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院長のここだけの話

涙袋・唇のヒアルロン酸、技術料の理由と、できること・できないこと

DMTC CLINIC 院長 山中大介

料金表を見て、「涙袋とリップだけ、なぜ技術料が別にかかるの?」と思った方もいるかもしれません。ここだけの話、この2つは少ない量で見た目が大きく変わる、一番ごまかしのきかない部位だからです。今回は技術料の理由と、この治療でできること・できないことをお話しします。

技術料をいただいている理由

涙袋や唇は、使う量が少ない一方、わずかな量や位置の違いがそのまま見た目に出ます。左右差や凹凸も目立ちやすく、入れながら何度も確認する必要があります。

特に繊細さが求められるのが涙袋です。薄い皮膚と目に近い位置のため、わずかな凹凸が目立ちやすく、後からの調整にも限界があります。周囲に強い圧をかけないよう、注入する段階で量と位置を慎重に確認します。

涙袋と唇は、見た目を確認しながら注入します。患者さまにも鏡で確認していただき、ご希望を大切にしています。そのうえで、安全性や医学的な限界がある場合には、追加を控える提案もします。

できること

涙袋:できるだけ左右差をなくし、理想の形に近づける

唇:ボリュームを足す、輪郭や形を整える、左右のバランスを整える

控えめな仕上がり:「周りに気づかれたくない」というご希望に合わせて、量を抑えて注入する

できないこと

完璧な左右対称:顔にはもともと左右差があり、ヒアルロン酸でそろえられる範囲には限りがあります

目の下のたるみ・くぼみの解消:涙袋に入れても、その下のたるみやくぼみは消えません。原因によっては、別の部位への注入や別の治療を考えます

「入れすぎても溶かせば元どおり」:溶かす薬にもアレルギーなどのリスクがあり、狙った分だけを溶かすのは難しいため、必ず元に戻せるとは限りません

ずっと同じ形を保つこと:効果は永続的ではなく、口元は動きが多いぶん、ほかの部位より持ちが短く感じられることがあります

足りなければ後から足せますが、入れすぎたものを元に戻すのは簡単ではありません。だから私は、この部位こそ「もう少し」を控えるようにしています。

目元・口元ならではの注意点

目元は腫れや内出血が目立ちやすいため、大切な予定の2週間前まで(初めての方は4週間前まで)を目安にしてください

強い痛みや皮膚の色の変化があれば、すぐにご連絡ください。急な見え方の異常は、119番を含む救急対応が必要です。

製剤代に技術料が加わります。麻酔を使う場合は別途費用がかかります。ボルベラXCは口唇増大の国内承認がありますが、まぶた(眼瞼)への使用はジュビダームビスタ各製品の承認範囲に含まれません。アティエルは国内未承認のヒアルロン酸注入材です。

注入治療は自由診療(保険適用外)です。効果や経過には個人差があります。最新の費用、主なリスク・副作用、未承認製剤・適応外使用の説明は各治療ページをご確認ください。

ボトックスのリスク・注意点 / ヒアルロン酸のリスク・注意点 / 肌育注射の費用・注意点

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未承認医薬品等について

美容目的の注入治療は自由診療で、公的医療保険は適用されません。

ボトックス注射(ビエノックス・イノトックス)

未承認医薬品等:ビエノックス・イノトックスは、日本の医薬品医療機器等法上の承認を得ていない医薬品です。ボトックスビスタは国内承認薬です(眉間・目尻の表情じわ、65歳未満の成人の咬筋膨隆など)。承認された部位・目的以外(肩など)への使用は、承認範囲外の使用となります。

入手経路等:ビエノックスはBNC KOREA(韓国)の製剤を、医師の責任で韓国から個人輸入しています。イノトックスはMedytox(韓国)の製剤を、医師の責任で韓国から個人輸入し、日本法人が手続きを代行しています。ボトックスビスタは国内の正規流通品です。

