じボトックスなのに、なぜこんなに値段が違うの?」と驚かれる方がいます。ここだけの話、価格には国内の承認状況や仕入れ方などの違いも関わります。値段だけで判断せず、製剤ごとの特徴を知って選んでいただきたいと思います。
3つの製剤の違い
| ボトックスビスタ | イノトックス | ビエノックス | |
|---|---|---|---|
| 製造 | アメリカ(アラガン社) | 韓国(Medytox社) | 韓国(BNC KOREA社) |
| 国内承認 | あり(条件付き) | なし(未承認) | なし(未承認) |
| 入手経路 | メーカーから直接仕入れ | 医師が韓国から個人輸入 | 医師が韓国から個人輸入 |
持続期間の目安は、3製剤とも3〜4か月です。ただし、部位・量・筋肉の状態などで変わります。また、製剤ごとの単位は単純に換算できないため、「同じ100単位なら同じ効き方」というわけではありません。
値段の差は、主に「承認」の差です
ボトックスビスタは、国内で承認を受けた医薬品です。ただし承認されているのは、65歳未満の成人の眉間・目尻の表情じわと、咬筋膨隆(エラ)です。それ以外の部位、たとえば肩やふくらはぎへの使用は、承認の範囲外になります。
イノトックスとビエノックスは、国内では承認を受けていない医薬品で、当院の医師の責任で韓国から個人輸入しています。
値段以外に知っておいてほしいこと
いちばん大きな違いは、万が一健康被害が起きたときの公的な救済制度の扱いです。国内未承認のイノトックスとビエノックスは、医薬品副作用被害救済制度の対象外です。ボトックスビスタも、承認の範囲外で使った場合は、原則として対象になりません。
私の選び方
眉間・目尻・エラのように国内承認の範囲で使える部位で、承認製剤を希望される方にはボトックスビスタをご案内しています。費用を抑えたい方には、承認状況や救済制度の違いをご説明したうえで、イノトックスやビエノックスを選んでいただくこともあります。どれを選ぶかは、説明を聞いたうえで患者さまに決めていただいています。
注入治療は自由診療(保険適用外)です。効果や経過には個人差があります。最新の費用、主なリスク・副作用、未承認製剤・適応外使用の説明は各治療ページをご確認ください。
