料金表を見て、「涙袋とリップだけ、なぜ技術料が別にかかるの?」と思った方もいるかもしれません。ここだけの話、この2つは少ない量で見た目が大きく変わる、一番ごまかしのきかない部位だからです。今回は技術料の理由と、この治療でできること・できないことをお話しします。
技術料をいただいている理由
涙袋や唇は、使う量が少ない一方、わずかな量や位置の違いがそのまま見た目に出ます。左右差や凹凸も目立ちやすく、入れながら何度も確認する必要があります。
特に繊細さが求められるのが涙袋です。薄い皮膚と目に近い位置のため、わずかな凹凸が目立ちやすく、後からの調整にも限界があります。周囲に強い圧をかけないよう、注入する段階で量と位置を慎重に確認します。
涙袋と唇は、見た目を確認しながら注入します。患者さまにも鏡で確認していただき、ご希望を大切にしています。そのうえで、安全性や医学的な限界がある場合には、追加を控える提案もします。
できること
涙袋:できるだけ左右差をなくし、理想の形に近づける
唇:ボリュームを足す、輪郭や形を整える、左右のバランスを整える
控えめな仕上がり:「周りに気づかれたくない」というご希望に合わせて、量を抑えて注入する
できないこと
完璧な左右対称:顔にはもともと左右差があり、ヒアルロン酸でそろえられる範囲には限りがあります
目の下のたるみ・くぼみの解消:涙袋に入れても、その下のたるみやくぼみは消えません。原因によっては、別の部位への注入や別の治療を考えます
「入れすぎても溶かせば元どおり」:溶かす薬にもアレルギーなどのリスクがあり、狙った分だけを溶かすのは難しいため、必ず元に戻せるとは限りません
ずっと同じ形を保つこと:効果は永続的ではなく、口元は動きが多いぶん、ほかの部位より持ちが短く感じられることがあります
足りなければ後から足せますが、入れすぎたものを元に戻すのは簡単ではありません。だから私は、この部位こそ「もう少し」を控えるようにしています。
目元・口元ならではの注意点
目元は腫れや内出血が目立ちやすいため、大切な予定の2週間前まで(初めての方は4週間前まで)を目安にしてください
強い痛みや皮膚の色の変化があれば、すぐにご連絡ください。急な見え方の異常は、119番を含む救急対応が必要です。
製剤代に技術料が加わります。麻酔を使う場合は別途費用がかかります。ボルベラXCは口唇増大の国内承認がありますが、まぶた(眼瞼)への使用はジュビダームビスタ各製品の承認範囲に含まれません。アティエルは国内未承認のヒアルロン酸注入材です。
注入治療は自由診療(保険適用外)です。効果や経過には個人差があります。最新の費用、主なリスク・副作用、未承認製剤・適応外使用の説明は各治療ページをご確認ください。