国内の承認医薬品等の有無:同一成分(A型ボツリヌス毒素)の承認薬として、ボトックスビスタ(アラガン社)があります。

諸外国における安全性等に係る情報:ビエノックス・イノトックスは韓国で承認されています。米国のボツリヌス毒素製剤の処方情報では、作用が注射部位から離れた部位へ広がり、嚥下障害・呼吸障害などの重篤な症状が起こりうるとして警告されています。ビエノックス・イノトックスは、日本の承認審査で有効性・安全性が確認されたものではありません。

医薬品副作用被害救済制度:国内未承認の医薬品による健康被害は、救済制度の対象外です。国内承認薬でも、承認範囲外の使用は対象外となる場合があります。

ヒアルロン酸注入(アティエル)

未承認医薬品等:アティエル(Classic/Intensive/Volume)は、日本の医薬品医療機器等法上の承認を得ていない医療機器です。国内承認品(ジュビダームビスタなど)も、承認された使用目的・部位以外(鼻・涙袋・耳など)への使用は、承認範囲外の使用となります。

入手経路等:アティエルはメディトックス社(韓国)の製剤を、医師の責任で韓国から個人輸入し、日本法人が手続きを代行しています。ジュビダームビスタは国内の正規流通品です。

国内の承認医薬品等の有無:国内承認のヒアルロン酸注入材として、ジュビダームビスタシリーズ(アラガン社)などがあります。

諸外国における安全性等に係る情報:アティエルは韓国で承認されています。海外の当局は、注入材が血管内に入ると皮膚の障害・壊死や、まれに視力障害・脳卒中様の症状が起こりうるとして注意を呼びかけています。アティエルは、日本の承認審査で有効性・安全性が確認されたものではありません。

医薬品副作用被害救済制度:救済制度は医薬品を対象とする制度で、ヒアルロン酸注入材(医療機器)は対象外です。

肌育注射(ジュベルック・リジュラン・スネコス・プルリアル・ジャルプロ)

未承認医薬品等:ジュベルック、リジュラン(HB・i)、スネコス、プルリアル デンシファイ、ジャルプロ スーパーハイドロは、日本の医薬品医療機器等法上の承認を得ていない製品です。スキンバイブは国内承認の医療機器です(承認された部位・目的以外への使用は、承認範囲外の使用となります)。

入手経路等:国内未承認の製品は、各院の医師が代行業者(VALIQUE)を通じて個人輸入しています。

国内の承認医薬品等の有無:上記の未承認製品と同じ成分の国内承認品はありません。肌質改善を目的とした国内承認品として、スキンバイブ(アラガン社)があります。

諸外国における安全性等に係る情報:スネコスはイタリア、ジュベルック・リジュラン・プルリアル デンシファイ・ジャルプロ スーパーハイドロは韓国で承認されています。注射製剤では感染、しこり・結節、アレルギー反応などが起こることがあり、血管内に入ると皮膚の障害が起こる可能性があります。国内未承認の製品は、日本の承認審査で有効性・安全性が確認されたものではありません。

医薬品副作用被害救済制度:国内未承認の製品と医療機器は、救済制度の対象外です。

脂肪溶解注射(Deolipo)

未承認医薬品等:Deolipo(デオリポ)は、日本の医薬品医療機器等法上の承認を得ていない医薬品です(主成分:デオキシコール酸0.5%)。

入手経路等:各院の医師が代行業者(VALIQUE)を通じて個人輸入しています。

国内の承認医薬品等の有無:デオキシコール酸を主成分とする脂肪溶解注射で、国内で承認されたものはありません。

諸外国における安全性等に係る情報:同じ主成分の別製剤(Kybella等)は米国で成人のあご下の脂肪について承認されていますが、Deolipo自体は承認されていません。米国当局は、未承認の脂肪溶解注射で感染・瘢痕・皮膚の変形などの報告があるとして注意を呼びかけています。

医薬品副作用被害救済制度:国内未承認の医薬品のため、救済制度の対象外です。

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